サバから始める初心者のためのルアー釣り入門

まったくの初心者だけど釣りを始めたい。

そんなあなたがまず最初に決断すべきことがあります。それはエサ釣りをするかルアー釣りをするかという二つの選択肢からどちらか一つを選ぶこと。選んだ釣り方によって竿やリールなど使う道具が異なるためです。

いずれもその釣りだからこそ味わえる楽しみやメリットデメリットがあり、どちらがいいかということはここで触れません。ルアーもエサも両方やるほうがより深く釣りを楽しめるから。

そんな中、エサよりルアー釣りの方に興味を持った初心者のあなた。サビキ釣りから始めてルアーにも興味を持ち始めたあなた。そんなあなたにまず狙ってみて欲しいおすすめの魚がいます。それは誰しもが知っているサバ。そう、塩焼きやサバ味噌、しめ鯖でお馴染みのあのサバです。

私はルアー釣りで狙う最初のターゲットとしてサバを提案したい。それには確固たる理由があります。

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ルアー釣り入門にサバをおすすめする理由

ルアー釣りを始めるならターゲットはサバがおすすめ?色々調べてるけど何処にも書いてないし誰もそんなこと言ってなかったぞ?

確かにそうでしょう。だから今この記事を書いています。

ルアー釣り、とりわけ堤防など海のルアー釣りをしたいなら、アジやメバル、シーバスと呼ばれるスズキ、エギで釣るイカ、あるいはハマチなどの青物をおすすめされるはず。それらはルアー釣りのジャンルとしてしっかり確立されていて、専用の道具が売られているぐらい人気があります。

一方でサバはどうかというと釣り人に軽く扱われがちで、商業的なジャンルとしてまったく確立されていません。釣具屋にアジのルアーコーナーはあれど、サバのルアーコーナーは存在しません。率直に言って人気が無いターゲットです。

でも私は自らの経験を通して初心者にルアーでサバを釣ることをおすすめしたい。なぜならば。

初心者でもかんたんに釣れるから

ルアー釣りは作り物のエサや魚を使う釣り。その作り物をあたかも生きているように動かして命を吹き込んでやる必要があります。

これにはテクニック習得のための練習や経験が必要となります。エサ釣りよりも高いそれが必要になります。

初めてならどこで何をすべきか、自分が何をやっているのかすら把握できないまま、魚が釣れずに終わってしまうことも多々あるはず。そこで釣りを続けること自体を諦めてしまうこともあり得る。

その点サバなら、とりあえずルアーを投げてなんとなくリールを巻いているだけでも釣れる可能性がある魚です。今どきのルアーはリールを巻いて引っ張っているだけで効果的な動きをしてくれるものも多いのでなおさら。

リールを巻いているだけで勝手に釣れることも

リールを巻いているだけで勝手に釣れることもある

この簡単さゆえサバを嫌う釣り人がいるわけですが、魚が釣れてこその釣りです。初心者にはまずルアーで魚が釣れる喜びを味わって欲しい。

ここで断言します!

海釣り川釣り全て含めたルアー釣りの中で最も簡単に釣れる魚、それがサバです!アジでもイカでもブラックバスでもマスでもなくサバなんです!少なくともここ数年における大阪湾の海況においては自信をもってそう言い切れる。間違いない。

大事なのでもう一回書いておこう。

ルアーで一番かんたんに釣れる魚はサバ!

近年は全国的にサバの群れの密度が濃い、サバ自体の個体数が多い傾向にあります。

特に2020年前後ぐらいから大阪湾はサバだらけ。長年釣りをしている人は実感しているはずです。だからかんたんにたくさん釣れる。

魚種交替という現象があり、サバのような青魚は種類ごとの個体数が数年数十年単位で入れ替わりながら増減しています。たぶん今はサバのターン。だから一定ではありませんが、しばらくはこの傾向が続く可能性が高いでしょう。

