屋外でメダカを飼育しよう!2000円で始める水換え不要の睡蓮鉢ビオトープ

睡蓮鉢でメダカを飼おう

子供の頃から密かに持ち続けていた夢。それは池がある家に住むこと。

しかし現実は厳しいもの。池はおろかまともな庭をもつことすら叶わぬまま、気がつけばおっさんになっていました。池を持つのはもう諦めたほうがよさそうです。来世に期待。

でもほしいですよ、池。諦めきれません、池。そこで玄関先のデッドスペースに池を作ることにしました。直径50センチぐらいの池を。

「そんな小さな池ができたとして魚は入るの?」入ります!メダカなら何匹も。「水換えとか面倒臭いんじゃない?」大丈夫!水換え不要で手間いらず。

睡蓮鉢ビオトープを使って玄関先に池を作る方法を教えます。作ろう俺の池。

  1. 睡蓮鉢ビオトープでのメダカ飼育は手間いらず
    1. 睡蓮鉢でメダカや水草を育てる
    2. 睡蓮鉢以外にもいろいろな容器が使える
    3. ビオトープってなに?
  2. 水換えなしでもメダカが育てられる理由
    1. 屋外飼育は環境が自然に整うから
    2. 水が自然にろ過される
      1. バクテリアと水草が水をきれいにする
      2. ろ過バクテリアの働きとろ過のサイクル
      3. ろ過バクテリアは自然に増える
    3. 自然に酸素が供給される
    4. エサが自然に発生する
    5. 実際のところ水の継ぎ足しとエサやりは必要
    6. 小さな生態系を作って楽しむ
  3. 睡蓮鉢ビオトープに必要なアイテム
    1. 予算2,000円から始める睡蓮鉢ビオトープ
    2. 飼育容器は容量が大きいほうがいい
    3. 底に敷く底床は園芸用の赤玉土が定番
    4. 有能過ぎる水草ホテイアオイ
    5. 適当に浮かせるだけで育つマツモ
    6. ビオトープならいろいろな水草を楽しめる
    7. おすすめしたいメダカのエサ
    8. 水道水は念のためカルキ抜きを
  4. 最初のメダカはこの3種から選ぼう
    1. クロメダカ
    2. アオメダカ
    3. シロメダカ
    4. 安売りのヒメダカはおすすめしない
    5. 屋外で育ったメダカは強い
  5. メダカと一緒に飼いたい生き物
    1. ヒメタニシ
    2. ミナミヌマエビ
    3. 他魚種と一緒に飼うのは慎重に
  6. 睡蓮鉢ビオトープの立ち上げ方
    1. 立ち上げに最適な時期はゴールデンウィークあたり
    2. 日光があたる場所を考えて設置場所を決める
    3. 容器に赤玉土を敷いて水を入れる
    4. 10日ほど屋外で放置する
    5. パイロットフィッシュを入れる
    6. メダカを投入する
    7. 始めのうちは水換えが必要なときも
  7. 屋外のメダカ飼育は季節を楽しめる趣味
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睡蓮鉢ビオトープでのメダカ飼育は手間いらず

玄関先に池を作ると言っても、地面を掘って池を作るわけにはいきません。ここは睡蓮鉢を使った屋外でのメダカの飼育環境、すなわちビオトープを俺の池とします。

この睡蓮鉢を使ったビオトープは立ち上げ時の手間こそかかりますが、一度環境を整えてしまえば手間いらず。水換えはほとんど不要、エサはこまめにやらなくても大丈夫、酸素供給のためのブクブクも必要ない。

室内での水槽飼育に挫折したずぼらな人にもオススメ。

睡蓮鉢でメダカや水草を育てる

まずは仕上がりをご覧ください。これが俺自慢の池です。誰が何と言おうとこれは池です。

玄関先に置ける睡蓮鉢の池

玄関先に置ける睡蓮鉢の「池」

世はメダカブーム。

睡蓮鉢ビオトープや室内の水槽でメダカを趣味が広がっています。ブームを牽引しているのは美しい改良メダカ。ニシキゴイや金魚のように品種改良が行われ、色とりどり、姿かたちも様々なメダカがどんどん生み出されています。

でもメダカならニシキゴイのように広い池は必要ありません。睡蓮鉢なら戸建ての玄関先やマンションのベランダなど50センチ四方の狭いスペースがあればどこでも置けます。酸素供給のためのブクブクも必要ないから、コンセントの位置にも縛られない。

とりあえずどんなメダカでもいいから飼育してみたいということであれば、お金もほとんどかかりません。必要なモノは2000円前後ですべて揃います。

そして条件が整えばほぼ放置のメンテナンスフリーで飼育できるから手間もかかりません。水質の問題が起こらない限り1年間水換え不要、環境が整えばエサやりも不要にすることができます。

水草の林の中をスイスイと泳ぐメダカ

水草の林の中をスイスイと泳ぐメダカ

睡蓮鉢以外にもいろいろな容器が使える

睡蓮鉢はその名の通り本来は睡蓮などの水生植物を育てるための容器で、基本は陶器製のものです。

屋外でメダカを育てるための水槽として使われるのが定番となっています。

メダカ人気がすっかり定着した今、睡蓮鉢は通販でも買えますしホームセンターでもいろいろな種類が売られるようになりました。

しかし必ずしも睡蓮鉢でなければいけないということはありません。

実際のところ、ある程度の深さと水が漏れない構造であればなんでも使えます。なんならバケツやタライでも。クール宅急便でカニなどが届いたときに入れてあるような発泡スチロールとかなら実質無料。お店で譲ってもらえたりもするはず。

栓で底を塞ぐことができるものなら家庭菜園用のプランターでもOK。セメントなどの資材を混ぜるためのトロ舟、プラ舟、もメダカ飼育の定番。

左官フネ、タフブネという名前で売られてたりもします。

メダカの繁殖を行う人の間ではこのサイズの用具コンテナがスタンダードになっています。

あなたの家にもメダカ飼育に使える容器が転がっているかもしれません。

ビオトープってなに?

