初心者に最適な釣り用クーラーボックスの選び方

釣った魚を美味しく安全に食べるために最も重要なことはなんでしょうか?

それはYouTubeで観たすごい血抜きや華麗な神経締めを再現することではありません。それが重要なことには違いないですが、それより以前に満たしておかなければいけない必須条件があります。

それは釣った魚をしっかり冷やして持ち帰ること。

美味しく食べるため安全に食べるため、気温の高い時期は特に重要なこと。そのために必要なものがクーラーボックスです。

自分で釣った魚を自分で調理して食べたい!そんな目的で釣りを始めようとしている初心者のあなたにぴったりな釣り用クーラーボックスを解説します。

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こんなあなたのためのクーラーボックス

釣った魚を食べるといっても、狙う魚などの条件によって最適なクーラーボックスは異なります。まずはそこを整理して、初心者に最適なクーラーボックスとはなんなのか絞り込んでいきましょう。

大は小を兼ねるけどオーバースペック

どんな条件にも応えられる万能なクーラーボックス。仮にそんなものがあれば初心者にとって最適かもしれません。これからどんなタイプの釣りにはまるか分かりませんから。

大きくて保冷能力の高いクーラーボックスもあるけど

その観点でいえば、たくさんの魚を長時間保冷できる「大容量で断熱性の高いクーラーボックス」を選べば最強です。ほとんど何でも入ります。例えばこんなクーラーボックスとか。

でもこんなバカでかいクーラーボックスが必要な釣りは限られます。ちょっとした手軽な釣りに毎回持っていけるサイズや重さではありません。そもそもデカくて保冷力が高いものは値段も高い。冷やすために必要な氷も毎回大量に必要なのでランニングコストもばかにならない。初心者にとっては完全にオーバースペック。

手軽な釣りから始めたい初心者のために

そこで、この記事ではこんな釣りをしたい初心者に最適なクーラーボックスを選びたいと思います。

こんな人にピッタリのクーラーボックスを選びます
  • これから新しい趣味として釣りを始めたい人
  • クーラボックス自体を持っておらず初めて買う人
  • 手軽な堤防釣りやマス釣りなどから釣りを始めたい人
  • 運動会とかちょっとしたレジャー用途にもクーラーボックスを流用したい人
  • 釣り場から家まで2~3時間の圏内で釣りをする予定の人
  • もしかしたら釣りに飽きるかもしれないと思っている人
  • コスト的に1万円前後にしておきたいと思っている人

私自身もこんな条件で9年前に釣りを始めました。その経験から得た、初心者に最適なクーラーボックスの選び方とおすすめのクーラーボックスを紹介します。

こんな人にはこの記事は役立ちません

大型魚を釣るなら最初から専用のクーラーボックスを

最初から「ブリとかマグロとかデカい魚を釣るんだ!」という高い目標を掲げているあなた。申し訳ないですが私では力になれません。釣具屋や経験者を頼りましょう!

レジャー用のクーラーボックスが流用できます

また、キャンプなどのレジャー用途で既にクーラーボックスを持っているというあなた。

それが釣り専用クーラーボックスかどうかはさしあたり重要ではありません。水が漏れない構造で10~20リットル程度の容量があればとりあえず釣りに使えます。ホームセンターで買った1000円台の安物でも大丈夫。保冷力が劣る可能性はありますが、それは保冷材を多めに入れたらカバーできること。まずはそれを使ってみましょう。

そこから不満や不都合を感じた段階で釣り専用のクーラーボックスを検討すればいいと思います。

こんな人はやっぱりクーラーボックスを

クーラーボックスはおおげさだから、保冷目的ならこんなものが使えるんじゃないか?