初夏から秋までどこでも釣れるから

ここで唐突に謎のグラフを見てください。横軸で1年間の時間経過を示したグラフです。

サバの検索需要

ゴールデンウィークぐらいから秋までサバの検索需要が高まる

ゴールデンウィーク付近から10月付近まで何らかの数値が高くなっていますね。

これは「サバ」というキーワードでGoogle検索された結果、今ご覧いただいているブログをクリックして読んでもらった数です。

このブログには小サバの食べ方を主にサバ関連記事がいくつかあるため、サバが釣れる時期はたくさんの人に読んでもらえています。特に夕方以降にアクセスが集中するため、釣ったもののどうやって食べようと困って検索した人が多いと思われます。数日ごとに大きく増減しているのは、週末に釣りをする人が多く急激に検索数が上がるためです。

どうやら1年のうちでかなり長い期間サバが釣れるらしい。このグラフからそれが読み取れます。魚が釣れる時期というのは魚種や地方によって差がありますが、どうやらサバは比較的広い地域で同じような時期に釣れる。ブログのアクセス解析でどの地域からのアクセスかが分かるのですが、広い地域から同時期にサバ関連記事へアクセスが集まることからそれが推測できます。

一年のうち限られた時期しか釣れない魚も多い中、サバはいつでも狙いやすい魚種といえます。

あらゆるルアーで釣れるから

ルアーには大きく分けて以下2つのタイプがあります。

  1. ソフトルアー
  2. ハードルアー

ソフトルアー

ソフトルアーはゴムのような柔らかい素材でできたルアー。

ジグヘッドに取り付けたワーム

ジグヘッドに取り付けたワーム

ワームとも呼ばれ、一見するとイモムシのような気持ち悪い形と色をしています。主に小魚がエサとする小型の水生生物を模しており、海釣りではゴカイなどの多毛類、小さなエビなどの甲殻類、イワシの稚魚であるシラス類を模したソフトルアーが多く使われます。

サバを釣る場合、これをオモリと針が合体したジグヘッドと呼ばれる仕掛けに刺して魚を狙います。

ハードルアー

ハードルアーは金属やプラスチックなどの硬い素材でできたルアー。

小魚をイミテートしたメタルジグ

小魚をイミテートしたメタルジグ

主にフィッシュイーターと呼ばれる肉食の大型魚がエサにする小魚を模しています。食物連鎖の視点で見るとワームより上位にあるわけですね。金属製ゆえ重くて沈むメタルジグと呼ばれるようなものから、樹脂製で水に浮くプラグまで膨大な種類があります。

どんなルアーでも狙える

サバの食性は幅広いからソフトでもハードでも、どちらのタイプのルアーにも有効。

大きなサイズのサバはハードルアーで、小さいサイズのサバはソフトルアーで釣るのがセオリーといえますが、実際どっちにも果敢にアタックしてきます。「それ、君の口よりデカイのでは?」と思えるような大きなルアーでも釣れます。40センチを超えるようなサバでもシラスを模した小さなワームやサビキ仕掛けに食いつきます。

この「何でも食う」という習性が釣れやすさの一因といえます。

ルアー釣りの練習になるから

サバはあらゆるルアーで釣ることが可能。

ルアーはそれぞれに求められる動かし方、つまりアクションが違うので、そのテクニックを習得する練習台としてサバ釣りはも役立ちます。

引っ張ってるだけでかんたんに釣れるのも事実ですが、テクニックを習得することで釣果が伸びるのもまた事実。だからルアーの練習になるわけです。

ルアーに必要な道具がひととおり揃えられてその使い方と意味が理解できます。真っすぐ正確に飛ばしたいところへ飛ばす、出来る限り遠投するなどのキャスティング技術が身に付きます。テクニックや感覚を覚えて他のターゲットや次の段階にステップアップできます。

サバには可哀そうですが、そのための踏み台になってもらおう。

美味しく食べられるから

ここではっきり言っておかなければなりません。

ルアー釣りエサ釣り問わず、中級者以上の釣り人はサバという魚を嫌う傾向にあります。特に20センチ以下ぐらいの小さいサバ、いわゆる「小サバ」と呼ばれるサイズのサバを。この記事で対象としているのも主にその小サバ。

嫌われる理由はいろいろあるのですが、その理由のひとつはあまり美味しくないとされていること

えっ?いや、ちょっと待って…美味しく食べられるって書いてるのに?嘘つき!…分かった、ちょっと落ち着こう。そして少しだけ時間をくれ。

これは大きなサイズのサバと比較した場合には味が劣るといういう意味合いが大きいです。確かに小サバは脂がのっておらず身がパサパサな傾向にあります。大きなサバでやるような塩焼きやサバ味噌で食べた場合は確実に味が劣ります。これは間違いない。

