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6月の大阪湾で釣れる魚 – 釣れる魚がどんどん増えるぞ!

6月の大阪湾で釣れる魚
季節の釣りもの

梅雨入りして雨がちな6月。大阪湾ではどんな魚が釣れるのでしょうか?

大阪湾で海釣りを始めて10年の経験から、6月の釣りについて波止釣り、堤防釣りの回遊魚を中心に解説します。

雨の日が多く釣りに行けるチャンスも限られる時期ですが、水温も20度を超えて海が賑やかになっていくタイミング。水温上昇とともに釣れる魚の種類が増えていきます。



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海水温から見る6月の大阪湾と釣果

海釣りの釣果は海水温と連動します。1年のうちで6月はどんな状況にあるのか、大阪湾における海水温の変化を確認しながら見ていきます。

夏を前に回遊魚が増える6月の大阪湾

まずは大阪湾における6月の海水温をグラフで確認。

データ出典:気象庁ホームページ 沿岸域の海面水温情報 大阪湾

水温が20度を超えて魚の活性が上がる

5月は水温が低くまだわずかに冬の名残が感じられましたが、6月は徐々に初夏の気配が濃厚になっていく時期です。6月に入る頃には海水温が20度を突破します。

ここまで水温が上がるといろいろな魚の活性が上がり、釣れる魚の種類が一気に増えていきます。アジやサバなどの回遊魚を中心に、波止や海釣り公園で釣れる魚がどんどんバラエティ豊かに。

新しい趣味として釣りを始めるのに絶好の時期といえます。

大雨のあとの海で釣りは成立するのか?

増水した武庫川の影響で白濁りしている武庫川一文字付近の海
増水した武庫川の影響で白濁りしている武庫川一文字内向きの海面

6月は後半に向かうにつれ雨量も増えがち。

増水した川は濁流を海に注ぎ、海の状況を一変させることがあります。特に大雨の翌日は河口に近い海が泥水にように濁り、流木やゴミが海面を塞いで釣りをするのが困難なことも。

大量の淡水が注ぎ込んで塩分濃度が落ち白濁りした海の状態を「水潮(みずしお)」と呼びます。海面付近が青緑色のパステルカラーのような色になることも。一般的には魚が釣れにくいとされる状況です。

大阪湾には武庫川、淀川、大和川などの大河川があり、なおかつ閉鎖的な海域。水潮が発生しやすい条件が揃っています。

塩分が薄い水は比重が小さく表層に、一方で塩分が濃い水は比重が大きく底に沈んでおり、海底付近は通常時の海に近いことがあります。一見すると魚なんて釣れないと思うようなひどい状況でも、底を狙えばサビキ釣りなどは問題なく成立することがあります。

なお、京阪神地域の海で東風が吹くと回遊魚の釣果が落ちるというセオリーがあります。これは東側にある大河川の河口から、塩分の薄い水が表層を伝って風で運ばれてくることが要因と考えられます。

釣果には年単位の変化やムラがある

釣果と海水温は明らかな関連性があります。しかしその年の気候に影響され海水温に差が生じます。その場合、同じ月であっても釣れる魚や釣果が例年と異なることがあります。

一方で同じ水温、その他条件が一見同じように見えても釣果が異なる場合があります。特に回遊魚はその傾向があり、例年回遊してくる魚がまったく回遊してこないことも当たり前に起こります。狭いようで広い大阪湾、当然ながら場所によるムラもあります。この記事に書いてあることは、あくまで釣果を予想する情報のひとつにとして参考にしてください。

豆アジのスタート&ラストシーズン

大阪湾全域で豆アジが釣れる

豆アジ
この時期限定の豆アジ

5月は須磨など大阪湾の入り口に近い場所でしか釣れなかった豆アジが、6月にかけて大阪湾全域で釣れるようになります。

釣れ始めの月ではありますがすぐに大きく成長してしまうため、10センチ以下の豆アジと呼べるサイズが釣れるのは1ヶ月半ぐらいのわずかな期間。始まったとたんにラストシーズンへ突入です。