食品用保冷バッグではちょっと厳しい

例えば内側がアルミ素材の保冷バッグ。たとえばこんな食品用のもの。

でもこれは水漏れと保冷能力が心配です。釣った魚を美味しく食べられるように保存するには、氷などの保冷材と海水を一緒に入れるのが基本です。保冷バッグはそれに耐えきれません。もちろん無いよりましなのですが。

発泡スチロールの保冷能力は馬鹿にできないけど

冬にカニとかを入れて送られてくるような白い発泡スチロールむき出しの箱。

青みがかった素材の紐付きの発泡スチロール箱も。実はこれ、保冷性能に関してはへたなクーラーボックスより優れている場合もあります。でもやはり水漏れや強度、劣化が心配です。間に合わせで使うなら問題ありませんが、常用するのは厳しいでしょう。

やはり基本はクーラーボックスの導入をおすすめします。

15リットルの釣具メーカー製クーラーボックスがおすすめ

釣り初心者に最適なクーラーボックスはどんなクーラーボックスか?まずそれを書いておきたいと思います。シンプルですがこれだけです。

15リットルの容量がある釣具メーカー製のクーラーボックス

厳密に15リットルである必要はないので、15~20リットル程度と解釈してもらって問題ありません。この条件を満たせば、釣り初心者がやる多くの釣り、多くの釣果に対応できます。たとえばこんなクーラーボックスです。

15リットルの釣具メーカー製をおすすめする理由

なぜ15リットルかつ釣具メーカー製のクーラーボックスがおすすめなのか?それにはこんな理由があります。

15リットルの釣り具メーカー製クーラーボックスをおすすめする理由
  • 15リットルの容量があれば1回の釣りで釣れる魚を十分に収容できるから
  • 15リットルの容量があれば釣り以外のレジャー用途にも役立つから
  • 釣り具メーカー製のクーラーボックスなら安いものでも十分な保冷性能があるから
  • 釣り具メーカー製のクーラーボックスなら便利なオプションパーツが取り付けられるから

15リットルあれば食べて満足できる量の魚が入る

15リットルの容量なら、例えば家族4人の食卓を満たす量の魚が十分に入る余裕があります。

実際のところ、一食ではとても食べきれないぐらいの量が入ります。初心者の釣りといえばサビキ釣りが一番人気ですが、一回の釣りで釣れる量は十分収まります。溢れるぐらい釣ったらあとが大変ですよ…忠告しましたよ…

15リットルあればレジャー用途にも使いまわせる

なんとなく始めてみたもののやっぱり釣りに飽きてやめる可能性もあるでしょう。

どんなジャンルでも起こりうる初心者あるある。こればっかりは仕方ない。でも15リットルの容量があればレジャー用途に流用できます。運動会とかちょっとした行事ごとや食料品の買い出しにも大活躍。全く無駄になりません。

釣具メーカー製だから信頼できる保冷力

釣り具メーカー製なら安いモデルでも一定以上の保冷性能をもっていて、その保冷性能も分かりやすく数値化されています。例えばDAIWA独自の指標として使われる「KEEP」などは選択に役立つはず。

釣具メーカー製なら釣りに特化したオプションの取り付けが可能

みごと釣りにはまって釣具が増えても大丈夫。メーカー製のクーラーボックスなら専用のオプションがたくさんあるので、小物の釣具を効率よく収納することができます。

汚れた道具や濡れた道具はオプションへの収納が便利

フィッシュグリップなど、とくにクーラー周りで使う道具は必然的に濡れますし汚れます。そんな道具類の収納にオプションが役立ちます。

15リットルならどんな魚がどれだけ入る?

食べるのに十分な量が入ると説明しましたが、そもそも15リットルのクーラーボックスにはどれぐらいの魚が入るのか?実際の写真を見ながら確認していきましょう。

小魚なら100匹ぐらい入る

魚の数でいうとどれぐらいの魚が入るのか?まずは実際の写真をご覧ください。もちろん15リットルのクーラーボックスです。

秋は数時間でこれぐらい釣れることも珍しくない

これは海釣りの最盛期である10月ぐらいの釣果。この時期なら初心者でもこれぐらい釣れることは珍しくありません。サビキ釣りで15~20センチぐらいのアジ・サバ・イワシなどの小魚がたくさん、暗くなってから引き釣りでタチウオを数匹という釣果。数でいうと約100匹の魚が15リットルのクーラーに収まっています。