しかしそのサイズや身質にあった調理をすればそれなりに美味しく食べられます。決して不味いわけではない。これもまた間違いないこと。

成長して30センチを超えるようなサイズになれば、一般的なサバ料理でも美味しく食べられます。

お店で売ってるようなサイズのサバが釣れることも

お店で売ってるようなサイズのサバが釣れることも

そして釣り人だからこそ手軽に味わえるサバの刺身も。

サバの刺身

釣り人だから安全に美味しくサバ刺身が食べられる

サバは食中毒を起こしやすい魚といえますが、釣ってすぐ迅速な処理が出来る釣り人なら安全に美味しく生で食べることが可能になります。サバの刺身は最高。

ただ正直なところ同じ20センチ以下のサバとアジを比べたらアジのほうが明らかに美味しい…それはまた別のお話ということで。

ということで、初めてのルアー釣りにサバをおすすめしたい理由を分かってもらえたでしょうか?もう一度まとめます。

  • 魚の数が多いから初心者でもかんたんに釣れる
  • 初夏から晩秋まで長い期間釣れるチャンスがある
  • いろんなルアーで釣れるからルアーの練習にある
  • 適切な調理をすればそれなりに美味しく食べられる

では具体的にどうやって釣るのかをみていきましょう。

サバはいつどこで釣れるのか

サバをルアーで釣るには、どんな季節のどんな時間、どこへ行けばいいのでしょうか?

初夏から秋まで釣れ続く

ここでもう一度先ほどのグラフを見てみましょう。サバというキーワードで検索してこのブログがクリックされた回数です。

ゴールデンウィーク辺りから晩秋まで釣れ続く

ゴールデンウィーク辺りから晩秋まで釣れ続く

これはそのまま釣れる時期と釣れ具合を反映していると考えていいかもしれません。ゴールデンウィークぐらいから釣れ始め、梅雨入り前から秋口にピークがくる。そして秋が深まるにつれ数が減り冬は途絶える。海釣りに足しげく通う人には実感できるデータになっているはず。あらゆる魚種の中でも釣れる時期が長い魚種といえます。

では1年の流れをざっくりみていきましょう。

豆サバの季節

ゴールデンウィーク付近に豆サバと呼ばれる5~10センチ程度のサバが回遊してきます。これはエサ釣りであるサビキ釣りで釣るか、ルアーなら小さなワームで釣ることができます。口が小さいからなかなかルアーで掛けるの難しいかも。

この時期にルアーで釣ろうとするのはあまりおすすめできませんが、どんどん大きくなるのでだんだん釣れるようになってくるはず。

小サバの季節

豆サバは日に日に大きくなり、梅雨の時期には小サバと呼べる15センチぐらいにまで成長します。これぐらいになるとどんなルアーでもかんたんに釣れるように。

梅雨の時期に釣れる小サバ

梅雨の時期に釣れる小サバ(ピントずれててごめん)

大阪湾では同じタイミングで大サバと呼ばれる40センチ前後のサバが回遊してくることもあるのですが、ここでは割愛させてもらいます。これはこれで価値のある釣りです。

中サバの季節

夏を過ぎると一段と成長して20センチを超える中サバサイズに。20グラム程度のメタルジグで良く釣れるようになります。右へ左へグングン泳いでよく引くから楽しい。

サイズの割にはよく引いて楽しい20センチ前後の中サバ

サイズの割にはよく引いて楽しい20センチ前後の中サバ

秋が深まるにつれサイズが上がって25~30センチぐらいにまで成長しますが、徐々に数が減っていき冬を迎えるころにはほぼ釣れなくなる。そしたらまた来年。

その年や地域によって差はあるものの、これがおおよそ1年のサイクル。

なお、豆サバ、小サバ、中サバ、大サバと呼び名を変えていますが、それぞれに確固たるサイズの基準はありません。みんな、なんとなくのサイズ感で呼び分けてるのが実情です。

