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初めてのメダカビオトープ用水草はホテイアオイとマツモを選ぼう

メダカビオトープ

屋外環境でメダカを飼育するメダカビオトープ。

水草を入れることで水質改善などの効果をもたらし、飼育環境をより安定させることが出来ます。

選択肢が多くて迷いがちですが、これからメダカ飼育を始める初心者におすすめな水草を2種類だけ紹介します。

いずれも買ってきたものを水槽に放り込むだけのズボラ栽培対応。迷ったら最初にこの2種類だけ導入してください!

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迷ったらこの2種だけ導入しよう

初めてのビオトープに最適な水草2種

この水草2種を入れておくだけで屋外のメダカ飼育は確実に安定します。メダカの繁殖にも使えます。

ホテイアオイとマツモさえあればいい

それがこちらの2種。ホテイアオイマツモです。

とりあえずこの2つの水草さえあれば安心
  1. ホテイアオイ
  2. マツモ
ホテイアオイ
マツモ

初心者におすすめしたい最大の理由はこれ。

買ってきた水草をそのまま水に放り込んでおくだけでいいから

買ってきたそのまま水に浮かべたり沈めたりしておくだけで放置OK。土に植える必要も固定しておく必要もない。水が安定すればメダカの排せつ物が肥料になるからほっといてもぐんぐん育つ。

いずれも勝手にどんどん増えていくタイプの水草なので、増え過ぎたら間引きする必要はあります。でもそれ以外は放置でOKのズボラ栽培が可能。

またこの2種は、ペットショップやホームセンターのメダカ関連用品として必ず取り扱いがあるほどポピュラー。価格も1つ100円程度なのでリーズナブル。暖かい時期であればすぐに爆増するので1つ買っておけば十分です。

ホテイアオイとマツモが果たす役割

水草を全く導入していないビオトープと比較すると、ホテイアオイとマツモをいれることでこんな効果が期待できます。

ビオトープにおけるホテイアオイとマツモの役割
  • 鑑賞用としてビオトープに彩りをそえる
  • 水を浄化して環境を整える
  • 光合成をして酸素を供給する
  • 日陰を作って水温上昇をおさえる
  • メダカの産卵床になる
  • メダカの隠れ家になる

景観の向上、メダカの安定飼育、メダカの繁殖など、役立つことばかり。デメリットは増えすぎた水草を間引きする必要があることぐらい。

ビオトープ界の万能水草ホテイアオイ

一番のおすすめはホテイアオイ。

メダカビオトープの水草としては定番中の定番です。あえてひとつだけ選ぶなら迷わずこれ。

ビオトープの定番ホテイアオイ 夏に花が咲くことも
ビオトープの定番ホテイアオイ 夏に花が咲くことも

ビオトープにおける水草として超万能

高スペックな水草

葉っぱが水面より上にあるため酸素供給にはほぼ貢献しません。しかしメダカ飼育における水草の役割をほぼ果たします。

ざっとその役割を挙げると、産卵床、日よけ、隠れ家、美観、水質浄化など。

青々とした健康的で肉厚な葉と夏に咲く青い花で観賞価値が高い。生長が早く養分の吸収も旺盛だから水質の浄化に大きく貢献。水面を覆うようにどんどん増えるので直射日光を遮ることができ水温の上昇を防ぐ。下に長く伸びた根はメダカの産卵床になると共に隠れ家としても機能。

なるほど万能な水草です。

花を咲かせるのは意外と難しい

上に掲載した花が咲いたホテイアオイの写真。

これは正真正銘私が育てていたホテイアオイなんですが、経験上、花が咲くのはかなりまれです。

もう何年もホテイアオイを入れたビオトープをやってますが、まだ数回しか咲いたところを見たことがありませんし全く咲かなかった年もあります。幽遠な色と形で観賞価値は高いと思うのでぜひ咲かせ方を教えて欲しい…

産卵床として一番使いやすい水草

ホテイローテーションでメダカ爆増

長く伸びた根がメダカの産卵にとっては好都合で、産卵のピークになると子持ち昆布のごとくびっしりと卵が付いていることがあります。

卵が付いたホテイアオイをそのまま稚魚専用水槽に移動して浮かべておけば、夏場なら10日ほどで孵化して稚魚が生まれます。すっかり孵化して卵がなくなればまた親用水槽に戻して卵を回収。そしてまた稚魚用水槽に戻して…という通称ホテイローテーションを繰り返していくうちにメダカが爆増。

産卵床として一番使いやすい

産卵床としての使い勝手は水草の中で一番高く、その視点で見れば、葉っぱがまるで取っ手として機能してるかのようにさえ思えてきます。葉っぱを掴んでひょいっと持ち上げ卵チェック、そのまま稚魚専用水槽へドボン。この間全く手が汚れず濡れず。