もちろんこれは魚のサイズによるので一例に過ぎませんが、サビキ釣りの釣果なら100匹ぐらい入るという目安になるはずです。

もちろん魚が小さければ小さいほどたくさん入るので、例えば下の写真だと10センチ以下の豆アジがなんと300匹以上余裕で入っています。

豆アジなら300匹を超えてもまだまだ余裕

最大で50センチ前後の魚が入る

小魚が意外とたくさん入るのは分かった。

じゃあ大きい魚だとどれぐらいのサイズの魚まで入るのか?これもまずは写真をご覧ください。これも15リットルの容量です。

50センチのサゴシ

入っているのは出世魚であるサワラの一つ手前のサイズであるサゴシ。大きさはほぼ50センチです。若干魚を曲げたり、頭と尾が対角線上になるように置いたりする必要がありますが、なんとか50センチの魚を収めることができます。

なおこの写真のクーラーボックスはダイワのクールライン15リットルで内寸17×36×23センチ。対角線の最大長はおおよそ46センチです(計算はここで)。計算上は50センチに少し足りていませんが、内側は直方体ではなくテーパー状になっていて開口部は底より少し大きめになるためギリギリ入る感じ。

メーカーによっては15リットルでも多少横幅が短い場合もあるのでご注意ください。

しかし50センチを超えると15リットルのクーラーではさすがに厳しくなります。

これまた出世魚であるブリの一つ手前のサイズであるメジロ。サイズでいうと60センチから90センチ。60センチを超えた青物を15リットルのクーラに納めるのは不可能です。例えばこれぐらいのサイズは完全に無理でした。どうしても尻尾がはみ出て蓋が閉まらない。

これぐらいの青物になると15リットルクーラーには入り切らない

頭と尾を切り落とせば入りますが、美味しく食べたいなら身を海水や空気にさらすのは避けたいところ。ショアジギングで青物中心に狙っていくというなら15から20リットルは選択肢から外すべきです。横長のトランクタイプを選びましょう。

一方、1メートル近い魚でも長細い魚であれば曲げることで収めることができます。代表的な魚はタチウオ。身に負担がかかるので本来はまっすぐのまま保管するのが理想なのですが、細いしっぽのほうをクルッと曲げればそれを最小限にとどめられます。

500mlのペットボトルなら10本ほど入る

参考までにレジャー用途の目安でいうと、500mlのペットボトルが10本程度入ります。15リットルは15000ml。それなら500ml×30本=15000mlなので30本は無理としてももう少し入りそうですが、意外と10本程度しか入りません。

同じ15リットルという容量でも内寸が違えば異なってきますし、保冷剤を入れることを考慮するとさらに減る可能性があることは考慮してあくまで目安としてください。

レジャー用途以外でも旅行で要冷蔵のお土産を買って持ち帰るとか、普段の買い物で冷凍食品を持ち帰るときなどにも大活躍します。数ある釣具の中で釣り以外にも流用できる道具は、クーラーボックス以外なかなか思いつきません。たとえ釣りに飽きたとしても無駄にならないのです。

メーカー製のクーラーボックスはどれぐらい氷がもつ?

保冷力が一定以上の水準にある釣具メーカー製クーラーボックス。ではどれぐらいの時間保冷できるか?氷が溶けるまでどれぐらいもつのか?

これは非常に言及が難しい。気温や断熱材の種類によるところも大きいし、蓋の開け閉めなどの利用状況も大きく影響してしまうからです。子どものころ、冷蔵庫の扉を長く開けてたらお母さんに怒られましたよね?

お子さん連れの釣りなら、同じことを子どもに言うことになるはず。彼らはクーラーボックスを開けて中を覗くのが大好きだから。

この中でも、いざクーラーボックスを買う時に迷う断熱材による違いについてまとめます。

断熱材による違い

一般的なクーラーボックスはグレードの異なる3種類の断熱材のうちいずれか、あるいはそれらの組み合わせが使われています。保冷能力が低い順に以下の通り。

釣り用クーラーボックスに使われる断熱材の種類
  1. 発泡スチロール
  2. 発泡ウレタン
  3. 真空パネル

最も能力が高いのは真空パネル。同じサイズのクーラーボックスでも保冷能力の高さに比例して価格も高くなります。保冷能力を含めたそれぞれの違いを図にまとめました。

断熱材によるクーラーボックスの違い

予算に制限がないセレブなあなたなら、最初から真空パネルのクーラーボックスを選べば間違いないです。でも初心者が最初から高価なクーラーボックスを選ぶのは躊躇するはず。ここでは手ごろな発泡スチロール断熱材を基準に考えたいと思います。