釣れる時間帯は日が出ている時間ならいつでも。釣りというと早朝とか夜とかを想像するかもしれませんが、太陽がガンガン照り付ける昼でもバンバン釣れます。潮の流れなども影響しますが、中サバぐらいのサイズならあまり気にしなくていいです。

岸壁や堤防ならどこでも釣れる

初夏から秋までどこで釣れるのかというと、これはもう海に面した岸壁や堤防ならどこでも釣れると言って過言ではありません。

群れが移動する回遊魚なのでもちろん釣れなくなるタイミングもあり得ますが、シーズン中ならいつでもどこでも釣れると考えていいでしょう。

他の魚が釣れなくてもサバだけは釣れていることが多いので、釣り公園や釣具屋の釣果情報をチェックして確実に釣れている場所を確認していきましょう。

秋の沖堤 吸い込まれそうな青空

秋の沖堤 吸い込まれそうな青空

サバのルアー釣りに必要な道具

サバをルアーで釣るためのタックルを考えていきましょう。タックルとはその釣りに使うロッドとリールを主にした道具一式のことです。

アジ専用のルアータックル、いわゆるアジングタックルは選ぶのに困るほど売られていますが、今のところサバのそれは売られていません。

釣具屋に行って「サバのルアー釣り道具一式をください!」って聞いても「は!?(こいつ何言ってるの?)」となるかも。ルアーでサバを釣ることを一部で「サバング」とか「サバゲー」とか呼ばれたりしていますが、サバングタックルは今後も世に出ることはないでしょう。

手持ちの道具がないのなら、いろいろな用途に使える万能なルアーロッドを用意してサバで練習し、そのタックルでその他の釣りにも挑戦していくという流れが経済的かつ理想的です。

サバを含め、ルアーフィッシングをするには最低限このようなルアー用タックルを揃える必要があります。

  • ルアーロッド
  • ルアーフィッシングに使える性能を備えたリール
  • リールに巻くPEラインなどのルアー用ライン
  • PEラインの先に結束するリーダー

初心者向けのサビキ釣りセットなんかでもとりあえずルアーは投げられますし釣れることは釣れると思います。最初は安く済ませたいからそうしたい気持ちも分かる。

でも釣りとして楽しむならルアー専用タックルを推奨します。かつて磯竿でルアーを投げていて「釣れるけどこれは違うな」と気づいた私が言うのだから間違いありません。

大丈夫。サバのために用意したタックルと経験は他の釣りにも活かせます。サバに飽きても無駄にはなりません。逆に私は他のルアーフィッシングで使っているタックルをサバ釣りに流用しています。

他のルアーフィッシングから流用した私のサバ釣り用タックル

他のルアーフィッシングから流用した私のサバ釣り用タックル

具体的にはタチウオなど軽めのショアジギング用タックルをサバのメタルジグ用タックルに流用、冬の管釣りつまりマスのルアー釣りに使っているライトタックルをサバのワーム用タックルに流用しています。

他の釣りでもそうですが、特定の魚種を狙うときに必ずしもメーカーが用意した専用タックルが必要なわけではありません。専用タックルで狙いのターゲットの釣る楽しみもあれば、汎用的なタックルでいろいろな魚を釣る楽しみもあります。

サバは色々なルアーで釣れるのですが全て挙げるときりがないので、この記事では軽いワームと重いジグの2種類のルアーで釣ることを想定したタックルを検討したいと思います。

ルアーの重さにあったルアーロッドを使い分ける必要がある

本当はどんな釣りにでも使えるとっておきのロッドを一本だけおすすめしたいところですが、ワームは一円玉1枚程度の1~2グラムぐらい、ジグは500円玉3枚程度の20グラムぐらいと、結構な重量差があります。

特に1~2グラムぐらいのごく軽いルアーを扱うにはライトタックルと呼ばれる繊細なタックルが必要となります。このようなタックルを使う釣り全般がライトゲームと呼ばれます。

一円玉より軽い0.8グラムのルアーに対応したロッド

一円玉より軽い0.8グラムのルアーに対応したライトゲーム用ロッド

とりわけロッドは2メートル程度の細くて軽いロッドじゃないと厳しい。重めのタックルでもできるといえばできますが、ルアーの重さすらも感じられないタックルでは釣りとして楽しめないでしょう。