ところでさっきから使っている「ビオトープ」ってなんでしょう?

その意味を調べると、ドイツ発祥の概念とか造語とか、生物学がどうとかいろいろな情報がでてきます。本来の意味はそれに違いないので各自お調べください。

今の世間的なとらえかたとしては「人為的に作られた池や水槽中で生態系が成立している環境」そんな感じ。学校の施設にそんな場所があったんじゃないでしょうか?屋外でのメダカ飼育環境そのものをビオトープと呼ぶこともあります。厳密には間違っているけどそれはそれで今の答えといえます。

しかしたった50センチ四方のスペースで生態系が成立するのか?そんな疑問はごもっとも。

しかし環境が安定していくことで、水換え不要、エサやり不要、ブクブク(エアレーション)不要という、生態系が成立していないと実現できない環境ができあがります。

なぜこんな環境が成立するのでしょうか?ちゃんと理由があります。

水換えなしでもメダカが育てられる理由

屋外飼育は環境が自然に整うから

例えば屋内で魚を飼育するうえで用意しなくてはいけないもの、そして定期的に必要な作業として以下のようなものがあります。

  1. 水が汚れるから定期的に水換えをしなくてはいけない
  2. 酸素供給のためのエアレーション装置(ブクブク)を用意しなくてはいけない
  3. 定期的にエサやりをしなくてはいけない

しかし屋外飼育のメダカだとこれらがほとんど不要になります。それぞれの項目に対する理由がこちら。

  1. 水換え不要→水が自然にろ過されるから水換えをしなくていい
  2. ブクブク不要→酸素が自然に供給されるからエアレーションが必要ない
  3. エサ不要→エサが自然に発生するからエサやりをしなくていい

自然に自然にってそんなアホな?都合良すぎない?胡散臭くない?スピリチュアル系?

知らなかったらそう思うのも仕方ありません。

でも飼育環境が安定しさえすればその「自然に」が実現できます。何にでも効く謎の薬品とか謎のありがたい石とかは必要ありません。水にありがとうと話しかける必要もありません。手順を踏むことでほとんど放置してても問題がない環境が出来上がります。

水が自然にろ過される

メダカにとっての水は人間にとっての空気のようなもの。健康に生きるためにはきれいな水が必要です。

バクテリアと水草が水をきれいにする

屋外飼育でメダカを飼う際に水をきれいにしてくれる2つの要因があります。それが「ろ過バクテリア」と「水草」。それぞれの役割がこれ。

  • ろ過バクテリア…毒性が強い成分を毒性が弱い成分に変える
  • 水草…バクテリアが作り出した毒性が弱い成分を肥料として吸収し無害化する

水の「ろ過」と聞くとコーヒーのように目の細かいフィルターを通して汚れを濾し取るイメージが浮かびます。しかし微生物などの力によって毒性のある成分を無害な成分に変えることもろ過と呼ばれ、厳密にはこれを「生物ろ過」といいます。なおフィルターなどで濾すのは物理ろ過。

メダカを飼っていれば当然糞をします。死んで死体になり腐ることもあります。水草も枯れて腐ります。食べ残したエサも同様。これらはアンモニアを発生させ、それ自体はメダカにとって毒性が強いものになります。

ろ過バクテリアの働きとろ過のサイクル

しかし水槽内に住み着いたろ過バクテリア(ニトロソモナス属のバクテリア)と呼ばれるバクテリアの働きで、このアンモニアを亜硝酸塩という成分に変化させます。しかしこれにもまだ毒性がある。

さらに別のろ過バクテリア(ニトロバクター属のバクテリア)によって、亜硝酸塩は硝酸塩に変化します。これでめでたし一件落着と思いきや、これにもまだ多少の毒性が残ります。

しかし植物プランクトンや水草にとって硝酸塩は肥料。特に水草の成長が早い時期だとぐんぐん吸収してくれます。これにてアンモニアを無害化する処理が完了するわけです。

さらに植物プランクトンや小さな水草はメダカのエサとなります。そしてそれがまた糞になり…無害化され…。なんてよくできたサイクルだ。

ここまでのことを順番にまとめます。

  1. メダカの糞などが原因で有毒なアンモニアが発生
  2. ろ過バクテリアがアンモニアを亜硝酸塩に変える
  3. ろ過バクテリアが亜硝酸塩を硝酸塩に変える
  4. 水草が肥料として硝酸塩を吸収する

室内環境だとこのサイクルを完全に成立させるのが難しいため定期的な水換え作業が必要となる場合がほとんど。しかし屋外環境なら太陽の光をうけて水草の繁茂や成長が旺盛になるため、バランスが整えばろ過のサイクルが成立します。

ビオトープでのメダカ飼育は水草飼育とセットになっていますが、こういった相乗効果があるから理にかなっています。

ろ過バクテリアは自然に増える

バクテリアは空気中のちりなどからわずかな量が取り込まれて増えるため、十分なろ過環境ができあがるには相当な時間がかかります。これは水温が高い時期ほど短縮されますが、少なくとも1ヵ月はかかると考えてください。

もし既に環境が整っている水槽があるのなら、そこからバクテリアが入っているだろう水を新しい水槽に足すのが手っ取り早い。それを種水としてバクテリアを増殖させ、いち早く環境を整えることができます。

一方、ボトルに入ったバクテリア添加剤なるものも売られています。

環境の立ち上げ初期にアンモニアを減らすために必要となる、ニトロソモナス属のバクテリアが主に含まれてとされています。

これについては私自身で試したことがないので、言及は避けさせてもらいます。賛否いろいろあって、それなら時間が掛かっても自然に任せたほうがいいなというのが私の判断です。せっかくそれができる屋外飼育なわけだし。

