関西ファミリーフィッシングの雑記帳は「Fam Fishing(ファムフィッシング)」に生まれ変わりました

サビキにウキをプラス!投げサビキで沖の魚を釣り上げよう

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私は中学生のころから20年ほどブランクを空けた後に釣りを再開した経緯があります。その20年ぶりの釣りとして選んだのはサビキ釣りでした。

最初は自分の釣りを成立させることに精一杯でしたが、何度か海へ通ううち、少しづつ周囲が見渡せる余裕が出来てくるように。おだやかな休日の海。皆さんそれぞれのスタイルで釣りを楽しんでいます。そこでふと気づいたことがひとつ。

「サビキ仕掛けにウキがついてる!?」

なんだあれ!?今まで見たことない!それが「投げサビキ」を知ったきっかけでした。

投げサビキをすれば、狙える範囲や釣れる魚の可能性が広がります。意外と簡単なので、この機会にマスターしましょう!私がお手伝いします。

  1. 投げサビキとの出会い
    1. 20年前はそんなもの無かった(かもしれない)
    2. 投げサビキなら竿が届かないポイントも狙える!
  2. 投げサビキのメリット
    1. 【メリット1】広い範囲が狙える!
      1. 一般的な構造の護岸がこんな感じとして
      2. 竿下サビキで狙える範囲は竿の長さまで
      3. 投げサビキなら有効範囲がグンと広がる!
    2. 【メリット2】タナが固定できる!
    3. 【メリット3】ウキの動きが視覚的に楽しい!
    4. 竿下サビキと比較するとデメリットもある
  3. 投げサビキ仕掛けとタックル
    1. 竿やリールは竿下サビキと同じもので十分
    2. 最初は投げサビキセットから始めよう
  4. 投げサビキ仕掛けのシステム
    1. 投げサビキ仕掛けの全体像
    2. ウキ止め
      1. ゴムタイプ
      2. 糸タイプ
      3. 私のオススメは「キングウキ止めゴム」
    3. シモリ玉
    4. ウキスイベル
    5. サビキウキ
    6.  からまん棒
    7. 肝心のサビキ仕掛けはどうする?
  5. 釣り場で投げサビキをしてみよう
    1. その日のタナを探ってウキ下を設定する
      1. 最盛期の混雑した釣り場でアジを釣る想定
      2. アジが釣れるタナを探ってみよう
      3. タナの把握ができた!あとはウキまかせ
    2. 混雑した釣り場では 投げサビキをアンダースローで投げる
      1. [1]ベールをあげてアミカゴを掴む
      2. [2]カゴを離して遠心力で投げる
      3. [3]適当なタイミングでラインをフリーに
      4. [4]リールを巻いてラインを張る
  6. 狙える範囲が広がれば釣れる可能性も広がる

投げサビキとの出会い

20年前はそんなもの無かった(かもしれない)

20年前にサビキをしていたときは関西では一般的ではなかったのか、はたまた私が気がついていないだけだったのか。

サビキといえばオモリ付きのカゴを底まで沈めて海底にトントン、アタリは竿先でとるものという認識でした。そこにきてウキが付いたサビキ仕掛けですよ。なんじゃあれは?

始めてウキがついたサビキというものを認識してから、次の釣行時に使ってみようと釣具屋へのサビキコーナーへ。そこで投げサビキに必要なパーツがすべてセットになった商品がありました。その時買ったのがこのハヤブサの商品です。

このウキを付けてサビキをする釣り方、この記事中では「投げサビキ」と呼ぶことにします。しかし世間的にはいろいろな呼び方があります。「ウキサビキ」だったり「飛ばしサビキ」だったり「遠投サビキ」だったり。仕掛けの名前も商品によってまちまちですが、基本的にはどれも同じ釣りのことを指しているという認識で問題ありません。

投げサビキなら竿が届かないポイントも狙える!