ということで、基本はメタルジグなどの少し重めのルアーを使うタックルでサバを釣ることをメインにしたいと思います。そちらのほうが幅広い釣りが楽しめるからです。

余裕があればライトタックルも用意するとより楽しめます。

釣りの種類やルアーの重さにあったロッドを用意したい

釣りの種類やルアーの重さにあったロッドを用意したい

5~30グラム程度までのメタルジグを投げられるロッド

堤防や磯などの陸からメタルジグを投げる釣りをショアジギングといい、ときには100グラムぐらいまでのルアーを数10メートルから100メートルほどぶん投げてブリなどの大型魚を釣る豪快な釣りです。

サバはせいぜい50センチまでぐらいなので、5~30グラムぐらいまでのメタルジグとそれを扱えるタックルがあれば事足ります。小サバも大サバもそれで釣れます。

ということでロッドはL(ライト)からML(ミディアムライト)クラスのルアーロッドが最適。このLとかMLとかクラスというのは扱えるルアーの重さとパワーの階級とまずは考えてください。LとMLは比較的幅広い釣りに使える万能なクラスです。

なるべく安く始めたいとなると安い釣りセットのロッドや謎メーカーのロッドを選んでしまいがちですが、これから先いろんな釣りに使える耐久性と壊れたときのサポート体制を考えると、シマノかダイワのロッドを買うのが初心者にはおすすめです。

たとえばこのシマノ製Lクラスのロッドなら4グラムから21グラムまでのルアーが扱えます。

MLクラスのロッドならもう少し重い6グラムから28グラムのルアーに対応。28グラム、つまり1オンスのルアーはラインナップがたくさんあり選択肢が豊富です。

このいずれか2本であれば小サバを釣るためのマイクロジグから大サバを釣るためのジグまで使えるので、いろいろな楽しみ方ができます。どちらかというとMLのほうが対応幅が広く万能。

ここで紹介したルアーマチックシリーズは初心者におすすめのローコストな万能ロッドシリーズです。間違いない選択といえます。こちらで詳しく解説していますのでご参考に。

初心者用として釣具屋の入り口とかで売られている無銘メーカーの釣りセットなども選択肢に入るかもしれませんが、品質に当たり外れがあるのであまりおすすめできません。

軽いルアーを扱えるライトなロッド

軽いワームを投げられるようなライトタックルもルアーマチックから選ぶと失敗しません。LクラスよりライトなUL(ウルトラライト)クラスのロッドなら、1グラムのルアーにも対応します。

例えばこのロッドなら豆サバサイズのサバ釣りにも対応可能。

ただしルアーの上限が10グラム程度なのであまり重いルアーは投げられず、できる釣りが限定されます。ロッドもルアーもやや繊細なのでラインが絡むなどのトラブルにも繋がりがち。

軽くてロッド自体がよく曲がるから釣りとしては魚の引きを楽しめるのですが、まずはLからMLクラスのロッドで釣りに慣れてからライトタックルに手を出すのがおすすめです。

リールは2000番台で

リールに関しては2000番台のリールが1台あればだいたいまかなえます。

この”番”という数字は、巻けるラインの長さ、巻きのパワー、それによるリールの大きさの違いとまずは把握しておきましょう。数字が大きくなるとリールも強く大きく重くなります。

小サバから大サバまで2500番のリール1台で対応可能です。

2500番ならサバ以外でもタチウオは問題なく釣れるし、ときには小型の青物である50センチ程度のサゴシやハマチまで対応可能です。実際に私はこれで釣ってます。

ちょっと2500番だと重い、自分はライトゲーム中心にやるんだということであれば2000番やさらに小さくて軽い1000番を使うのも良い選択。

そのリールをアジングやトラウトなどのライトゲームに流用できます。

ここではセドナというシマノのエントリークラスのリールを例に挙げましたが、シマノやダイワでもこれより安いリールのシリーズがいくつかあります。ただルアー用途となるとエサ釣りに比べて一定以上の性能や剛性が必要となるので、セドナがそれを満たす最もコスパのいいリールといえます。