自然に酸素が供給される

一般的な水槽の環境だと、ポンプから空気を送って泡をブクブクと出すことで水に酸素が供給されます。

あれは泡から酸素が供給されるというより、泡が水面に到達して弾けることで空気に接する水の表面積が増え、結果として酸素が水に溶け込む量が増えるというメカニズム。だから、泡以外でもなんらかの形で水面をざわざわと動かしてやればいいわけです。

メダカは小さいので必要とする酸素量が少ないというのもありますが、屋外に置いた水槽なら風が吹いて水面が揺れるだけで水の表面積が増え、酸素が供給されます。風が吹くことで水面にゆるやかな水流が起き、水槽内の水をかき混ぜて循環させる働きもあります。

また、水草を入れておくことで光合成により酸素を供給してくれます。が、これはあくまで副産物的なもの。日の当たらない夜はむしろ酸素を消費してしまうので、水草を入れておけば酸素供給は大丈夫という期待はしないほうがいいでしょう。

水面を覆った大量の水草は、むしろ酸素供給を阻害する場合もあります。

エサが自然に発生する

エサが自然発生するとは言っても無から発生するわけはなく、外部から飛来するものに由来します。

ひとつは植物プランクトン。

バケツに水を入れて放置してたら、いつの間にか水が緑色になっていたという経験はありませんか?あれは植物プランクトンの色。ではその植物プランクトンはどこから来るかというと、休眠状態で空気中のちりなどに付着して飛来するようです。それが水の中に落ちて増えるというわけ。

もう一つは飛来する昆虫類。主に蚊の幼虫。

屋外に水を置いている以上蚊がそこに卵を産みボウフラが発生してしまうのですが、メダカがいればほとんど食べてしまうので近所迷惑にはなりません。

刺さない蚊そして頭の上に群れる蚊(厳密には蚊じゃないけど)でお馴染みのユスリカも卵を産み、極小のミミズのような形態の幼虫が水底に発生します。それが川釣りのエサでおなじみのアカムシ。

屋外の水槽に必ず発生するアカムシ

屋外の水槽に必ず発生するアカムシ

このアカムシはメダカの大好物。ピンセットでつまんでメダカに与えると、うどんでも食べるかのようにずずっと吸い込みます。

これ以外にも底の土や壁をしきりについばんだりしているので、人間の目には見えない小さな微生物や苔類も食べているようです。なんにしろメダカは雑食なので、植物性のエサも動物性のエサも食べます。

繁殖目的なら栄養価が高いエサをあげるほうが圧倒的に効率良く育ちますが、とにかく死なせずに飼うというだけなら放置でも育ちます。家を空けることが多い人でも安心。

実際のところ水の継ぎ足しとエサやりは必要

と、ここまで「手間をかけずほったらかしで飼育できる」ということを強調してきましたが、全くノータッチだとリスクもあります。

放っておくと水は蒸発しますし、水上に葉を出す水草を入れているとさらに水が減るスピードが速くなります。となると自然に水を供給できる手段は雨が降るのを期待するほかなく、それ自体は不確定な要素。晴れの日が続けばそのうち干上がってしまうかもしれません。どうしても水の継ぎ足しという作業が必要になります。

仮に雨だけで水が供給できたとしても酸性雨が気になるところ。植物プランクトンが増えて緑色になった水が雨上がりに透明になっているなんてこともあり、酸性に傾いた水はメダカにも他の生物にとって過酷なようです。雨が多い時期にメダカが死にやすいという経験をする人は多いはず。

エサをあげずに飼育できるのも事実ですが、エサやりをした方が健康に育ち長生きします。そして繁殖も旺盛になります。痩せたメダカを見るより、プリプリに太った健康的なメダカを見る方がいいでしょう。

そもそもメダカ飼育においてエサやりは最も楽しい作業のひとつです。慣れるとエサの容器を見せただけでメダカが寄ってくるようになります。とてもかわいい。でも気が向いたときにやる程度でも問題なし。毎日やってもよし。

というわけで、実際のところ安定飼育するには以下のような作業が必要になります。

  • 減った水の継ぎ足し
  • 気が向いたときのエサやり
  • 増え過ぎた水草の除去
  • 水換えを含む年一回程度の環境リセット

水草が増え過ぎると水面を塞いでしまったりメダカが泳ぐスペースを圧迫したりするので、特に夏場はこまめな除去作業が必要。日が当たっていない夜間は酸素を消費するのでなおさら。

メダカの糞やエサの食べ残しはエビが食べたりバクテリアが分解したりしてくれますが、ヘドロとなって少しづつ堆積していき、1年ほど経った春先のタイミングで底土の交換とあわせて環境のリセットも必要になってきます。

たまに水を足す、たまにエサをやる、増え過ぎた水草を除去する。

これは、土が乾いたら水をやる、たまに肥料を足す、雑草を抜くという、植物を育てる作業と似ています。メダカの飼育は植物を育てるときと同じぐらいの手間で済むと考えればイメージしやすいかもしれません。

小さな生態系を作って楽しむ

このように適切な環境を用意してしばらく経てば自然にエサの供給と水が浄化される環境ができあがります。食物連鎖も成立します。小さな生態系の誕生です。

屋外でのメダカ飼育はいろいろな楽しみ方がありますが、私自身は小さなスペースに自分の手で生態系を作り上げることが醍醐味だと感じています。

しばらく経てば水を求めていろいろな生き物が飛来します。

例えばハチやバッタなどの昆虫が水を飲みにきたりします。水辺が近い土地であれば水生昆虫が飛来して住み着くこともあります。

トンボも飛来して産卵を行い、結果としていつの間にかヤゴが生息していることもあります。それがメダカを襲うこともあり、メダカ飼育の敵とみなされることがほとんどですが、私はそれもメダカ飼育の楽しみと感じています。自分が作り上げた環境で卵から育ち、そして羽化して飛び立っていくのは感慨深いものがあります。