ウキがついたサビキ。この新しい装備を手に入れ、5月中旬の南芦屋浜ベランダへ。

パッケージ裏の説明を見ながらなんとか仕掛けをセット。恥ずかしながら遊動ウキというシステムをこのとき初めて知りました。適当にウキ下を決めて竿先ぐらいの位置にえいっと投入。

サビキシーズンが始まってカタクチイワシが釣れているもののまだまだ群れはまばらです。この日も夕まずめの一時的なタイミングでイワシの群れがやってきましたが、ちょっとポイントが沖のほうで竿2本分、つまり10メートルぐらい向こうの表層でイワシがパシャパシャ。あれはちょっと届かへん。

周囲を見るとウキがついたサビキを遠投している人が見えました。なるほど、ああいう使い方もできるのか!右に倣えと自分もキャスト。

案外上手いこと飛んで20m沖ぐらいにドボンと着水。直後にウキがピクピク。見事プリプリのカタクチイワシが鈴なりに釣れてきました。これはいい!竿がとどかない場所も狙える!アタリがあったときのウキの動きも楽しい!それ以来、自分のサビキはウキがついた投げサビキが標準仕様となりました。

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投げサビキは普通のサビキ、もとい竿下サビキと比べていくつかメリットがあるのが分かりました。次にそのメリットを挙げていきます。同時にデメリットも。

投げサビキのメリット

【メリット1】広い範囲が狙える!

一般的な構造の護岸がこんな感じとして

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陸からサビキをする場合、多くは防波堤や岸壁が釣り場になると思います。

一般的にそのような釣り場では、海底から垂直に切り立った護岸があり、底には捨て石と呼ばれるような護岸の基礎が足元から5~10m沖まで伸びています。その基礎が途切れた部分あたりから急に水深が深くなる場所があり、釣りの世界ではそこをカケアガリと呼んでいます。

このカケアガリ付近にはプランクトンが溜まりやすく、さらにそれを捕食する魚が溜まることが多いので、あらゆる場合において魚を釣る際の重要なポイントのひとつとなります。

上記は代表的な例であってこれに当てはまらない構造の護岸もありますし、沖にせり出した桟橋型の海釣り公園だと事情も違ってきますので、あくまで一般的な例として認識してください。

竿下サビキで狙える範囲は竿の長さまで

f:id:digic:20160418125137p:plainこれが普通のサビキで狙える範囲を図にしたものです。投げサビキに対して竿下サビキとでも呼びましょうか。

有効範囲は足元から竿先のエリアまで。一般的な磯竿の長さからすると、せいぜい5m以内というところでしょうか?これでもその範囲に回遊があれば当たり前に釣れます。でも5mだとカケアガリには届かないことが多いし、10m沖に群れがいたら手も足も出ない。有効範囲は狭いといえるでしょう。

いやウキ無しのこの状態でも、オモリ付きのカゴをブン投げて沖が狙えるよ?という意見があるかもしれません。でもやめといたほうがいい。 私もやったことがあるし、同じことをした人は分かると思いますが、頻繁にカゴが根がかりしてロスト連発です。底しか狙えないですし。

投げサビキなら有効範囲がグンと広がる!

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はい。ここでサビキにウキがつきました。

するとなんということでしょう!足元から沖までどこまでも狙えるようになってしまいました。まるで死角無し!

実際はラインが届く範囲かつ遠投ができる範囲なので、普通のタックルだと遠くて50m沖ぐらいまででしょうか。それでも狙える範囲は竿下サビキより遥かに広がります。

あえてそういう図にしましたが沖だと大きな魚が釣れるイメージがありませんか?必ずしもそうとは限らないのですが、狙える範囲が広がれば夢も広がります。

【メリット2】タナが固定できる!

竿下サビキだと底のタナを狙うのは仕掛けを最後まで落とすだけなので簡単ですが、表層や中層を狙うのは初心者にとってなかなか難しいこと。仕掛けが海中のどのぐらいの深さにあるかなんて簡単には分からないですよね。

その点、ウキがついた投げサビキだと任意のタナに仕掛けが漂うようにウキ止めの位置を調整すればOK。これで正確にウキから仕掛けまでの距離を決め打ちできます。ある程度慣れた人がその日釣れるタナを把握しウキ止めを調整してあげてから初心者に竿を渡せばいいわけです。

念のため”タナ”という言葉を補足しますと、タナとは魚が泳いでいる層、言い換えればその日魚が泳いでいる海の深さのことです。投げサビキならこのタナが固定できるので、魚が泳いでいるその層で仕掛けをキープできるのです。

【メリット3】ウキの動きが視覚的に楽しい!

ウキは任意のタナに仕掛けを漂わせる他に、魚がエサをつついたり針に掛かったという情報を伝える、いわゆるアタリを知らせるためにも機能します。

サビキのウキに出るアタリってどんな感じなんでしょう?