ルアー用のラインとリーダー

ルアー釣り用のリールに巻く糸、つまりラインは主に3種類あります。

  1. ナイロンライン
  2. PEライン
  3. フロロカーボンライン

ルアー用のラインはPEラインが基本。サバがターゲットなら0.8号がおすすめ。

さっき書いたことと同じですが、このラインで小サバから大サバ、タチウオや小型青物まで対応可能です。

PEラインの先にはリーダーを結束します。結束というのはつまり異なる材質のライン同士を結んでつなぎ合わせること。PEラインは伸びないので魚が引いたときのショックを吸収できません。伸びる性質を持つことでそれを補えるフロロカーボンかナイロンのリーダーを結束するのが定番です。

ワーム用であれば細めの1~1.5号ぐらい、ジグ用であれば3号ぐらいのリーダーを結束すればいいでしょう。

結束についての詳細は割愛しますが、基本はFGノットの習得をおすすめします。小さなサバだけ相手にするのであれば電車結びでもOKですが。

もしジグは投げずに2グラム程度までのワームだけを投げるのなら、PEラインではなく1号ぐらいのナイロンラインがフロロカーボンラインを使うという選択もあります。それならリーダーは必要ありません。ただし中サバ以上だと引きに耐えられず切れる可能性が高まりますが。

サバ釣りにおすすめのルアー

では肝心のルアーについてサバ釣りに使える代表的なものを紹介します。

とはいえ種類もメーカーも膨大なので、ここではリーズナブルな価格で手を出しやすいメジャークラフトの製品に絞って具体的なルアーを挙げていきます。

メジャークラフトなら、リール以外のすべてが揃います。

季節が進むごとに大きくなるサバに合わせて大きなルアーに変えていくというのが、ルアー選びの一つの目安になります。

豆サバから小サバを釣るためのワーム

ワームはジグヘッドと呼ばれる針とオモリが一体化したような仕掛けに取り付けて使います。小さくて繊細な仕掛けなので、口が小さい豆サバから小サバの時期に有効です。

初夏の豆サバから小サバであれば1グラムから2グラムぐらいのジグヘッドが最適です。

このジグヘッドにワームをまっすぐ刺して取り付けるわけですが、ここまで読んだ人は薄々予想がついているようにサバ用のワームなんてものは売ってません。

ということで、アジ・メバル用と表記されているワームを買えば大丈夫。

色はサビキ仕掛けでもよく使われているピンクとかシラスっぽいクリアカラーがスタンダードになると思いますが、高いものではないのでいろいろ試してみるのがいいかもしれません。

なんなら最近はダイソーやセリアでも100円でワームとジグヘッドが売られてますし、それで問題なく釣れたりもします。マイクロジグや20~30グラムのジグも100円で売っていてちゃんと釣れます。

ワーム用に使っているトラウトロッドと1000番のリール

ワーム用に使っているトラウトロッドと1000番のリール

基本的なルアーの動かし方は、投げてから数秒ほど沈めてゆっくりまっすぐ巻いてくるだけ。ただ巻いてまっすぐ引くことも、れっきとした「ただ巻き」というテクニックです。アタリが無いようなら沈める深さを変えて探ってみましょう。

チョンチョンと竿先を動かして誘いをいれるのもいいですし、竿先をあおって持ち上げてからゆっくり落として沈める「リフト&フォール」も有効です。その日その時で正解となるアクションが違うので色々試すと釣果が伸びます。

小サバを釣るためのマイクロジグ

夏ごろになるとサバも15センチ程度に成長して小サバと呼ばれるようになります。

成長するにつれ体も口も大きくなるので、メタルジグにも果敢にアタックしてきます。この時期はマイクロジグと呼ばれる5~10グラムぐらいのメタルジグを使うのが楽しい。

メタルジグの魅力はその自重を活かした飛距離。ワームとは比べ物にならないぐらい遠くまで飛ばせます。釣れなくても投げてるだけでストレスが解消されます。いやほんと。

ある程度は重量があるほうが飛ばせるので、色々な重さを揃えておくとより楽しめます。色については何でもいいでしょう。何投げても釣れるでしょう。サバ模様のルアーに食いつくぐらいだから。