睡蓮鉢ビオトープに必要なアイテム

この記事では「低コストではじめる」ということを最重視してビオトープの環境を整えたいと思います。

安定すればわずかな水道代とエサ代ぐらいしかランニングコストがかからないので、環境さえ整えてしまえばこっちのもんです。

予算2,000円から始める睡蓮鉢ビオトープ

ではさしあたり予算を2,000円程度に設定しましょう。

最低限必要なものは以下の通り。

  • 飼育容器… 睡蓮鉢ではなくても水が貯められるならバケツやプランターでもOK
  • 底に敷く土 … 園芸用の赤玉土が最も安あがり
  • 水草 … まずはホテイアオイだけあればいい
  • メダカ用のエサ … お好みで選びましょう
  • 水道水 … 足し水は屋外に一日置いてカルキ抜きしておく
  • バケツ…カルキを抜いた水を汲み置きしたり水換えの一時避難所にしたり何かと役立つ
  • メダカ … まずは安い品種を5匹ぐらいから

それぞれ補足していきます。

飼育容器は容量が大きいほうがいい

雰囲気がある陶器製の睡蓮鉢だと、それだけで最低2,000~3,000円になってしまいます。とりあえずそれは次の機会にということで、まずは樹脂製の安いものから始めるのがおすすめ。もちろん予算に余裕があるなら陶器製のものを選んでも構いません。

安さ重視で選ぶと、園芸用のプランターで底穴が完全に塞げるものが最もリーズナブル。このように付属の栓で塞げるようになっています。ホームセンターに行けば20リットルぐらいのサイズが500円ぐらいで買えるはず。

栓で底を塞げるタイプのプランター

栓で底を塞げるタイプのプランター

睡蓮鉢の形に近い円形のプランターもおすすめ。

似たような形状でメダカ専用の樹脂製容器もいろいろ売られています。

ここでひとつ重要なポイント。

容器に入る水量が多ければ多いほど飼育環境は安定します。水質の悪化、急激な水温の変化、これらネガティブな要因が進行するスピードが遅くなるからです。

設置スペースが許す範囲で、なるべく水量が多くなるものを選ぶようにしましょう。

また、酸素をたくさん取り込めるよう開口部が広くて水面が広くとれるすり鉢型で、水温が安定するよう15センチ程度の深さが確保できる形状が望ましいです。

100均やニトリなんかで売っているプラスチック製の収納ケースも使えます。こういうやつ。

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しかしこれらは屋内使用前提。紫外線に弱く一年も経てば脆くなってしまいます。持ち上げたらバキッと割れて崩壊なんてこともあります。短期間、1~2シーズンが限界の一時的な容器と考えたほうがいいでしょう。

底に敷く底床は園芸用の赤玉土が定番

必須ではありませんが、睡蓮鉢の底には底床と呼ばれる土や石を敷き詰めると水質が安定します。水の透明度が上がることも多い。この底床にろ過バクテリアが定着しやすいのがその理由。

メダカ専用と称したものも売られておりそれはそれでいいものですが、リーズナブルに仕上げるという観点なら園芸用の赤玉土がベスト。ビオトープの底床としては大定番です。

ビオトープの定番赤玉土

ビオトープの定番赤玉土

なぜこれがいいかというと、このような理由があるから。

  • 小さな穴が無数に開いた多孔質でその中にバクテリアが定着しやすい
  • 園芸用土だけど栄養分を含まないから水が汚れないし富栄養化しない
  • 大容量で安い

ホームセンターならずっしり十数リットル300円ぐらいで売られています。そんなたくさんいらんという場合は、100円ショップで2リットルほど入ったものが買えます。それで十分といえば十分。大粒、中粒、小粒という玉のサイズバリエーションがありますが、中粒が使われることが多いと思います。

これを鉢の底数センチぐらいの厚さに敷き詰めればOK。水を注ぐと細かな泥が舞い上がって濁りますが、数日置けば澄んできます。

赤玉土は底床のほかにも睡蓮などの水草を植える用土としても使えるので余っても無駄になりません。園芸用として売られているものを水槽に使うのは抵抗があるかもしれませんが、今まで色々なメーカーの赤玉土を使ってきて特に問題が起きたことはありません。

ただデメリットもあります。

1年ほど使うと小さな穴もヘドロなどで塞がってしまうので、長くとも2年程度で交換が必要。形もどんどん崩れてくる。基本は1年交換するものと考えておいた方がいいです。毎年春にビオトープをリセットする際、古い赤玉土を集めるのですが、深い場所にあった赤玉土は黒くなりドブのようなきつい匂いがします。有害な硫化水素が発生してるのではないかと思われます。

ビオトープでは赤玉土を使うのが半ば常識のようになっており、その対費用効果を考えれば理にかなっています。しかし使用可能期間の短さはあまり言及されることがないので考慮しておいた方がいいと思います。

不要になったらどうやって土を処分するかということも予め考えておいた方がいいでしょう。土は自治体のごみ回収に対応していないことが多いので、大量になると処分が厄介です。

私は使い終わった赤玉土を乾燥させてから園芸用の土に混ぜて使っています。

有能過ぎる水草ホテイアオイ

メダカ飼育とベストマッチする水草は間違いなくホテイアオイ。

琵琶湖でバス釣りしたことがある人なら見かけたことがあるかもしれません。止水域の水面を埋め尽くすように増える水草で、暑い時期に涼しげな青い花を咲かせることがあります。

夏の日に開花した「青い悪魔」

夏の日に開花した「青い悪魔」

ホテイアオイという和の響きがある名前で呼ばれていますが、実際はバリバリの外来種。圧倒的な繁殖力で水面を侵略し生態系を脅かすため「青い悪魔」の異名を持ちます。だから不要になっても決して水路や池などに捨てないでください。日本各地で大量増殖して問題になっています。