2キロの板氷が真夏に半日もつ

ということで釣具メーカー製で15リットル、一番安い発泡スチロール断熱材のクーラーボックスはどれぐらい氷が持つのか?気温の高い夏場に2キロの板氷を入れることを想定して、ざっくりとした目安を出すとするとこうなります。

真夏に2キロの板氷が半日ほど溶け切らずにもつ

もちろんこれは使用状況によって大きく異なることを前提にしてください。開け閉めの回数はもちろん、設置場所が直射日光が当たる場所か日陰かでもかなり違ってきます。

意外ともたないと思ったかもしれません。家に帰るまでに溶けちゃいそうなら、帰りにコンビニなどで買い足す必要もでてくるでしょう。釣りに慣れれば気温などを考慮して必要な氷の分量がだいたい分かってくると思います。

初心者におすすめのクーラーボックス

15リットルの釣り具メーカー製クーラーボックスが初心者に最適な理由を分かってもらえたでしょうか?これこそが唯一の正解と言うつもりはありませんが、初心者が最初のひとつを選ぶ基準になるはずです。

では具体的に商品を見ていきましょう。2023年時点でのラインナップになります。15リットルのラインナップがないメーカーもあるので、15~20リットルの範囲で選びました。

他のメーカーでもクーラーボックスの扱いがないこともないのですが、釣り具メーカーのクーラーボックスという前提なら実質的にダイワかシマノの2択になります。

オプションが豊富なダイワのクーラーボックスがおすすめ

具体的なクーラーボックスを紹介する前に少しお時間をください。

個人的な好みになってしまいますが、クーラーボックスに関してダイワとシマノどっちがいい?と聞かれたならば私は迷わずダイワと答えます。特にダイワファン、あるいはシマノファンという偏りはないのですが、クーラーならばダイワ。

そもそもクーラーボックス自体のラインナップが多いということもありますが、取付けられるオプションの豊富さがその理由です。

クーラー周りで使うことの多いフィッシュグリップや締めるために使うピックなどの器具。これらは魚の粘液や血で汚れるのが当たり前ですし濡れたまま持ち帰らなければいけない道具です。そんなとき、クーラーに取り付けられる小物入れがあれば便利です。

クーラーの自重でがっちり安定して立てられるロッドスタンドも重宝します。

クーラーの内部でエサや食料を魚と完全に分けて保管できるタッパみたいなケース。ライバルのシマノにはないオプションです。

やはりオプションの豊富さはダイワの圧勝。シマノのクーラーボックスも魅力的なものはありますが、私はまずシマノのクーラーボックスを推します。

多くのオプションは、クーラーの本体にタッピングネジで穴を開けて取り付けるという、言い方を変えればやり直しのきかない、後戻りができない方法で取り付けることになります。間違えれば内部に貫通してしまう不安があるのですが、メーカー純正ならそういったリスクは避けられます。

ダイワクールラインα 1500

ダイワのクーラーボックスの中でも汎用的なシリーズであるクールラインシリーズ。その中でも発泡スチロール断熱材を使った最もスタンダードなモデルはS1500です。

とりあえずこれがあれば大丈夫。必要なオプションがあればあとで買い足しましょう。

S1500のワンランク上である発泡ウレタン断熱材が使われているGU1500もおすすめ。

保冷力を重視するならこちらの選択もありでしょう。

ダイワクールラインα 1500X

ダイワのクーラーボックスで品番の最後にXがついているものは蓋に小さな投入口が付いたモデルです。

蓋があるせいで保冷能力の数値はほんの少し低くなっているのですが、投入口があることで蓋を開閉するよりずっと冷気の漏れが少なくなります。結果的に氷の持ちが良くなる。断熱材とは別の観点で保冷力が高いといえます。サビキ釣りなど、魚がたくさん釣れてクーラーボックスの開け閉め回数が多くなる釣りに高い効果を発揮します。