10センチに満たない初夏の豆アジだと水面でピクピク震える感じ。季節が進んで魚が大きくなるとポコポコ浮き沈みしたり倒れたりしながら沈んでいく。30センチを超えるような大物が掛かると瞬時にズボッっと海中に消し込む。

竿から手元に伝わるアタリも楽しいですが、ウキのアタリは視覚的に楽しむことができます。

関西の釣り師にはお馴染み四季の釣りで伊丹さんが「ウキのダンシング!」と連呼していますが、あれはなかなか的確な表現だと思います。こちらの動画ではそのダンシングシーンから再生できるので、確認してみてください。

竿下サビキと比較するとデメリットもある

メリットばっかり書きましたが、トラブルが増える要因もあります。

竿下サビキは常にラインを張った状態で釣ることがほとんどですが、投げサビキだと浮きからリールまでのラインが弛んだ状態になっていることがあります。潮の流れで仕掛けが手前に寄ってきたり風にラインが流されたり原因はいろいろ。ラインが弛んだ状態でリールを巻くと、ラインが竿先に絡んだりラインがリール本体に絡んだり。

その時は絡まなくても、ラインがふんわりした状態でリールに巻かれていると、次回のキャスト時にバックラッシュなどのトラブルに発展することがあります。復元不可能なほどグッチャグチャになったりね…

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こればっかりはどんな高いタックルを使おうが、常にテンションをかけてリールを巻くよう心がけないと回避できません。慣れれば当たり前の動作になるんですが…

また針に掛かると海面に向かって泳ぐ魚、真横に突っ走る魚がいます。例えばサバなんかが釣れると竿下サビキより仕掛けが絡みやすい。そう、投げサビキならね…

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とはいえこのデメリットを補って余るメリットが投げサビキにはあります。常にラインを張っておくということを意識できるようになれば回避できます。

続いて投げサビキの仕掛けについて詳しく見て行きましょう。

投げサビキ仕掛けとタックル

竿やリールは竿下サビキと同じもので十分

今まで竿下サビキをしていたなら、たいがいの場合は投げサビキにもその竿やリールが流用できます。目安として竿は磯竿3号で長さが3m以上あればOK。それより軟らかい2号の竿だとちょっと遠投しづらいし破損のリスクもあるけど出来なくもないです。

サビキ仕掛けは数ある堤防釣りの中でも仕掛けが長いほうなので、3m以下の短い竿だと扱いにくいでしょう。初心者用のセットで1.5メートル程度の長さしかない竿があったりしますが、これはもう論外。まともに仕掛けを扱えません。できれば磯竿の購入をおすすめします。

遠投磯竿だとなお良し。おすすめの遠投磯竿はこれ。

こちらの記事で詳しく紹介しています。初心者必見。

リールはトラブル無く使えてるなら適当なスピニングリールで問題ないです。ラインもナイロンラインでOK。コストパフォーマンスで選ぶならおすすめはこのライン付きリール。

シマノのアリビオ2500です。コストパフォーマンス抜群のベストセラー機種でおすすめ。

その他の初心者向けリールはこちらで詳しく紹介しています。

最初は投げサビキセットから始めよう

投げサビキは状況に応じて竿の長さ以上にウキ下の長さを設定できる遊動ウキ仕掛けになっています。私は投げサビキに出会うまで、ゴム管で浮きを固定するウキ釣り仕掛けしか使ったことが無かったので最初は戸惑いました。

今まで遊動ウキの仕掛けを扱ったことが無い場合は、手っ取り早くセットになった仕掛けを使うことから始めましょう。面倒な遊動ウキのシステムもワンタッチでセットできます。おすすめはこちら。私も最初に手にした投げサビキ仕掛けです。

”投げサビキ”以外にも、”遠投サビキ”、”ウキサビキ”、”飛ばしサビキ”なんかの名称でいろいろなメーカーから売られていますが、基本的に同じです。

セット仕掛けの中には、あらかじめ必要なパーツがセットされた10メートル程度のライン付き投げサビキ仕掛けもあります。例えばこの仕掛けがそのタイプ。

これはこれでお手軽ですが、通常の誘導ウキ仕掛けにくらべて複雑ともいえます。トラブルが起きたときやパーツ消耗時の交換を考えると、あまりオススメできません。今後のためにも、今から紹介するスタンダードな仕掛けを覚えたほうがいいでしょう。