以下の理由で、メダカ用の水草としてはこれ以上ないぐらい相性バツグン。

  • だいたい1株100円ぐらいでめっちゃ安い
  • 日当たりさえ確保すれば特に肥料をやらなくても勝手に増える
  • 水面下に伸びる根にメダカが卵を産み付けることができ繁殖に役立つ
  • 栄養分の吸収が旺盛なので水の富栄養化を防いで浄化してくれる
  • 土に植える必要がなく浮かべておくだけ
  • 水面に葉を広げるので暑い時期の日よけになり水温上昇を防ぐ

ここでは詳細を省略しますが、複数のホテイアオイと稚魚飼育用の水槽があれば、ホテイアオイをローテーションさせることでガンガン繁殖させることが可能。卵が産み付けられたホテイアオイを稚魚用の水槽に移動して、孵化したらまた親用の水槽に戻すというローテーションを繰り返すのです。

植物だけど肥料をやる必要はありせん。先ほど説明したように、メダカのウンコが分解されてそれになる。栄養分吸収による水質浄化にも大きく貢献します。その是非はともかく、池の水質浄化にホテイアオイを導入している自治体もあります。

なお、ホテイアオイは光合成で水中への酸素供給にも貢献するような説明がされている場合がありますが、ガス交換を行うのは主に水上に出ている葉っぱの部分。水中の酸素供給にも消費にもほぼ関係しないはずです。ただし増え過ぎて水面を覆いつくすと酸欠の原因になるので、夏場はこまめに間引きをしましょう。伸びすぎた根っこも枯れた葉もブチブチと適当にむしり取ってOK。夏場ならすぐ再生します。

価格も1株100円ぐらいで買えるリーズナブルさ。睡蓮鉢に1株浮かべておくだけで、初夏以降は倍々に分裂するかのように爆増。そして増えた葉が直射日光を遮って水温上昇を防ぐ。

メダカ飼育初心者にはマストな水草です。まずはこれさえあればいい。

寒さに弱いので冬場は外に出しておくと大部分が枯れます。でも4月ぐらいになってからペットショップやホームセンターで売られ始めるのでまた買えばいい。冬を超えられた場合、株に少しでも緑色の個所が残っていればまた4月ぐらいから再生します。

適当に浮かせるだけで育つマツモ

ホテイアオイと並んで初心者におすすめな水草がマツモ。

浮かせておくだけで簡単なマツモ

浮かせておくだけで簡単なマツモ

完全に水の中で育つタイプの水草で、アナカリスなど同じ金魚藻のひとつとして知られています。名前は知らずとも見たことあるという人が多いはず。繊細な細い葉を持った水草で、どことなく和の雰囲気が漂います。

なぜおすすめかというと扱いが簡単だから。根っこがない水草なので土などに植える必要はなく、適当に水中へ漂わせておくだけ。急激な環境の変化があると細い葉ゆえ溶けるようにバラバラになることがありますが、基本的には強い水草です。水温が高くなる季節は適当に千切って放っておくだけで屋外ならどんどん増えます。

栄養の吸収も旺盛で水質の浄化にも貢献します。日中は光合成が盛んで葉に小さな酸素の気泡をたくさんつけます。ホテイアオイと同じくメダカの産卵床にもなる。メダカの隠れ家にもなる。冬場は葉をたたんで底に沈んでしまいますが、寒さに強く越冬可能。春になればまた成長を始めます。

伸びてきた新芽をてきとうに千切って浮かせておけば簡単に増やせる。その増殖能力の高さゆえ、夏場などは定期的な間引きが必要になることぐらいがデメリットでしょうか。

ビオトープならいろいろな水草を楽しめる

5月から8月ぐらいの時期にホームセンターを覗けば、ビオトープ用として売られている水草はホテイアオイ以外にもたくさんあります。

ホームセンターの屋外スペースにある水草売場

ホームセンターの屋外スペースにある水草売場

早いところだと4月から売り場が展開されています。私がメダカ飼育を始めて数年経ちますが、年々目立つところに売り場が展開されるようになってきています。メダカ人気の証。

「メダカ用」として売られている水草も今はたくさんあるので、見た目でお好みのものを探してみてください。水草の飼育もビオトープの醍醐味です。

関西だけかもしれませんが、どこのホームセンターに行っても杜若園芸の水草が取り扱われているはずです。

ほとんど水草は育て方もカンタン。水中から芽や茎を出して育つ抽水植物タイプの水草はポットに植えられて売られているので、そのポットごと睡蓮鉢に沈めるだけ。ホテイアオイのような浮草タイプの水草は基本そのまま浮かべるだけ。

ホテイアオイなんかは放っておいてもどんどん増えますし、その他の水草も適当に千切ったり枝を土に植えておくだけで増やせるものが多い。

睡蓮鉢の名の通り睡蓮を育てるのもおすすめ。温帯性の姫睡蓮なら屋外で冬越えもでき、年に数輪は美しい花を咲かせてくれます。

初夏に花を咲かせた姫睡蓮

初夏に花を咲かせた姫睡蓮

1年ごとに株分けをすれば、どんどん増やしていくこともできます。

株分けされた姫睡蓮

1株でも3年かければここまで増えます

おすすめしたいメダカのエサ

早く大きく健康に育てたい、産卵をどんどんさせたいのであれば、やはり市販のエサが有用。

メダカ専用エサはめちゃくちゃたくさんあり、色が濃いメダカの色をより濃くする色揚げ用のエサなんてのもあります。でも普通に飼育するならどこでも売ってる安いやつでOK。

その中でも、長時間水に浮いて水を汚しにくいエサを初心者にはオススメします。その観点でいくとこれが一番おすすめ。

※Amazonは高いから実店舗で買いましょう

メダカのエサは選択肢が膨大なので、いろいろ試すのが楽しいと思います。エサによって食いつき方が違ったりして奥が深いものです。

水道水は念のためカルキ抜きを

飼育に使う水は水道水で構いません。

むしろ雑菌や有害な成分の心配がない水道水のほうが、川の水や湧き水を使うより安全です。基本は水道水を使いましょう。日本の水道水は素晴らしい!

