秋、それは海釣りのベストシーズン。そして半年以上待ち続けていたタチウオ釣りの季節。ようやく堤防(波止)からタチウオが狙えるようになります。今年も大阪湾の波止タチウオ釣りを俯瞰して見渡せる記事を書かせてもらいます。
準備を万全にして今年もタチウオ釣りを楽しみましょう!まだタチウオ釣りをしたことが無い人はこれを機にチャレンジしてみませんか?
はじめに -はじめてこのブログに来られた方へ-
毎年同じような記事を書いています
冒頭のアイキャッチ画像はケミホタルのイエローをイメージして作りました。タチウオ釣りにはお馴染みの色、そして光。背景はタチウオ釣りの有名ポイントから撮影した神戸の夜景です。
それはさておき、2015年に開始したこのブログで毎年同じような記事を書いています。
申し遅れましたが、私は2014年の5月に中学生の時以来20年ぶりの海釣りを再開した出戻り中年アングラーです。今年で4シーズン目。
海釣りを再開した2014年、そのシーズンの目標としていたのは「タチウオを釣ること」でした。
そしてその年の秋、素人ながら試行錯誤してなんとかタチウオを釣り上げて達成感を得るとともに、関西でのタチウオ釣り人気の高さ、その釣り方の多様さに驚いたものです。こりゃ何かに残さないとと思い立ち、翌年にブログを立ち上げて記事を書き続け今に至ります。
誰かのタチウオ釣りの入り口になれば
関西でなぜこれほどまでにタチウオ釣りが人気なのかは後ほど書きますが、やってみればなるほどみんな夢中になるわけだと納得できます。
早起きというには早すぎるほどの時間に起きてまだ真っ暗な釣り場に行っても、入る場所が見つからないほどの混雑っぷり。はっきりいって狂ってますよ、この時期にタチウオを狙う関西の釣り人。みんなどうかしてる。でも分かるんです、自分もそうだから。
これはもう毎年恒例の祭りだと割り切って、そんな「タチウオ釣りの狂騒にあなたも参加してみない?」という思いでこのような記事を書き始めました。
釣りを始めたばかりの初心者にとっては敷居が高く感じるかもしれませんが、タチウオにはいろいろな釣り方があって釣り人の嗜好やレベルに応じた釣り方ができます。関西で海釣りをするからにはぜひ一度はやってみて欲しい釣りです。
この記事がその入り口になれば幸いです。毎年読んでいただいている方には毎度同じような内容になりますがお付き合いください。
なぜ関西でタチウオ釣りが人気なのか
関西でタチウオ釣りが人気の理由
私は関西での異常なタチウオ釣り人気を以下の理由があるからと推測しています。
- 陸から1メートルを超える大きな魚がかんたんに釣れること
- 細長い魚とはいえそれなりに強い引きが楽しめること
- 様々なアプローチでの釣り方がありそれぞれの楽しみ方があること
- 安価な道具でも始められること
- 焼いても煮ても刺身でもどうやっても美味しい魚であること
- 元々関西ではなじみの深い食材であること
- ウロコがなくシンプルな骨格のためさばきやすいこと
- ゆえにお土産として渡しても喜ばれること
要約すると「大きな魚」が「いろいろな釣り方」で「安く」「かんたん」に釣れる。そしてその魚は「美味い」。シンプルな理由です。
タチウオは瀬戸内海に多い魚なので元々関西では馴染み深く、一般家庭でもよく食べられている食材です。私も小さい頃から食べていました。関東ではそうでもないみたいですね。
この魚が大阪湾の陸から簡単に狙えるようになったのは、高度経済成長期以降に沿岸の埋め立てや人工島の造成で推進の深い釣り場がそこかしこにできたから。遠浅の海じゃちょっと難しい釣りです。このことから都市型の釣りとも言うことができ、なるほど自然の海岸が極端に少なくて人口が多い大阪湾岸で盛んなのも必然的です。
タチウオ釣りはコストパフォーマンスが高い釣り
日ごろルアーで釣りをしていて釣れた魚はリリースする主義の人も、タチウオは持ち帰る人が多い印象です。先ほども書きましたが美味しい魚だし、おすそ分けしても喜ばれるから。