こちらも15リットルで発砲スチロールのモデルがあります。

ちょっと値段は上がってしまいますが、保冷力の高い発泡ウレタンモデルもあります。

ダイワクールラインα ライトソルト S1500X LS

投入口がついたクールラインシリーズをベースに、ルアー釣り用途に特化したモデルがライトソルト(LS)シリーズ。メーカー的にはルアー用と位置付けられてますが、エサ釣りにも便利なオプションが最初からセットになったお得なシリーズです。ルアー用というより30センチ程度までの小物釣りに特化しているモデルという解釈がぴったり。

セットになっているオプションはまずロッドホルダーが2つ。

さらに汚れ物の小物入れとして役立つポケットが1つ。仕切りがついてるので内部で2分割できます。

総額で実売4,500円程度のオプションが標準で付属しているわけです。先に紹介したクールラインシリーズの価格と合算して、今から紹介するクーラーボックスと比べてみましょう。オプションを付ける前提ならお得になるかもしれません。

スタンダードな発泡スチロール断熱材とオプションがセットになったモデル。

より高い保冷性能が期待できる発泡ウレタンモデル。

価格変動があるので確かなことはいえませんが、オプションあとから買い足して取り付けることを考えればだいぶお得になっているはずです。いずれのオプションも実際に私が使っていますが、実用的で無駄にならないと断言します。

ダイワのクーラーにはふんばるマンを付けよう

ダイワのクールラインシリーズをいくつか紹介したのでここで補足情報を。

一部モデルを除き、クールラインシリーズはゴム足の「ふんばるマン」が別売りとなっています。

これはクーラーボックスの底面にねじ止めして取り付ける専用のゴム足。

底面にねじで取り付けるふんばるマン

このふんばるマンにはこれらの効果があります。

  • ゴム足がグリップして滑りやすい床面でも安定する
  • 熱を持った地面から距離をとることができるので保冷効果が多少高まる
  • ある程度の厚みがあるので、底面に傷がつきにくく製品自体が長持ちする

ゴム足ごときに1,000円以上とかちょっと高いと思ったりもしますが、同時に購入して取り付けておくことをお勧めします。

シマノフィクセルライト 17L

シマノのスタンダードモデルであるフィクセルシリーズ。こちらは15リットルがないので17リットルのモデル。断熱材は発泡ポリスチレン、いわゆる発泡スチロールのことですね。

ダイワのクールラインシリーズと違って水抜き栓がついていること、滑り止めとして機能するゴム足が付属していることがポイント。ダイワのクーラーは、高級モデルを除いてゴム足が別売りのオプションになっているのが基本です。

シマノフリーガライト 20L

少し容量の大きな20リットルのモデルですが、発泡ポリスチレンの断熱材でコストパフォーマンスが高いフリーガライト。

他のメーカーを含めても、20リットルのクーラーボックスでは最も安い可能性があるモデルです。こちらも水抜き栓がついています。

シマノフリーガベイシス 20L

先に紹介したフリーガライトの上位モデルであるフリーガベイシス。

特筆すべきは底面が真空パネルであること。

意外に思うかもしれませんが、クーラーに伝わる熱は上面や側面より底面からの影響が大きくなります。地面の熱が伝わるからです。その底面を真空パネルでブロックしてそれ以外は発泡ポリスチレンでガード。価格に対しての保冷性能は高いといえます。

そもそも真空パネル採用でこの価格というのは他メーカーにも見当たりません。保冷性能と容量に対するコストパフォーマンスは非常に高いといえます。

クーラーボックスは長い付き合いになる釣具

数ある釣具の中でもクーラーボックスは非常に長持ちする道具です。

頑丈でシンプルな構造だからそうそう壊れることはありませんし、保管状態が良ければ素材の劣化も遅らせることができるからです。

ロッドやリールなんてものは使い方やメンテンナンス方法によって早々にガタがでることもありますし、買い足す買い替えるという機会も多い釣具です。

その観点で考えれば、クーラーボックスは釣具の中でも長い付き合いになる道具。だからその選択はとても重要です。一回買ってしまえばそうそう買い替えの機会がありません。

これから釣りを始めようとしているあなたにとって、15リットルのクーラーボックスを選んだことがいい判断だったと思えるときがくればいいなと思います。