ただし汲みたての水道水には塩素が含まれており、これはメダカやその他の生物にとって有害です。そこでいわゆるカルキ抜き、塩素を抜く作業が必要となります。

屋外なら太陽光にさらされることで室内よりかなり早く抜けていくので、カルキ抜きの薬剤を買う必要もないと思います。私は屋外飼育で使ったことがありませんし、足し水をするときもそのまま水道水をホースで注ぐことすらあります。とはいえ水道水中の塩素濃度は自治体によって違うはずなので自己責任でお試しください。

のちほど説明しますが、汲みたての水道水には水を浄化するバクテリアがほぼ存在しない状態。塩素が抜けたとしても、その水でメダカを飼育するとどんどん水が汚れてメダカが弱っていきます。これを回避するにはバクテリアが増えるまである程度の時間経過が必要です。

最初のメダカはこの3種から選ぼう

肝心のメダカ選び。

観賞魚を取り扱うペットショップやホームセンターなら、今どきどこでも10種類ぐらいのメダカは取り扱っていると思います。最近は地方の道の駅などでペットボトルに入れられて売られているのを見る機会も増えました。

メダカコーナーに行くとたくさんの種類のメダカが売られています。中二病をこじらせたような仰々しい名前の美しい改良メダカ達に目を奪われますが、まずは落ち着いて値段を見てください。そして今は諦めてください。

最初のうちは高確率で初期に死なせてしまうのがオチなので、まずは安いメダカを3~4匹程度飼うことから始めて飼育に慣れるのがおすすめ。改良メダカは飼育に慣れた次のフェーズになってから。

最初に飼うメダカとしておすすめなのは、クロメダカ、アオメダカ、シロメダカの三種。

クロメダカ

クロメダカは、メダカ原種となる、もしかしたら昔はその辺の用水路や田んぼにいたかもしれないメダカ。

メダカの中のメダカ 黒メダカ

メダカの中のメダカ 黒メダカ

「黒めだか」といいながら日光にあたると黄金色にみえたりして、地味ながら美しいメダカです。

とはいえ、その地域に住んでいるメダカとは遺伝子的に異なるはずなので、飼えなくなっても放流はしないように。さきほど「原種」と表現しましたが、たぶんもう本来のメダカとは別物だと思います。

放流厳禁。これは市販のメダカ全般に言えること。在来種だから放流していいというのは大間違い。放流するぐらいなら殺すべき。もちろん本来は最後まで責任を持って飼育すべきです。

市販および川などで採取したあらゆる水草やエビなどの生物も同じく再放流はしないでください。もう手遅れという感もありますが、都市部の河川や池に生息している生物や生えている水草は外来種だらけです。

アオメダカ

次に紹介するのは、涼しげな色をしたアオメダカ。

いうほど青くない青メダカ

いうほど青くない青メダカ

名前からイメージするほど青くはありません。言われてみれば青っぽいかな?という灰色がかった青さと頭から背中を貫く黒いラインが目印。これはこれで奇麗だと思いますし、繁殖させているうちにラメっぽいウロコを背負う個体も出てきやすい。

シロメダカ

そして名前の通り白いシロメダカ。

結構白い白メダカ

結構白い白メダカ

どことなく上品な雰囲気で、藻が生えて黒っぽくなりがちな睡蓮鉢に映えます。安価なメダカの中では最も美しいメダカといえるかもしれません。

以上の三種なら健康状態がいいメダカがリーズナブルに手に入るはずです。見た目の色は違えど交配はできますので、混ぜて飼っても繁殖させられます。結果としてどちらかの特徴を引き継いだように見えるメダカが生まれたり、いかにも雑種らしいまだら模様のメダカが生まれたりします。それぞれの色や特徴を保ちたいなら混ぜずに分けて飼いましょう。

安売りのヒメダカはおすすめしない

一方でこの三種よりずっと安い薄オレンジ色のメダカが大量に売られていると思います。

ヒメダカです。

ヒメダカは観賞魚のエサ用として流通することがほとんどで、その場合あまり丁寧な扱いを受けていません。ガリガリに痩せていたり病気持ちだったり。それゆえ短期間で死にやすい…というのが半ば常識になっていて本当かどうか確かめたことがあります。その結果、かなりの割合で死なせてしまうこととなりました。もちろん生き残る個体もいますが。

十分にきれいな色のメダカだと思うので健康な状態のヒメダカが普通に売られていてもいいと思うのですがあまりみかけません。売られているヒメダカがエサ用かどうかは販売している人に聞いてみましょう。正直に答えてくれるはずです。

屋外で育ったメダカは強い

これだけのメダカブームなので、近しい人が屋外でメダカを飼っているかもしれません。屋外の飼育場で育てたメダカを売るショップもあるでしょう。

その場合、ネットやペットショップやホームセンターでメダカを飼うより、その屋外メダカを分けてもらったり買ったりするのがベターです。屋内飼育されたメダカと屋外飼育されたメダカを比べると、後者の方が明らかに生命力が強い。屋外環境に慣らされて飼われているから屋外で飼う場合はなおさら。

ビジネスではなく趣味でメダカを飼っている人なら、喜んで分けてくれる人も多いと思います。慣れれば増やすのは簡単ですから。

メダカと一緒に飼いたい生き物

メダカと一緒に飼うことでよりよい環境を作ってくれる生き物がいます。

ヒメタニシ

代表的なものはヒメタニシ。

水をろ過してくれるヒメタニシ

水をろ過してくれるヒメタニシ

摂食ろ過というエサの食べ方をするため、植物プランクトンで緑色に濁った水を吸い込んでは濾し、澄んだを排出します。ときに鉢の中に生えた苔類もハムハムしながら掃除してくれる、メリットしかないヤツ。