ホテイアオイの根に産み付けられたメダカの卵
ホテイアオイの根に産み付けられたメダカの卵

放置で爆増!お手入れもカンタン

太陽さえ当てていれば勝手にどんどん増える手軽さで、春に一株買っておけば夏には捨てるほど増えていることでしょう。

捨てるほど増えたホテイアオイを捨てるところ
捨てるほど増えたホテイアオイを捨てるところ

ランナーをちぎるだけで増える

増やし方はかんたん。

春以降の生長期にはランナーという長い枝のようなものを伸ばして、その先に子株をつけます。ある程度子株が生長したら、手でぶちっとランナーを千切るだけで株分け完了という簡単さ。ひと月ほど経てばその子株からまた子株が伸びてきます。

根っこが伸びすぎて底土に根を張ってしまうようなら、これも手で適当にブチブチ切ってトリミングすればOK。

冬を越せることもある

寒さには弱く冬場はほぼ枯れてしまいますが、中心部にほんの少しでも緑色の部分を残して春を迎えれば、またそこから再生していきます。私はずっと同じ株で増えたホテイアオイを使っていてもう何年も買い足していません。

ホテイアオイに限らず、冬を越せる水草は一回買えばずっと買い足さずに増やしていけます。

ホテイアオイはどこでも買えて安い

ゴールデンウィーク前後に買おう

値段は一株100円程度と安く、メダカの取り扱いがあるならどこのホームセンターやペットショップにも置いてあります。

出回り始める時期は4月ぐらいからゴールデンンウィーク前後。ちょうどメダカが育てやすい季節なので、メダカと一緒に購入しておけば必ず役に立つ水草です。この時期に買えば枯らしてしまうこともないでしょう。

ゴールデンウィーク以降の暖かさならすぐに爆増するので、一株だけ買っておけば事足ります。

ホームセンターのメダカ用水草コーナー
メダカ用水草コーナーで必ず売られているホテイアオイ

絶対に放流してはいけない

ホテイアオイは侵略的外来種

「ホテイアオイ」という和風の名前から日本原産の水草だと思われがちですが、南アメリカ原産でバリバリの外来種です。

放っておいても爆増すると書きましたが、これは日本の自然環境でも同じこと。増えたからといって川や池にポイっと投げ込めばあっというまに増えてしまいます。先ほど書いたように越冬できる可能性もあるため、一度増えてしまえば根絶が困難。

あなたが作った飼育環境から絶対に逸出させないよう、最大限の注意をしましょう。捨てるときは完全に枯れさせてから燃えるゴミに。

千切って沈めて爆増するマツモ

もうひとつおすすめなのがマツモ。

繊細で涼し気な見た目のマツモ
繊細で涼し気な見た目のマツモ

生長早きこと神のごとし

その名の通り、松の葉を思わせるような細く繊細な葉が特徴です。金魚用の水草としてもポピュラー。

水質を浄化して爆増するマツモ神様

季節を問わず売られていて、大体はビニールに密閉されてたり透明のプラカップに入れて陳列されています。数本入って200〜300円程度。勝手にどんどん増えるのでこれも最初に1パック数本あれば大丈夫です。

増やし方もカンタン。長く伸びたら適当に千切って水に放り込んでおくだけ。これだけで初夏以降は爆増していきます。

爆増するということは栄養分の吸収も旺盛ということで、水の浄化にも効果を発揮します。ネット界隈では通称「マツモ神」とも呼ばれ、その能力の高さを神のごとく称えられています。

根っこがないから扱いやすい

もう一つの特徴として根っこがないことがあげられます。ただただ水中を漂っている水草です。

水中に漂わせておくだけ

見た目が同じタイプの水草としてアナカリスという水草がありますが、そちらは根があって底に定着することがあります。増えて間引こうとすると根が底の土や沈殿物を巻き上げて水が濁ったするのですが、マツモならその心配もありません。

根無しゆえ固定できないデメリットはありますが、水の流れがほとんどないビオトープならさほど問題になりません。

環境の変化にはちょっと弱い

水質の変化には敏感

マツモは丈夫な水草なんですが、環境の変化、特に水質の変化にはちょっと弱いところがあります。

急激な環境の変化はメダカやビオトープ全体にとってあまりよくないので、マツモの状態はそれを知るバロメーターとしても機能します。

ただ、そのうち水も落ち着いて水中の栄養分をどんどん吸収しながら爆増するはずです。

日本の冬を越えられる

マツモはもともと日本原産の水草。だから屋外でも問題なく冬を越すことが出来ます。

冬は葉をたたんで沈む

冬越えに向けて特別何か対策をする必要もありません。

冬が近づくと自然に松葉のような葉をたたむように小さくなります。そして水底に沈んで休眠状態となります。これも放置しておくだけ。

春が来ればまた葉を開いて生き生きとした姿に戻るはずです。

水草を活用してメダカの安定飼育を

メダカ飼育初心者でも扱いやすい2種類の水草を紹介しました。

改良メダカの飼育では水草も底土も入れないベアタンクでの飼育がポピュラーですが、水草を入れることで安定感が増すのは確かです。

まずはこの2種の導入から始めてみてはいかがでしょうか?