では、投げサビキのシステムを具体的に説明します。

投げサビキ仕掛けのシステム

投げサビキ仕掛けの全体像

最初に全体像を把握しましょう。私が組んだ実際の投げサビキ仕掛けです。

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リールから出してきたラインに、この遊動ウキのシステムを組んでいくことになります。投げサビキに限らず、「遊動ウキ」の仕掛けはこのようなシステムになっています。タチウオのウキ釣りなんかにも応用できるので、海釣りをするならぜひ覚えておいてください。

誘導ウキの仕掛けについてはこちらで詳しく説明しています。

竿側についているパーツから順に説明します。

ウキ止め

まず一番竿に近い位置にウキ止めを付けます。これはラインに半固定するパーツなので、ライン上を移動させることでウキ下(ウキから仕掛けまでの距離)の位置を調整できます。

ウキ止めは主に2つのタイプがあり、それぞれ素材や形状が異なります。

ゴムタイプ

まずはゴムタイプ。

詳しい説明は省きますが、2つ折りになったワイヤーに数珠繋ぎでセットされており、それをラインにスライドさせることでワンタッチ取り付けができます。

投げサビキセットのウキ止めはだいたいこのタイプです。手軽だけど遠投するときガイドに引っ掛かりやすく若干コスト高。 後付けできず最初からラインに付けておかないといけないので、深いタナに設定する場合は長いライン上をキュッキュッっと大移動させないといけません。

逆に、竿の長さより浅いタナを狙うのには適しています。

糸タイプ

続いてラインに結びつける糸タイプ。

基本は自分でラインに結びつける必要がありますが、最初から結び目がつけてあり溝の付いた専用器具にラインを通すことによってワンタッチで結べるものもあります。

ゴムタイプと違って糸タイプはラインに後付けできるメリットはあります。ガイドへの引っ掛かりも少ないから遠投しやすい。しかし裁縫糸のようなコシの無い糸なので野外で風があったりすると結ぶのがちょっと難しいかも。また、ラインへの締め付け具合も自分で調整しなければならず加減が難しかったり。きつく締めるとタナの変更が大変だったりラインに傷がついたり、ゆるいとズレたり…

ウキ止めは意外と初心者泣かせのパーツです。いったいどれを選べばいいのか?

私のオススメは「キングウキ止めゴム」

ずばり私のおすすめは「キングウキ止めゴム」。

素材はウレタンゴムなのですが形状は糸タイプ。ゴムタイプと糸タイプのハイブリッドともいえます。コスト的にも性能的にもラインへの付け易さ的にもマイベスト。

ラインに自分で結びつける必要がありますが、糸タイプのものよりコシがあるので扱いやすく結び方も簡単。ハーフヒッチ、いわゆるかた結びを繰り返すだけ。

ガイドにも引っ掛かりにくい。ライン上を移動させやすい、それでいてズレにくい。200円程度で40本も入っててお得。頑張れば1本で2つのウキ止めが作れます。

付け方についてはこちらのブログで詳しく紹介されており、私もこちらを参考にさせていただきました。結ぶ前にゴムを伸ばすのがポイントです。

投げサビキはアミエビを含めると仕掛けの総重量がかなり重いので、ウキ止めに負荷が掛かり上方向に自然とズレていってしまうことがあります。その場合はウキ止めを2つ付けるなどして対処しましょう。

シモリ玉

次にシモリ玉。

ビーズ玉のようなもので穴が空いており、ライン上をスライドするパーツです。小さなウキ止めだけだとウキを繋ぐスイベルの穴を通過してしまうので、これがストッパーとなります。なので必ずスイベルの穴より大きなものを選んでください。ラインの太さに合わせたサイズ展開で売られていますので適切なものをチョイス。

穴が先細りのテーパー状になっているものが多いので、必ず穴が小さいほうをウキ止めの方にしてラインを通してください。これで浮き止めに穴がひっかかるトラブルを回避できます。

ウキスイベル

ウキとラインを接続するパーツです。

セットになった商品やウキを単品で購入した場合は、プラスチック素材のパーツにラインを通すタイプのウキスイベルが付属していることが多いと思います。下の画像だと赤い目玉みたいなやつです。

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もちろんそれでも問題なく使えるのですが、ラインと接触し磨耗していくことで溝ができ、ラインが引っ掛かるようになることがあります。そうなると交換の必要が。