お店では1匹数十円という安さで売ってます。何匹か買ってオスメスのペアが含まれていれば勝手に繁殖します。

ミナミヌマエビ

あとはエビ類。おすすめはミナミヌマエビ。

関西の釣りエサではブツエビとしてお馴染みの完全な淡水エビ。メダカのエサの食べ残しなどを小さなハサミでツマツマ摘まんで掃除をしてくれます。これも数匹入れておけば勝手に繁殖して爆増します。孵化した稚エビはメダカのエサにもなります。

睡蓮の葉の上で逢引するミナミヌマエビ

睡蓮の葉の上で逢引するミナミヌマエビ

ヌマエビはメダカより環境の変化に弱いとされており、弱ったり死んだりすると茹でエビのように赤くなります。メダカと一緒に入れておくことでいち早く環境の異変を知らせるアラートになったりもします。

なお、このエビは苔取り要員として認知されているところがありますが、たぶん思ったほど苔を除去してくれません。その点はあまり期待せずに。

ペットショップなどで買うと1匹数十円ぐらい。その辺の川で採取するのも容易で、三方をコンクリートで固められた人工的な用水路でも壁にびっしり群れていたりします。

ただ、売ってるミナミヌマエビも川にいるミナミヌマエビも厳密にはミナミヌマエビではないことが多く、今やほとんどが外来種のシナヌマエビです。もちろんこれも放流は厳禁です。

他魚種と一緒に飼うのは慎重に

こうなると他の魚も一緒に入れたいという気持ちがわいてくるでしょう。しかしこれについては慎重になったほうがいいと思います。

例えばお祭りの金魚すくいで掬ってきた金魚。

小さなうちは大丈夫ですが、あっという間に大きくなり、鉢の中を荒らすようになります。実際やってみて失敗したから分かるのですが、金魚は底の土を吸い込んでは吐く習性があり、メダカの鉢の中に赤玉土の泥が舞って見た目がとても悪くなりました。

睡蓮鉢ビオトープの立ち上げ方

さて、必要なアイテムが揃ったところで、睡蓮鉢ビオトープの立ち上げ手順を簡単に説明します。

立ち上げに最適な時期はゴールデンウィークあたり

立ち上げに最適な時期は4月末から5月のゴールデンウィークあたり。初心者には間違いなくこのタイミングがベスト。

4月に入ったすぐぐらいでも大丈夫ですが、お花見の時期ぐらいは意外と寒くて夜間と昼間の温度差も大きい。室内飼育のお店で買ってきたメダカには負担が大きいです。4月の終わりごろになれば気温の安定と共に水温の変化もゆるやかになります。そして適度な日射もあり安定して育てやすい時期といえます。

気温も日ごとゆっくり上がっていくので、ろ過バクテリアが増えやすい。メダカ関連グッズもお店での取り扱いが増えていく時期で手に入りやすい。

夏から初秋も、長時間直射日光があたるようなことがなければとりあえず大丈夫です。

ただ晩秋から春先、つまり11月ぐらいから3月ぐらいに始めるのだけはやめたほうがいいでしょう。気温が低くてバクテリアも増えず、安定した環境を作るのが困難です。初心者は早々に全滅させるのがオチ。

日光があたる場所を考えて設置場所を決める

理想的な設置場所は、午前中は太陽の光が入って午後は木陰になるような場所。

6月前半ぐらいまでは直射日光が一日当たっていても問題ありませんが、そのまま夏を迎えるのは厳しい。夏の西日は強烈です。

メダカにとって日光は健康をもたらす重要な要素ですが、夏の直射日光が当たり続ければ水はお湯のようになります。高温に強く水温40度ぐらいになっても平気で生きていたりするメダカですが、ダメージを受けるのは間違いありません。

とはいえ都合よくそんな場所も無いと思うので、夏場、6月後半から9月ぐらいまではすだれを掛けるなどしてしのぎましょう。水草を茂らせるのも水温の上がり過ぎを防ぐ効果があります。

適当な場所が無くてろくに日が当たらない日陰に置かざるを得ないかもしれませんが、その場合は飼育の難易度がぐっと上がると思っておいた方がいいです。

容器に赤玉土を敷いて水を入れる

設置場所を決めて容器を置いたら、そこに赤玉土などの底土を敷きます。ズザザザザッ。

底に数センチ赤玉土を敷き詰める

底に数センチ赤玉土を敷き詰める

底がみえなくなるぐらいの厚さで適当に広げればOK。スロープ状にしたり変化を加えてもいい。あまり大量に使うと捨てるときに困るのでご注意ください。1年後のリセットで後悔します。

次に水を注いでいきます。この水はカルキを抜いていない水道水をそのまま使って構いません。1日も置けば抜けます。そのまま勢いよく注ぐと泥が舞って濁りますので、優しく注ぎましょう。コップなどを置いて底に注ぐと泥が舞いにくくなります。

泥が舞い上がらないよう静かに水を注ぐ

泥が舞い上がらないよう静かに水を注ぐ

泥が舞ったとしても、数日置けば沈殿して水は透明になります。

この赤玉土に水草を直接植えることもできますが、メンテナンスのやりやすさを考えると鉢に植えたものを沈めるのがオススメ。安い苗用のポットが使いやすいです。

10日ほど屋外で放置する

注いだ直後の水は水道水の塩素が残りますし、バクテリアはゼロなのでろ過機能も働きません。また赤玉土だと初期は水質が酸性に傾いてしまうため、生物にとってはやや過酷な環境となります。急ぐ気持ちも分かりますが、メダカはまだ入れないように。

メダカを入れるまでは水を入れてから最低1週間ぐらい待った方がいいと思います。そして完全にろ過のサイクルが出来上がるまでは少なくとも一カ月以上かかるという認識で。

ホテイアオイなどの水草があるなら先に浮かべておくといいでしょう。ポットに入って売られていた水草なら、ひとまずポットごと睡蓮鉢へ。これも水道のカルキが抜けてない状態で大丈夫。

