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実質無料!ペットボトル氷を釣りの保冷剤として使おう

初心者向け魚料理特集魚の食中毒対策クーラーボックス釣りコラム

釣った魚を美味しく安全に食べるためには、クーラーボックスの中で迅速に冷やすことが重要です。そのための保冷剤としてよく使われるのは、釣具屋で売ってる板氷やアウトドアメーカーの保冷パック。

氷や保冷パックを買う手間と費用を節約したい場合、空になったペットボトルに水を詰めて凍らせたペットボトル氷も保冷剤として使えます。間に合わせの代替品にも思えますが、氷に比べてメリットになる要素もあります。

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ペットボトル氷の作り方

水道水を詰めて凍らせるだけだからコスパ最高

実質的に無料で手に入る保冷剤

水道水を詰めて凍らせるだけ
空のペットボトルに水を入れて凍らせるだけ

ペットボトル氷の作り方はかんたん。

飲み干して空になったペットボトルに水道水を詰めて冷凍庫で凍らせるだけ。釣りに行くためにわざわざ氷を買う必要がなく実質的に無料です。

でも必ず認識しておかなければならないことがあります。

それは冷凍用(冷凍兼用)として作られているペットボトル以外はメーカーが冷凍を推奨していないということ。冷凍することによってどんな不利益が起ころうが自己責任です。冷凍用のペットボトルでも一度解凍したあとの再冷凍はNGとなっています(出典:ニチレイフーズウェブサイト)。

膨張による破裂を避けるために

凍らせると水の体積が増える

水が凍ると体積が10%程度増加します。

500mlのペットボトルに満タンの水を詰めたらなら、氷の体積はおおよそ550cm3程度になり、内部から圧力がかかって最悪の場合破裂します。怪我や冷凍庫の破損つながるおそれがあるわけです。

水の量は8分目を目安に

これを避けるため、詰める水は余裕を持って少なめの8分目程度を目安にしましょう。私自身もこれを目安に今まで何十何百本のペットボトル氷を作っていますが破裂した経験はありません。炭酸系の分厚いペットボトル、ミネラルウォーターによくあるいろはす系の薄いペットボトル、いずれも使えます。

立てた状態で冷凍できるなら、空気が抜けるよう少し緩めにキャップをするとより安心。

保冷剤としてペットボトル氷を使うメリット

潮氷の塩分濃度が下がらない

海水を保冷剤で冷やして作る潮氷

バラ氷や板氷など裸の氷を使うのに対して一番のメリットになるのは、海水の塩分濃度を下げずに潮氷がつくれることです。潮氷とは海水を保冷剤などで冷やした氷点下以下の海水。

潮氷

海水中の塩分による氷点降下現象(凝固点降下現象)により、塩分濃度3%の海水なら理論上はマイナス2℃付近まで凍らずに冷えた海水を作ることができます。

この氷点下以下に冷えた海水が潮氷です。

塩分濃度を保てるから魚が水っぽくならない

マアジとキジハタをペットボトル氷で保冷
魚を保存する際も塩分濃度を下げないから水っぽくならない

板氷やバラ氷から溶け出た水分は潮氷の塩分濃度を薄めてしまいます。

氷を継ぎ足して塩分濃度が一定以下まで下がってしまった場合は、浸透圧の関係で魚が水分を吸収してしまい、身が水っぽく美味しくない魚となってしまう可能性があります。

ペットボトル氷なら塩分濃度を一切薄めないため、魚が水っぽくなるという心配はありません。

氷締め用の保冷剤に最適

豆アジの氷締め
小魚が大量に釣れるサビキ釣りでペットボトル氷が活躍する

潮氷の中に生きたままの魚を投入して締めと冷やしこみを同時に行うのが氷締め。サビキ釣りなど小魚が大量に釣れる魚に最適な締め方です。潮氷は魚の鮮度を保つ保存液としても機能するので、持ち帰りの際の鮮度低下も防ぐことが出来ます。

時間経過で冷えが悪くなることも

板氷やバラ氷は海水の塩分濃度を薄めてしまうから氷点降下現象の効果も下がる。やはりペットボトル氷が最強…と思いきや、そうでもありません。

ペットボトル内の氷が溶けると海水と氷の間に真水の層ができてしまいます。真水は0度以下にならないので氷と海水を隔てる断熱材のような役目をしてしまい、氷の冷たさが海水に伝わらなくなります。一定時間が経過すると海水は0度以下を保てなくなります。

ペットボトル氷は冷えが悪いと言われがちですがこれが原因だと思われます。

とはいえ魚の保存には十分な温度帯を保つことができるので、持ち帰り時にペットボトル内の氷が多少溶けていても問題ありません。

溶けたら水分補給に使える

冷凍できるペットボトル飲料を補助的な保冷剤として

水道水を凍らせたなら溶けた水はそのまま飲めるから熱中症対策になる!

とはいうものの、海水、魚の粘液や血でドロドロになったペットボトルから飲むのは抵抗があります。こんなこと書いておいてなんですが私は無理です。

一方、スポーツドリンクやお茶など、最初から冷凍することを前提にしたペットボトル飲料が売られています。

これを凍らせ、水道水を凍らせた再利用ペットボトルと同じクーラーに入れ釣り場に持ち込む。そして潮氷を作る前に取り出して解凍しながら飲む。釣り場までの保冷力がアップするので最終的な氷の持ちも良くなります。

あくまでペットボトル氷の補助をする保冷剤といった位置づけの使い方です。

汚れたら躊躇なく捨てられる

もともと捨てる予定のものを再利用しているので、クーラーボックスから魚を取り出して処理が済んだらペットボトル氷は用済み。中の水を捨ててゴミの日に出しちゃいましょう。

洗ってからまた再利用するのもありですが、生臭い汁で汚れているので無理に使うことはありません。

使う本数で保冷力を調整できる

クーラーボックスのスペックや使い方によりますが、真夏の時期だと2リットルのペットボトル氷が半日程度しかもちません。

反対に真冬の時期であれば500mlのペットボトル氷一本だけで1日もつことも。

ペットボトルの容量と本数で保冷力を調整できるから、寒い時期は荷物の重さを最低限にできます。

保冷剤としてペットボトル氷を使うデメリット

海水を冷やす速度が遅く持続力もイマイチ

サゴシをペットボトル氷で保冷
氷が溶けてくると真水の層ができるため冷えが悪くなる

急速冷却ならバラ氷のほうが有利

バラ氷は海水と接する表面積が広くなるため、急速に海水を冷やすのに適しています。

それに比べてペットボトル氷は表面積が狭く、少しでも氷が溶けると真水の層が海水との間にできてしまうため冷やす速度は遅くなってしまいます。

時間経過で冷えが悪くなる

先に書いたように、時間が経過して氷が溶けると真水の層がさらに厚くなって断熱材のようなはたきをするため、海水の冷え方も次第に悪くなります。この点は氷が直接海水が触れる板氷やバラ氷のほうが有利。

ペットボトル氷はスタートダッシュが遅く持続力にも欠ける保冷剤だといえます。

とはいえ大きく実用上の問題があるわけでもないので、氷や保冷パックの代替品として使っていきましょう。