そして陸からのタチウオ釣りは、数ある堤防釣り、波止釣りの中でもコストパフォーマンスが最も高い釣りのひとつです。陸からのタチウオ釣りは80~90センチ前後ぐらいのサイズがよく釣れますが、それぐらいのサイズのタチウオを魚売場でみかけたら値札をみてください。
状態のいいものは1匹2,000円近い価格で売られている場合があります。
意外と元がとれる釣りって少ないですがタチウオ釣りは違います。その辺の岸壁にふらっと行って短時間で数千円の魚が数釣れるってタチウオ以外には思いつきません。このあたりの要素も関西人気質に合ってるから人気なんでしょうね。
そんな魚の値段を気にしがちな関西人のためにこんな記事も用意しております。
いいサイズのタチウオが釣れたらなんとなく「儲けた!」って気持ちになるのは私だけじゃないはず。
大阪湾でタチウオが釣れる時期と場所
タチウオは海域を移動する回遊魚
「よっしゃ!儲けるんなら今すぐ釣りにいったろ!」と思われるかもしれませんが、ちょっとお待ちを。
一見すると深海魚のように見えるタチウオですが、実はサバの仲間であり典型的な回遊魚です。いつでもどこでも狙えるわけではありません。釣れる時期と場所を把握するのがまずは大事。
釣れ始めは夏に西と南から
タチウオは船だとほぼ一年中狙える魚ですが、基本的に寒い時期は深い場所か暖かい海で冬を越します。具体的には黒潮の影響を受ける紀伊水道で越冬。
暖かくなるにつれ北上し、淡路島の西から明石海峡を通過する群れと淡路島の東から紀淡海峡を通過する群れに別れます。なるほど、ゴールデンウィークぐらいに淡路島や和歌山でタチウオの釣果が上がってくるのはこの群れなのでしょう。
これらの群れの先鋒隊が夏ごろに大阪湾の西や南で釣れはじめます。サイズが小さいことも多いですが、西だとアジュール舞子や兵庫突堤、南は泉佐野あたりから釣果が出始めるのが夏休みに入った時期ぐらい。
その後どんどん群れが入ってきて、9月の終わりから10月ぐらいになると大阪湾のほぼ全域で釣れるようになります。そこから2ヶ月ぐらい、大阪湾の波止はタチウオフィーバーに湧きます。
このあたりのことを別の記事に詳しくまとめています。
とはいえ釣れ始めの時期はその年によって1ヶ月前後はブレがあったります。
昨年は10月に入っても南芦屋浜では低調で、後半になってやっと順調に釣れるようになってきました。
また、2016年は神戸付近で夏場のタチウオが好調でした。そして今年2017年は7月後半ぐらいから釣れ始め去年と同じく好調と思いきや、8月始めに直撃した台風以後ぱたりと釣果が途絶えるという現象がありました。8月も終わりごろになってようやく復調する気配がでてきています。
釣れ始めの時期は水温やエサとなるイワシの回遊、そして天候に左右されると思われます。今年2017年の春から夏の釣果を振り返ると、サビキであまりイワシが釣れていないのが気になりますね。5月からずっとサバばっかり。これが何かに影響してくるのでしょうか?
寒くても年明けまで釣れ続く
タチウオ釣りのピークは10月から11月。徐々に釣れにくくなってきますが、例年だと12月も十分に狙える時期です。とはいえ12月となるとさすがに朝晩氷点下まで冷え込んで寒いから釣り場から人が減る…
とでも思ったか!甘い!甘いな!関西のタチウオ人気をなめたらあかんで!
おっと取り乱しました。
確かにファミリーで気軽にワイワイと釣りをしていたような層はいくらか減ります。しかし依然としてタチウオが釣れる釣り場は混雑したまま。
ほんまかいなと疑うあなたに1枚の写真を用意しました。タチウオ釣りのメッカ、南芦屋浜ベランダで撮影した2015年12月30日夕方の写真です。
一見スカスカのように見えますが、夕まずめの時合いをひかえて人が居ないところにはだいたい置き竿があります。そして東側の奥までびっしりと人が入っていて容易に入れる隙間はありません。この2日後はお正月ですよ!?みんな大丈夫?家族に怒られない?