パイロットフィッシュを入れる

メダカを入れる前にパイロットフィッシュと呼ばれる生き物を入れて様子見をすることもできます。

パイロットフィッシュというのはそういう名前の魚がいるわけではなく、環境をチェックするのとバクテリアの増殖を促進するために入れる生き物全般のこと。表現が悪いかもしれませんが、人柱的な役割を担います。

生き物を入れることで意図的に水を汚し、それを処理するバクテリアの増殖を図ることができます。

パイロットフィッシュとしてミナミヌマエビが使われることが多いですがタニシでもOK。そもそもメダカが使われることもありますが、やはり環境が整っていないので死ぬ確率は高くなります。

メダカを投入する

さあ、1週間から10日ほど経てばいよいよメダカを投入していきます。

この時点で十分にバクテリアが増えているとはいえないのですが、ただちにメダカが弱ることもないはずです。

まずは数匹だけ入れて様子をみるのがベターです。水1リットルあたりメダカが一匹という目安がありますが、最初は万全を期してそれ以下にしておいたほうがいいでしょう。環境がしっかり整えば目安の倍以上に増やしても大丈夫になります。

買ってきたメダカは水合わせをしてあげましょう。

酸素入りでパンパンになったビニールに密閉されていると思うので、まずはそれをそのまましばらく水に浮かべておいて屋外の水温に慣れさせる必要があります。

袋に入れたまま水に浮かせて水温を合わせる

袋に入れたまま水に浮かせて水温を合わせる

その後、袋を開けてから少しずつ睡蓮鉢の水を注ぎ入れて水合わせをしていきます。これによって異なる水質、pHに慣れさせます。

袋に入っていた水は何らかの病気を持ち込む可能性を考慮して原則捨てるのがセオリー。網ですくうなどしてメダカのみを睡蓮鉢に移しましょう。

それでも最初のうちは何匹か死なせてしまうはず。一気に死ぬのではなくポツリポツリと死んでいくなら、元々その魚に問題があった可能性もあります。仕方ない。どうもおかしいなと思う場合は、数日おきに1/3ぐらいの水換えも試してみてください。

始めのうちは水換えが必要なときも

飼育の初期はろ過のサイクルが成立していないので、薄っすらと白濁りしたり油膜が浮いたりすることがあると思います。なので1~2カ月を経過するぐらいまでは週一回程度の水替えをしておきたいところ。といっても汲み置きして塩素を抜いた水と飼育水の1/3ぐらいを交換するだけです。

飼育水を抜くのが面倒ならそのまま塩素を抜いた水を注いで水槽から溢れさせる、元々の飼育水を薄めるようなイメージの水換えでも環境が良くなります。屋外の飼育だからできる大胆な方法ですね。水がタプタプだとメダカが飛び出てしまうので、満水よりほどほどに減らすのも忘れずに。

また、メダカを投入して順調に飼育しているうち、次第に水が濁ってメダカが見えなくなる場合があります。抹茶みたいに。

グリーンウォーター化して濁った水

グリーンウォーター化して濁った水

この状態は、通称で緑水やグリーンウォーターと呼ばれ、水中の植物プランクトンが増えた状態です。

水の状態としては一概に悪いと言い切れず、メダカ飼育では意図的にこの状態にする場合があります。特に稚魚を育てる場合は植物プランクトンがそのままエサになるので好都合。業者やメダカのブリーダーさんの間ではグリーンウォーターでの飼育が半ば常識になっているようです。

ただ、透明な水のほうがメダカもはっきり見えて気持ちいい。濁りを取りたい。私自身はなんとかして透明にしたい派。そこで濁りを取る方法はいくつかあります。

ひとつは積極的に水換えをすること。一週間ごとに半分ずつぐらい、多めに水を入れ換えると次第に濁りがおさまってくることがあります。

もう一つは日光を遮ること。すだれなどで遮光すれば植物プランクトンが減ります。

そして最後におすすめする方法、それは一旦諦めること。水草、特にホテイアオイなどの生長が旺盛な植物を入れて気温が高くなる時期を待つのです。

夏になればホテイアオイが爆増してどんどん水の栄養分を吸収するようになります。バクテリアが増えるスピードもあがります。抹茶状態だった水が日を追うごとにクリアになり、透明度抜群ピカピカの水になっていくはずです。遮光と水替えを組み合わせればそのスピードはさらに早くなるはず。

屋外のメダカ飼育は季節を楽しめる趣味

睡蓮鉢は季節によって全く違う表情を見せます。

冬の間休眠状態だった水草の新芽が出始める春。活発に動き出したメダカが産卵するようになります。数週間もすると針の先ほど小さい稚魚が泳ぎだすように。

水草が生い茂る夏。小さなスペースにあらゆる生物がひしめきあって生命感に満ちあふれます。

次第に冷え込む秋。メダカの活性が落ち、水草も枯れ始めて休眠状態に向かいます。少しずつ冬の足音が聞こえ始めます。

時には睡蓮鉢の水面が凍ってしまう冬。数か月前はあんなに賑やかだった睡蓮鉢の中が嘘のように静まりかえります。メダカも生きているのかどうか心配になるほど。

そしてまた春が来れば…

たった数十センチ四方のスペースに日本の四季が反映され、それぞれに違った楽しみ方を見出すことができる。これは釣りと同じ「季節を楽しむ」という要素があり、日々の生活にいくらかのメリハリを与えてくれます。

めっちゃいい趣味だと思いませんか?少なくとも私はそう思います。

慣れてくれば繁殖も容易で、どうしようか困るほどにメダカを増やすことも。

狭いスペースで安く手軽にできる屋外のメダカ飼育。あなたも始めてみませんか?