私はサルカンにスナップが付いたインタースナップスイベルみたいな名称で売られているものを使っています。安いし滑りがいいし、これで十分役割を果たしますので。こういうやつ。

サイズは店頭で見てシモリ玉を通過しない穴のサイズ、ウキが接続できるスナップのサイズを選んでください。

サビキウキ

投げサビキ仕掛けの要ともいえるウキです。

サイズが号数で示されていますので、単品で買う場合はオモリ付きカゴの重さに合わせたものを選びましょう。8号と10号を用意しておけばだいたい事足りると思います。

オーソドックスなものはこんな風にずんぐりした形状のウキです。

ウキの頭にパイプを差すことでケミホタルが装着できる形状のものがほとんど。夜釣りにも対応できるというわけです。安いものだと100円台で買えますし、それで何の支障もないです。デザインで選んでもOK。

若干値がはりますが、遠投に特化するために羽根が付いたミサイルのような形状のウキもあります。

 からまん棒

続いてからまん棒。

「からまん棒」と普通に言ってますが、これってどこかのメーカーの商標なんでしょうか?それはともかく、このパーツを仕掛けより上にセットすることで、ウキと仕掛けが絡むのを防ぎます。セットする位置はサルカンの上、ウキの全長より長く距離をとることで効果を発揮します。

また、何らかの理由で仕掛けが切れた際も、からまん棒があればウキを失うことを防げる確率が高くなります。

肝心のサビキ仕掛けはどうする?

からまん棒までセットできたらあとはサビキ仕掛けを結ぶのみ。

特別なサビキ仕掛けが必要なのでは?と思うかもしれませんが、基本的には普通のサビキ、竿下サビキで使っているものをそのまま使えます。アミエビを入れるカゴもそのままでOK。

ただし幹糸が細い仕掛けだと、投げたときに幹糸が切れてカゴと仕掛けだけが沖にすっ飛んでいくという悲しい目にあうことがありますので注意しましょう(経験者談)。

ちょっとだけ値がはりますが投げサビキに特化した仕掛けも売ってるので、もちろんそれを使ってもいいです。

投げサビキ仕掛けとして売られているものは、投げてもトラブルが少なくなるよう針の本数が少なく全長が短い仕掛けだったり、幹糸が太くて全体的に頑丈な構造になってたりします。

いずれにせよ竿下サビキと同じようにその日に反応があるサビキ、その時釣れている魚の大きさにあった針のサイズを選択しましょう。特に針のサイズは重要です。現場で対応できるよう、その時釣れている魚のサイズを把握していくつかのサイズバリエーションを揃えておくのが鉄則といえます。

仕掛けの説明は以上です。いざ釣り場へ!

釣り場で投げサビキをしてみよう

ここからは実際に釣り場で投げサビキをすることを想定して書いていきます。具体的なシチュエーションを交えつつ。

その日のタナを探ってウキ下を設定する

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最盛期の混雑した釣り場でアジを釣る想定

秋になりファミリーフィッシングが最盛期を迎える時期。家族連れで混雑する人気の釣り場にやってきました(という体でお願いします/上の写真もイメージです)。

ターゲットはアジ。アジは夏頃の豆アジの時期だと表層付近で釣れたりしますが、秋ぐらいになるとだんだん底に沈む傾向があり、中層だったり底層だったりその日その場所によってタナはさまざま。まずはその日のタナを知る必要があります。

アジが釣れるタナを探ってみよう

タナを把握するには竿下サビキより投げサビキの方が簡単です。

まずはウキ下(ウキからカゴまでの長さ)を1ヒロ(約1.5m)にして投入。すぐさまウキがピョコピョコ。釣れてきたのはカタクチイワシ。アジはもっと底のタナかな?

思い切って浮き下を4ヒロ(約6m)にしよう。普通の岸壁ならこれでだいたい底スレスレにサビキのカゴがくるはず。ウキ止めを移動させて4ヒロに設定します。あ、そうそう、ウキ止めを移動させるときはラインを水で濡らすのを忘れないように。乾いたまま動かすと摩擦熱で浮き止めが切れたり、ラインが弱ったりします。

タナの把握ができた!あとはウキまかせ

さて再び投入。

深いので仕掛けが沈んでウキが立つまで少し時間がかかります。と、ウキが立つと同時にアタリが!今度は狙い通りのアジが釣れました。これで今日のアジが泳ぐタナが分かりました。ウキがついてるので、仕掛けを投入しさえすればさっきと同じタナに釣り針が到達します。投げサビキ便利!