とまあ、このように真冬でもタチウオを狙う人がたくさんいます。なぜなら寒くなってもしばらく釣れるからです。それに水温が下がってきてからのタチウオは脂がのっていて美味しい。とはいえそれにも限界があり、ある基準を下回ると大阪湾岸からタチウオが姿を消します。
その時期はそのシーズンの天候、気温の推移とそれに伴う海水温次第。キーワードは「水温13度」と「寒波の到来」です。客観的な情報からタチウオ釣り終了の引導を渡すことができるよう、きっぱりとタチウオ釣りを諦められるよう、こんな記事も書いています。
気温と水温をチェックしてそのシーズンを諦めよう!
自分に合ったタチウオの釣り方を選ぼう
タチウオ釣りって初心者には難しい?
釣りを始めたばかりの初心者の方でも、朝早くや夕方に釣り場にいてたまたまタチウオが釣れる現場に居合わせたことがあるかもしれません。
そこで「あんなでっかい魚よう釣らんわ~」と思ったかもしれませんが、そんなことはないです。釣れるときは簡単に釣れるのがタチウオ。簡単だから人気があるんです。難しかったらたぶんこんなに流行ってないと思う。
でも釣れないときはどうやっても釣れないのもタチウオ。回遊魚だから仕方ない。
関西の波止で人気の3釣法
タチウオにはいろいろな釣り方があると書きましたが、関西の波止で特にポピュラーなのがこの3つの釣り方。
- ウキ釣り
- 引き釣り(テンヤ釣り)
- ワインド
ウキ釣りと引き釣りは生エサを使うエサ釣り、ワインドは柔らかいソフトルアーを使うルアーフィッシングです。
それぞれに特長があって釣りやすい時間帯などがあります。詳しくはこちらの記事でご確認ください。3つの釣り方を端的にまとめています。
エサ釣りから釣りを始めた人はウキ釣りから、ルアーから釣りを始めたひとはワインドからやってみるといいでしょう。引き釣りは基本的にエサ釣りですが、ルアー釣りの要素もある釣りです。
この引き釣りが初心者にはおすすめなので次に紹介します。
おすすめは「太刀魚ゲッター」を使った引き釣り
引き釣りがなぜ初心者におすすめかといいますと、ウキ釣りやワインドにくらべてテクニックの習得がそれほど必要ないからです。仕掛けをある程度遠投することさえできればまずはそれでオッケーです。あとはリールを巻いて仕掛けを引いてくるだけ。
仕掛けはテンヤという、でっかい針にオモリがついたものを使います。そこに小魚をまるごと固定して魚を狙う大胆な仕掛けです。テンヤはいろいろな釣りに使われ対象魚によってその形も異なります。タチウオの引き釣りには引き釣り専用のタチウオテンヤがあり、秋に関西の釣具屋へいけばたくさん並んでいます。
選ぶのに困るほど種類があるので、初心者にひとつ選べと言われたら間違いなくこの「太刀魚ゲッター」をおすすめします。
初心者にはこの太刀魚ゲッターを使った引き釣りが一番おすすめ。まずはこの釣り方でタチウオ釣りの醍醐味を味わってください。この釣りに関してはちょっと自分でもひくほど詳しく解説していますのでこちらの記事をご覧ください。
わりと品薄になることが多いので釣具屋で見かけたら何タイプかを複数ゲットしておくのがおすすめです。ちょっと高いけど。
関西では古くから行われていて、そろそろ「伝統的な釣り」にカテゴライズされてもおかしくない引き釣りですが、新商品も未だ発売されています。
今年2017年はダイワからも引き釣り用タチウオテンヤが発売されました。太刀魚ゲッターの手軽さにはかないませんが、よく考えられたテンヤだと思います。
今年はこれがフィーバーするかもしれません。
ルアーで釣る方法は年々進化している
先ほども書きましたが、タチウオの引き釣りはかなり長い歴史がある釣りです。タチウオの聖地ともいえる武庫川一文字では、秋のシーズンに入るとレジェンド級の引き釣り師が驚異的な釣果をあげています。
一方でワインドをはじめとしたタチウオのルアー釣りは比較的新しい釣りといえます。私の小さい頃はワインドなんて影も形も無かった。よもやあんなワームでタチウオが釣れるなんて当時はだれも想像もできなかったはず。ルアーではワインドが一番人気ですが、他にもメタルジグなどいろいろなタイプのルアーで狙うことができます。
そしてルアーでのタチウオ釣りは未だに新しい釣り方が開発されています。
昨年2016年は「FLAP釣法」なる新たなタチウオのルアー釣りが登場しました。ワインドを世に知らしめたオンスタックルが提唱する釣り方ですが、長年培われた引き釣りのテクニックと新しいルアーフィッシングが融合した釣法といえます。ワインドに比べるとアクションが地味で派手さに欠けるため若者にうけるのか微妙なところですが、暗くなってもルアーでタチウオが狙える有効な釣り方です。今年は専用ロッドを発売すると昨年アナウンスしてましたがどれだけ盛り上がるか楽しみですね。
私はその専用ロッドが引き釣りにいいんじゃないかと気になってます。引き釣り用の竿あるいはロッドってほとんど見たことないんですよね。売れると思うんですが。
エサ釣りにはどんなエサを使うの?
