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釣り専用クーラーボックスはレジャー用と何が違う?

初心者向け釣具特集クーラーボックス

釣りを始めようと思い立ち必要な道具を揃え始めたとき「釣るのはいいけど、どうやって魚を持ち帰ろう?」という課題にぶちあたると思います。海釣りをして食べれる魚を釣ろうとするなら必ず検討すべき課題。

魚を持ち帰る手段はいろいろありますが、普通はまずクーラーボックスを使って持ち帰ろうという結論にいきつくはず。

もともとアウトドア志向の人なら既にレジャー用のクーラーボックスをお持ちである場合が多いでしょう。でもそれが釣りに使えるのかどうか疑問に思うかもしれません。だって釣りには釣り専用のクーラーボックスというものが売られているし。

果たしてレジャー用のクーラーボックスは釣りに使えるのか、釣り専用のクーラーボックスは何が違うのか?

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 レジャー用のクーラーボックスでも釣りに使える

中を冷やすという目的は同じ

まず結論から書きますが、レジャー用のクーラーボックスでも問題なく釣りに使えます。そこに魚を入れて持ち帰ることができます。

レジャー用だろうが釣り用だろうが、中に保冷材や氷を入れることで庫内を冷やすという目的は同じ。保冷性能の差は製品によって異なりますが、そこは保冷材の数や氷の量などでカバーできます。

なので魚が入るサイズと水が漏れない密閉性があればさしあたり問題なし。釣り初心者の方でお手持ちのクーラーボックスがあるのならまずはそれをお使いください。

私も最初はこんな安物レジャー用クーラーボックスを使ってました。

壁が薄くて保冷性能が低い、つまり氷が溶けやすい問題がある以外は普通に2年ほど使ってました。保冷時間は氷を追加することでカバーできたし。

釣り専用クーラーボックスは必要ない?

でもそれじゃあ釣り専用のクーラーボックスの存在意義が無いじゃないかって?いいえあるんです。釣り専用クーラーボックスはちょっと違うんです。独自の進化を遂げ、そして最高峰の保冷性能を備えています。

この記事では釣り専用クーラーボックスの特徴について解説していきます。

色々な釣りに対応できるバリエーションがある

バリエーションが「超」豊富

まずはこちらをご覧ください。釣具のトップブランドであるDAIWAが発売しているクーラーのラインナップです。

出典(2017/09/05):DAIWA : 汎用 – Web site

これはDAIWAのクーラーをシリーズごとに分類したページです。そして各クーラーのシリーズごとに様々な形状やサイズ、多彩なカラー、使用している断熱材の違い、投入口の有る無しなどのバリーションが存在しています。実に膨大なバリエーションです。

カラーなどのデザイン違いはいいとして、こんなにバリエーションが必要な理由は?

バリエーションが豊富な理由

理由の一つとして、釣る魚に合わせた形状やサイズが用意されているということがあります。キスや小アジなどの小さい魚、ブリやマダイなどの大きい魚、タチウオのように長い魚。そしてそれらをどれだけたくさん釣るかなど。

もう一つの理由は釣りのスタイルの違い。じっくり腰をすえて移動しない船釣りなどは大型で大容量のクーラーボックスが最適。一方で岸からやる投げ釣りなどポイントを探しながら頻繁に移動を繰り返す釣り(これをランガン[RUN&GUN]と呼びます)には機動性のある小型で軽いクーラーボックスがいい。特に最近は釣りのスタイルが細分化されているのでそれぞれの釣りに対応した専用クーラー的なものが発売されています。

釣り専用クーラーはここが違う

レジャー用より横幅がワイド設計

全ての釣り専用クーラーに当てはまるわけではないですが、多くのものがレジャー用よりワイド、つまり横長に作られています。例えば同じ15リットルの容量を持つ釣り用クーラーとレジャー用クーラーを並べたら釣り用クーラーのほうが横に長いことが多いはず。

横幅がちょっとワイドでしょ?

これは収納物の違い。そうそれは魚のこと。いろいろな体型の魚が居ますが、特にサバやブリなどの青物は細長い体型をしています。このような魚をクーラーに入れるのに都合よくできているわけです。

顕著なのはこのような形状のクーラーボックス。

ブリなどの青物はときに1メートル近い体長のものが釣れますので、それを折り曲げること無く収納できるサイズになっています。

ちなみにタチウオなんかは余裕で1メートルを超える長さのものが釣れますが、うまいくすると内寸40センチぐらいのクーラーに入れることができます。どうするかというと…折り曲げます!横に薄っぺらい魚ならくるっと丸めることでかなり小さいクーラーボックスにも入ります。そのまま死後硬直しちゃうと調理のときに面倒だったりしますが。

小型の魚には小型クーラーボックス

一方でワカサギなど小型の魚を釣るのも釣りの楽しみのひとつ。その場合は持ち帰るにしても 数リットルの容量で十分。もちろんそんな釣りをカバーするコンパクトなクーラーボックスもあります。

ランガン派に最適なクーラーボックス

キス釣りなどはポイントを探して砂浜をあっちこっち移動することがあるので、軽量コンパクトなクーラーが最適。

そんな釣りのスタイル、いわゆるランガンを想定したクーラーもちゃんと用意されています。これがそのクーラーボックス。

詳しくは上のリンクから商品情報を見てもらえれば分かりますが、移動中に竿を取り付けられるロッドキーパーや小物入れ用のポケットも後付けパーツとして標準で付属しています。