豆アジには豆アジの価値がある

豆アジの価値はその小ささゆえ丸ごと食べられること。内臓とエラだけ取ってさっと揚げれば骨もゼイゴも口に違和感を与えません。素揚げも南蛮漬けもおつまみに最高です。

豆アジの南蛮漬け
豆アジならアジを丸ごと味わえる

10センチを超えてしまうと、口の中でひっ掛かったり刺さったりで丸ごと食べるのには向かなくなりますし、下処理も面倒になります。

1号程度の小さなサビキ仕掛けを用意してこの季節だけのターゲットを楽しみましょう。

大阪湾の至宝メクリアジ

脂のり最高な究極のマアジ

豆アジが釣れる一方、20~30センチのマアジが釣れるのもこのタイミング。

中でも産卵が終わって体力を回復した初夏のマアジは大阪湾でメクリアジと呼ばれ、マアジとは思えないほどたっぷり脂がのった身は絶品です。大阪湾で釣りをするならぜひとも味わってほしい。

メクリアジは大阪湾で釣れる究極のマアジ
メクリアジは大阪湾で釣れる究極のマアジ

船釣り入門に最適

基本的に沖の根に居付いてるとされる黄アジ系のマアジなので船から釣るのがメジャーですが、ときおり沖堤防や地続きの堤防にも回遊してくることがあります。6月から7月がそのチャンス。回遊情報にアンテナを張ってチャンスを逃さないようにしましょう。

船釣り入門としても最適なターゲットなので、陸釣り派のあなたも挑戦してみてはいかがでしょうか?

初夏の風物詩大サバ

たかがサバとあなどるなかれ

京阪神の海域で初夏の風物詩となっているのが40センチ前後の大サバ。

40センチ前後の大サバ
40センチ前後の大サバは初夏の風物詩

梅雨の時期に武庫川一文字やアジュール舞子などの波止に回遊してくることがあり、夜通し狙う人も多いターゲット。

サバとあなどるなかれ、その引きは強烈。さすが青物の一員といったところです。

もちろん太めのサビキ仕掛けでも狙えますし、タチウオのウキ釣りと共通の仕掛けとエサで狙うこともできます。お手軽に大物を釣りたいならうってつけの魚です。

サビキで釣れる魚種が増えていく

アジ以外のサビキターゲットが続々

サビキ釣りで釣れるターゲットはアジやサバ以外にも。

サビキシーズンが始まってすぐに釣れだすのはカタクチイワシですが、そんなイワシ類の中にウルメイワシやマイワシが混ざってくることも増えてきます。

良く釣れるイワシ3種
上からマイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシ

釣れすぎて困る小サバ

この時期にサビキで釣れる魚で近年増えがちなのがサバ。釣れすぎて嫌われているぐらいの可哀そうな魚ではありますが、なんでも釣りたい初心者にはうってつけの魚。

大きなサバと比較すると脂のりがさっぱりなのも喜ばれない要因ですが、調理方次第で美味しく食べることもできる魚です。

ルアーでも簡単に釣れるので、海のルアー入門としてもおすすめ。

初夏の味覚テナガエビ

魚では味わえない旨味

梅雨に入るころには、淀川や武庫川の河口付近でテナガエビ釣りが楽しめます。

テナガエビ
釣って楽しい食べて美味しいテナガエビ

ポイントさえ見つければ比較的かんたんかつ安価な道具でできる釣りなので初心者にもおすすめ。

泥を吐かせたら丸ごと素揚げにするなどして食べることができます。魚では味わえない香ばしく旨味の強い風味が楽しめます。

梅雨の晴れ間に手軽な釣りを楽しもう

せっかく釣りの予定を立てていたのに、雨や荒天で釣りが中止になることも多い時期です。

サビキ釣りやテナガエビ釣りなど近場かつ短時間でできる釣りを候補に入れておくと、貴重な梅雨の晴れ間をもっと有効活用できるかもしれません。