タチウオはフィッシュイーター
ルアーも少しずつ手を出しているのですが、私は基本的にエサ釣り派です。ここでタチウオのエサについて少し解説しておきたいと思います。
タチウオはいわゆるフィッシュイーター。小魚を捕食する獰猛な肉食魚です。よってエサも基本は生の魚を使います。釣具屋やエサ屋に行くと、サンマやサバの切り身を短冊状にしたものが冷凍ショーケースに入っており、それがタチウオのエサとして使えます。主にウキ釣りに使うエサです。
タチウオのエサはキビナゴが万能
それ以外にもタチウオ釣りに有効なエサがあって、それが「キビナゴ」。これもサバやサンマと同じように釣具屋やエサ屋の冷凍ショーケースで売られています。
このキビナゴという魚、地方によっては釣りエサだけではなく食材としてポピュラーな魚ですが、関西ではあまり食べられていません。たぶん大阪湾では獲れないから。まれにスーパーの魚売場や魚屋の店頭に並ぶことがありますので、それをそのまま、あるいは加工すればエサとして使えます。釣具屋で買うより安上がりです。
加工といっても塩を振りかけて身を締めるだけなので簡単。加工の手順はこちらをご覧ください。
キビナゴであれば先ほど紹介した太刀魚ゲッターに取り付けるエサとして最適ですし、ウキ釣りにも使える万能エサといえます。ゲッターの引き釣りは日没前から日没前後まで、そしてウキ釣りは暗くなってからが勝負なので、私はキビナゴをエサとして用意しその両方に使います。ひとしきり引き釣りで狙って暗くなったらウキ釣りに移行という流れ。
私としてはタチウオのエサはこれ一択です。シーズン中に使い切れず余ってもぶつ切りにして根魚を狙うこともできるので無駄になりません。タチウオを狙っている最中でも、キビナゴをエサにした仕掛けを短竿で足元に垂らしておくと、ガシラなど思わぬお土産が釣れたりします。暗い時間に釣れる根魚はサイズもいい。
サビキで釣れた小魚も使えるぞ
キビナゴはイワシに近い魚で体形や身の質も似ています。なのでサビキで釣れた小さなイワシも同じようにタチウオのエサとして使えます。イワシの中でも特にカタクチイワシが最適。
タチウオを釣る前にサビキで調達してもいいですし、事前に釣っておいてキビナゴと同じように塩締めにしておけば冷凍して常備エサとして使えます。まあ正直言ってキラキラした小魚なら何でもいけるかもしれませんが。
私はどうしてもキビナゴが手に入らないとき、同じような大きさと体形のワカサギをタチウオ釣りのエサとして使ったことがあります。それでも問題なく釣れました。こだわらずいろいろ試してみてもいいかもしれませんね。小鮎なんかもいけるんじゃないかと思ってます。
混雑時の釣り場確保について
暗い時間は常に混雑している
さて、これまで初心者におすすめ、簡単、などとタチウオ釣りのことを表現していましたがとても難しい要素がひとつあります。
それは釣り場の確保。これです。
ここで再びタチウオ釣りのメッカ、南芦屋浜の様子をごらんください。ベランダ南側から東の空をのぞんでいます。
分かりやすいように無理矢理明るくした写真です。地平線が明るく見えるのは大阪湾岸部にある工場などの光があるからで、まだ日が昇る気配も無い時間。10月の週末で時刻は早朝午前4時を過ぎたぐらいです。にも関わらずこの混雑。気軽に入れる隙間など残されていません。夜明けの時合いにむけてさらにこれから人が増えます。
平日はいくらかましになりますが、10月から11月の波止ではこれがあたりまえの光景です。夜中じゅう人だらけ。でもこればっかりは仕方ない。人が少ない穴場を探そうっていっても、沿岸に残された釣り場はもう少ないです。あったとしても荒れちゃうから教えないほうがいいでしょう。