最強の断熱材で最強の保冷性能

クーラーボックスという製品ジャンルにおいて、おそらく釣り用クーラーボックスというものは最も進化したカテゴリーだと思われます。そしてクーラーボックスに最も期待されている保冷性能においても釣り用クーラーボックスが最高峰に位置するはず。

保冷性能はそのクーラーボックスに使われている断熱材によって決まり、発泡スチロール、発泡ウレタン、真空パネルの順に保冷性能が上がります。

その真空パネルで前後左右上下の6面をフルカバーしたクーラーボックスが最強の保冷性能を持つクーラーボックス。もちろん釣り用クーラーとして販売されています。

当然のごとく高いですけど。

蓋を開けずに魚が入れられる投入口がある

レジャー用にクーラーを使うなら、蓋を開閉するのは最初に食材を詰め込むときと現地で取り出すときぐらいでしょうか?たぶん開閉は両手で数えられるぐらい。

しかし釣りは魚が釣れるたびに蓋を開けて魚を放り込む場合があり、ときとしてその開閉回数は数え切れないほど。蓋をあければ溜まっていた冷気が放出されてしまうわけで、保冷という点においてはとても効率が悪い。だから6面真空パネルなんて高スペックのものがあるわけですが。

そこをフォローするのが投入口付きのクーラーボックス。蓋に開閉可能な小窓がついており、そこから小魚を放り込むことができます。

こんなタイプで、30センチぐらいまでのサバやアジなどの青魚ならこの投入口から放り込めます。

開放される面積が少ないので、逃げていく冷気も必然的に少なくなる。気温の高い時期に小魚をたくさん釣る「サビキ釣り」に最適なクーラーボックスといえます。

釣り専用のオプションが豊富に用意されている

好みに応じて後付けできるオプション

さきほど紹介した投入口は後付けできるものではないので、クーラーボックスの購入時に投入口が必要かどうかを判断する必要があります。

一方で後付けできるパーツも用意されています。

ここで再びDAIWAのホームページからオプションパーツの一覧をご覧ください。

出典(2017/09/05):DAIWA : 関連商品・便利グッズ – Web site

釣り用クーラーボックスの分野ではDAIWAとSHIMANOが2強といえますが、DAIWAのほうがオプションが豊富なイメージです。というか個人的な好みで、この記事ではDAIWAの商品しか紹介してません。

たとえばこんな後付けパーツ

いろいろな釣りのニーズに応じてオプションパーツがありますが、ここで私が実際に使っているものを紹介します。全てDAIWA製品になります。

まずはこれ。ふんばるマン。

ふざけたネーミングですが、これはかなり重要パーツです。こうして底面にネジ止めすることで滑り止めとして機能します。

これがあればガッチリ地面とつかんでふんばってくれます。ふんばるマンの名前は伊達じゃない。それとこれを付けることで地面からある程度の距離を確保できますので、夏場の地面から直接伝わる熱をシャットアウト。保冷性能のアップに繋がります。

続いてはこちらのメジャーステッカー。

クーラーボックスの蓋に貼り付けてこんな風に使います。

魚のサイズが一目瞭然。これでリリースすべきサイズかどうかの判断も客観的にできますし、写真映えもいい。耐水ステッカーなので、魚のウロコや粘液で汚れたら蓋ごと洗えばOK。

続きましてはこちらのプルーフケース。

いわゆるタッパですが、ケースの周囲にあるでっぱりがクーラー上部にピッタリはまるようになっています。

ここはエサを入れるのに最適。冷凍エサなどをここに入れて釣り場へ行くと、いい感じに半解凍されてすぐに使える。冷蔵庫ぐらいの温度で冷やされ続けるからエサも長持ち。また半分ほどクーラーの上部を覆いますので、若干の保冷効果アップが期待できます。

最後はこのポケット。

フィッシュグリップなど、クーラーボックスを開くときに一緒に使う小物を収納しておくと便利です。

上の写真ではガーグリップとワニグリップを刺しています。魚をつかむための道具でいわゆるフィッシュグリップってやつ。家族で釣りをするとあっちこっちに持ち出してこいつらがよく行方不明になるので、保管場所を決めるのにも役立ってます。釣行後はポケットの中が汚れていますが、クーラーを洗うとき一緒にダバーッと水を流せばOK。

なおオプションパーツの多くはネジ止めでクーラーの側面などに固定します。クーラーの外側に穴を開けるので躊躇しますが、メーカー純正ならネジを埋め込んでも支障なく出来ているので問題なし。なのでクーラー本体とオプションはメーカーを揃えるのと安心です。

本格的に釣りを趣味とするなら釣り専用クーラーの検討を

最初にも書きましたが、一般的なレジャー用クーラーボックスでも釣り用に使うことに支障はありません。千円台でホームセンターに山積みされているようなものでもとりあえずは使えます。なんなら発泡スチロールむき出しのケースでも使える。

でも釣り専用のものを使うことで釣りが快適になることは間違いありません。カスタマイズする楽しみも増えます。

釣りを趣味として続けるならぜひ釣り専用クーラーボックスを検討されることをおすすめします。1万円以内の予算で十分にいいものが買えますよ。