…という感じでタナを把握することができます。干満の差で深さが変わるので、満潮に向かって上げ潮になっているのであればちょっとづつウキ止めを上げるなどしてウキ下を調整しましょう。

サビキのカゴが完全に底に着いてしまうと根掛かりの原因になるので、深くても底スレスレにする必要があります。底に着いてしまうとウキが立たない、あるいは波の上下に合わせて倒れたり立ったりするなど不自然な動きをするはずです。しっかり見極めて調整しましょう。

混雑した釣り場では 投げサビキをアンダースローで投げる

投げサビキというぐらいなので遠投したい場合は仕掛けを投げるわけですが、混み合った釣り場からオーバースローで投げるのは結構迷惑だったりします。

仕掛けが長くて重いのでへたくそなキャストだと危険だったり、コントロールがずれておまつりしたり、キャストしたときにカゴからアミエビの汁がもれて”アミエビ汁のにわか雨”が降り注いだり(これはほんと迷惑)。

なので混雑した釣り場では下投げアンダースローで投げるのをオススメします。オーバースローほど飛距離は出せないけど竿2~3本ぐらい先には投げられるし、コントロールもとりやすいのでピンポイントで狙いたい場所を狙えます。

もちろんスペースに余裕のある釣り場なら豪快にオーバースローで遠投してめいっぱい沖を狙うのもアリです。遠投は男のロマン。

わざわざ解説するほどのことでもない気がしますが、意外とアンダースローで投げている人が少ないのであえて図説させていただきます。

[1]ベールをあげてアミカゴを掴む

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竿を操作する手と反対側の手でカゴを掴みます。いや、カゴを掴むと手が臭くなるのでカゴを繋ぐスナップでもいいです。リールはベールを上げた状態でラインを人差し指で抑えておきましょう。

[2]カゴを離して遠心力で投げる

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カゴを離して遠心力で沖のほうへ投げます。仕掛けの一番下に重心がある下カゴサビキだからこそできる投げ方といえます。投げると同時に竿を立ててやると勢いがつくのでモアベター。人差し指で抑えてるラインはまだ離さないで!

今更ですが、海面までの距離が無い釣り場だとこのキャストは出来ません。

[3]適当なタイミングでラインをフリーに

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ここぞというタイミングで人差し指を離してラインをフリーにします。タイミングは練習して自分でつかんでください。

ドボンと派手な音を出しながら仕掛けが着水します。デリケートな浮き釣り仕掛けだと着水前にラインを張るなどして仕掛けの絡みを防止する必要があるんですが、投げサビキなら仕掛けの一番下にあるカゴが真っ先に沈んでいくのでそんな細かいこと気にしなくて良し。

[4]リールを巻いてラインを張る

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着水して浮きが立つまではリールに触れずラインを送り続けてください。浮きが立ったらリールを巻いてラインにテンションをかける(ピンと張る)のを忘れないこと。これを怠ると後々トラブルに繋がりかねないので重要です。仕掛けを流している間もたまに様子をみてリールを巻いてください。

テンションをかけると同時に竿をシャクってカゴからアミエビを出すこともポイントです。あとウキの流しっぱなしは注意してください。混雑した釣り場なら周囲と合わせることも大事。

あとは浮きが沈むのを待つばかりです。

狙える範囲が広がれば釣れる可能性も広がる

以上、投げサビキの解説でした。

沖を狙えばたくさん魚が釣れる、沖を狙えば大きな魚が釣れる、必ずしもそういうことではないのですが、広く探れば魚と出会える可能性も高くなるのは必然。竿下サビキで反応ないな~ってときは投げサビキで遠くも探ってみてください。周囲はさっぱりなのに一人だけ爆釣なんてことも有り得ます。

そうそう、初心者に仕掛けの取り込みをさせるとラインを巻き取りすぎて仕掛けを竿先に巻き込むトラブルが多いので最初は見守って注意してあげてください。これをやっちゃうと、竿先の破損につながる場合があります。

最後になりましたが、この記事の解説は関西の下カゴサビキを想定して書いた記事です。上カゴサビキが主流な他の地方だとちょっと事情が違ってくるのかもしれない。そのあたりはご容赦ください。下カゴと上カゴのハイブリッドにしても面白いかもしれませんね。