両隣に声をかけてから釣り場を確保しよう
でもせっかく釣りに来たんだからなんとしても竿を出したいのが本音。
端から端まで歩けばなんとか入れそうな隙間も見つかると思います。でも黙って入っちゃいけません。両隣に居る人たちはあなたより早く来て場所を確保しているわけで、そこで竿を出せば必ず窮屈な思いをするはずです。場合によっちゃまともに釣りができなくなる可能性もあるし、仕掛けが絡んでトラブルになることもある。そりゃ先に釣り場を確保したほうからしたらイラッときますわな。
やっぱりここはみんないい大人です。こりゃちょっと窮屈になるなと思ったら必ず両隣の人に挨拶をしてから入れさせてもらいましょう。それだけでこれから数時間の釣りが快適になるか否かが決まります。結果によっては断られるかもしれないけどそれも仕方ない。無理なもんは無理。あきらめず次を探そう。
挨拶された側からしたらなかなか断り難いし、印象が良ければなんとか詰めて入れさせてあげようという気持ちにもなります。むしろ同じ目的に向かう同志として迎えたくなることもある。
ということで挨拶大事。あ、でもいかにも常識が通じそうにないな~って見た目の人には近づかないようにしましょう。どの釣り場でも一定数居らっしゃいます。要らぬトラブルとストレスの元です。宇宙人と仲良くなるのは無理だ。
昼過ぎぐらいから場所を確保すれば大丈夫
そしていきなり矛盾することを書きますが、私はめったに挨拶して釣り場を確保することをしません。なぜなら人見知りだからだ!
じゃあどうしているかというと無言でのそ~っと割り込む…当然そんな勇気や図々しさがあるはずもなく。
答えは簡単。
早めに来る人よりもっと早く来ればいい!とはいえ夜中は当たり前のように混んでいます。早朝というか深夜3時に来ても混んでます。夜中じゅうタチウオは釣れるから。朝まずめ狙いで確実に場所を確保するのはやや難しい。
そこで私のおすすめは昼過ぎぐらいに釣り場についてそのまま釣りをして夕まずめを狙うパターン。昼過ぎぐらいまではサビキをするファミリーがほとんどでそれほど混んでいません。ファミリーは夕方までに釣りを終えることも多い。
私は昼過ぎに釣り場を確保してサビキやサヨリ釣りをしつつ日没を待つというのが秋の黄金パターン。これなら誰にも気を使わず場所が確保できます。
でも使ってない竿、ラインすら通していない竿を何本も並べて場所取りするのはマナー違反だと思うので控えましょう。使っているなら置き竿をしても常識の範囲内なら問題ないと思います。私個人の感覚では。
「2017年のタチウオ釣りに備える」のまとめ
あんまりマナーのことなどとやかく書きたくはないのですが、混雑する以上はトラブルが起こりやすくなるわけで、少しでもそれが減ればいいなと思い毎年書いています。みんないい大人なんだし、たかが趣味なんだから大人の対応でいきましょう。
あとゴミは必ず持って帰ろう!必ず!さもないとどんどん釣り場が減っていきます。だから必ず持って帰ろう!必ずな!子どもが見てるぞ!そういう大人になっちゃうぞ!
誰かが主催した大会やイベントでもないのに、自然発生的に大勢の人が集まって同じ目的に向かうことなんて他の趣味では滅多にないことじゃないでしょうか。客観的に見ればこれってかなり面白い現象です。関西の釣り人ってアホばっかりだ!(注:関西人的にはめっちゃ褒めてます)
というわけで今年も「祭り」を楽しんでいきましょう!