サバ柄のマクロジグで釣れたサバ

サバ柄のマイクロジグで釣れたサバ

もちろんその日その場所に応じた「当たり」のカラーがあるので、傾向の違うカラーをいくつか揃えておくのがおすすめです。

ジグの基本的な動かし方はワンピッチジャーク。竿を一回あおるごとにリールを一回巻く。これをテンポよくリズミカルに行うアクションです。言葉では説明しにくいのでこの動画で学んでください。

ただリールを巻いて一直線に引っ張ってくる「ただ巻き」でも釣れるときは釣れます。多くのメタルジグは真っすぐ引いているだけも左右にパタパタと泳いで魚を誘ってくれますから。

それでもアクションを付けるのに苦手意識があればメタルバイブレーションを使ってみるのもおすすめ。その名のごとく、引くだけでブルブルと振動して魚を誘ってくれます。

メタルジグと同じような重さのバリエーションがあるので、美味く飛べば飛距離も同じぐらい出ます。

中サバ以上を釣るためのメタルジグ

夏が過ぎ涼しさを感じる季節になると、サバも20センチを超える中サバと呼ばれるサイズになってきます。サイズの割には引きが強くなり、いかにも青魚らしく右へ左へ走り回るので釣りとしても一層楽しくなります。

これぐらいになると20グラムから30グラムのジグにも食いついてきます。

本来はサバなど眼中に無くもっと大きな青物を狙ってそれぐらいのジグを投げているのに、まったくお呼びでないサバがかかってくることもしばしば。なんだサバかよ…と残念な気持ちになり、これも釣り人にサバが嫌われている原因のひとつといえます。

20グラムのメタルジグに掛かった中サバ

20グラムのメタルジグに掛かった中サバ

逆に中サバを狙ってるつもりが思いがけずハマチやサゴシなどの青物やタチウオが釣れたりすることもあります。大きなサバも釣れることがあります。魚種が豊富な秋はルアーでいろいろな魚が釣れる可能性があるのです。

ジグの手前にジグ用のサビキ仕掛けを取り付けてジグサビキにすると、更に多彩な魚種を狙うことができます。

何でもいいからとにかく魚を釣りたいなら、とりあえずつけておくと棚からぼた餅的な釣果が得られるかも。それを踏まえて、上で紹介しているメジャークラフトのショアジギサビキに書いてる「どうせ投げるならこれをセット!」というコピーを見ると、それのコピーが秀逸なのが分かります。

エサもルアーもやればもっと釣りが楽しくなる

海のルアー入門としてサバはどうでしょう?という提案でした。

私は子ども時代に釣りしていたもののフェードアウト、おっさん時代に20年程度のブランクを経て釣りを再開した立場です。子どもとして過ごしたのは80~90年代で、ルアーと言えばブラックバスを釣る専用のものという認識でした。同じ年代の人はその認識が強いのではないでしょうか?芸能人がよくバス釣りをしてましたね。

ルアーフィッシングは自分から遠いところにある存在であり、なんでわざわざエサ釣りより釣れにくい釣りをするんだろう?ぐらいのことを思ってました。それは20年ぶりに釣りを再開したときも同じでした。

しかし世の釣り業界では海のルアーフィッシング、いわゆるソルトルアー人気が高まっていきたわけです。それならちょっと試しにやってみるかと手を出して数年、今ではすっかり自分の釣りの中の1ジャンルとして確固たる存在となりました。どちらも同じ”釣り”として、あまり分け隔てなくやっています。

どちらの釣りもやって行くうち、それぞれの釣りで得た経験や知識は、それぞれの釣りにフィードバックできて役立つことも学びました。タチウオ釣りなどはそれが生かせる最たるものです。

この記事は「ルアー釣り最高!みんなルアーやろうぜ!」という趣旨ではなく「釣りのジャンルの一つとしてルアーもやってみようぜ!」という思いがあって書くに至りました。エサ釣りルアー釣り分け隔てなくどちらも楽しめれば釣りはさらに面白いものになる。そう確信しています。

これから釣りを始める方、エサ釣りしかやってこなかった方、サバからルアーを初めてみませんか?

エサ釣りとルアー釣りを比較した記事も書いていますので、良ければご覧ください。