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初心者でもカンタン!太刀魚ゲッターびりびりで初めてのタチウオをゲット

関西で海釣りを始めた釣り初心者は、しばらく釣りを続けているうちに気づくはずです。大阪湾での「タチウオ釣り」人気の凄まじさに。

秋に関西ローカルの釣り番組を観てたら毎週のようにタチウオ釣りをしてるし、釣り雑誌をみてもタチウオ特集ばっかりだし、釣具屋の売り場もタチウオ関連商品が大きな面積を占めてるし。

堤防や釣り公園でアジやイワシのサビキ釣りを楽しんで夕方に帰ろうとしたら、タチウオが釣り上げられる現場に遭遇して驚いたひともいるでしょう。深海魚のように奇妙な姿の魚が、ある時間から突然釣れ始めるわけですから。私も幼少の頃、夕闇迫る須磨海づり公園でその光景を初めて見たときは感動を覚えました。その時の感動こそ、私が今も釣りを続ける原動力になっています。

そしてその光景を見た多くの初心者が思うはずです。「自分もやってみたい」と。でもどうやって?果たして釣り初心者の自分にも出来るんだろうか?難しいテクニックの習得や経験が必要なんじゃないか?

そんな不安だらけのタチウオ釣り未経験者に、まずはおすすめしたい釣り方があります。 それが「太刀魚ゲッターびりびりを使った引き釣り」です。

なぜ初心者や未経験者におすすめなのか?そのキーになるのは商品名にある「びりびり」。

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太刀魚ゲッターびりびりとは?引き釣りってどういう釣り?

太刀魚ゲッターは引き釣り用テンヤの一種

太刀魚ゲッターびりびりは「引き釣り」というタチウオの釣り方で使う「太刀魚テンヤ」と呼ばれる仕掛けの一種です。

太刀魚テンヤの構造をざっくり表現すると、大きめの針とオモリが一体になった仕掛け。これにドジョウやキビナゴなどの小魚をエサを取り付けて陸から遠投し、食いついてきたタチウオを引っ掛けて釣ります。

テンヤは元々船釣り発祥の仕掛けですが、波止から狙う場合は扱いやすいように5gから20gぐらいまでの軽いオモリが使われています。秋に関西の釣具屋へ行くと、様々なメーカーから発売されているテンヤが手に入ります。

一般的な太刀魚テンヤは、このようにエサをワイヤーでぐるぐる巻きにして固定します。

あんまりうまく巻けてなくて恥ずかしい…言い訳すると、多少慣れが必要だし結構手間がかかるんです。そんなテンヤへのエサの取り付けが簡単にできるよう工夫されたのが太刀魚ゲッター。

上下から挟みこむ仕組みによってスピーディーに取り付けられますし、エサをガッチリホールドする構造上、仕掛けからエサが外れにくくなっています。

太刀魚ゲッターは釣具業界大手のシマノが発売している製品で、形状が3タイプあるのですが、今回おすすめしたいのが「びりびり」というタイプ。

びりびりはチャターと呼ばれる金属製のパーツがライン(釣り糸)との接続部分に取り付けてあるのが特徴。リールを巻いて仕掛けを引くことでこのチャターが水を受けてブルブルと振動します。この振動が初心者のあなたを助けてくれるのです。

その理由はのちほど。

 引き釣りってどういう釣り?

そもそもタチウオの引き釣りってどういう釣りなのか。

関西を中心に高い人気があるタチウオの釣り方で、かなり古くから行われている釣りです。人気ナンバーワンかというとそうでもないのですが、私の経験上、数あるタチウオの釣り方で最もタチウオが釣れる可能性が高い釣り方だと思います。

さきほど説明したテンヤに小魚を取り付けて遠投、そしてタチウオが泳いでいるであろう深さまで沈めて一直線に仕掛けを引いてきます。引き釣りが引き釣りと呼ばれるゆえんはたぶんこれ。

アタリがあれば素早くアワセてタチウオを針に引っ掛けます。食わせるのではなく引っ掛ける釣り。エサを使うんだから食い込ませて口に針を掛けるのでは?と思われるかもしれませんが、口の中に針が掛かることもあれば、上顎やおでこ、顔の側面に針が刺さって釣れたりします。

ルアーは日没前後まで、ウキ釣りは暗くなってからというように、それぞれの釣り方でタチウオが狙える時間にある程度の縛りがあります。しかし引き釣りなら昼間以外どの時間でもタチウオを狙うことが可能です。

太刀魚ゲッターはキビナゴ専用

引き釣りのエサとして代表的なものはドジョウ。

「えっ?海の魚を釣るのに淡水のドジョウを?」

という疑問は誰しもが最初に持つはず。でもどういうわけか食いつきますし、タチウオが釣れても身が崩れずそのまま何回も使えるので効率がいいのです。誰が最初に思いついて実行したんでしょうね。

一方で太刀魚ゲッターに使うエサはキビナゴ。こちらも引き釣りのエサとしてはポピュラーなもの。もちろんドジョウや他のエサを付けることもできますが、キビナゴの体の形状に合わせた設計になっているのでキビナゴを使うほうが都合がいいです。

キビナゴは釣具屋の冷凍ショーケースに入った状態で売られており、活エサを扱っていない所でも扱っているため、非常に手に入りやすいエサ。また、季節によっては関西圏のスーパーでも手に入りやすいので、自分でエサ用に加工することも簡単にできます。

大阪湾でタチウオ釣りがピークを迎えるのは10月から11月ぐらい。それがキビナゴの旬と重なるようで、まるで釣り人のために用意されたかのごとく大量に安く売られています。

初めてのタチウオ釣りに太刀魚ゲッターびりびりをおすすめする理由

数ある太刀魚テンヤの中で、太刀魚ゲッターびりびりを使った引き釣りをタチウオ釣り未経験者におすすめする理由がこれ。

  • リールを巻く速さが振動で分かる
  • テクニックの習得や経験が必要ない
  • リールを巻いていれば勝手に掛かる
  • エサの付け方が簡単でスピーディ

補足していきましょう。

リールを巻く最適な速さが振動で分かる

初心者におすすめしたい一番の理由は、この仕掛けを使うことで得られる以下のメリットがあるからです。

リールを巻く最適な速さが簡単に分かる

引き釣りの基本は、一定の速度かつ一定のタナ(水深)で仕掛けを引いてくること。つまりリールのハンドルを一定の速度で回し、その速度は仕掛けが浮きも沈みもしない適切な速度にする必要があります。早く巻きすぎとだんだん浮いてきちゃいますし、遅いとどんどん沈んでいきますから。

一定の速度は分かるけど「適切な速度」ってどうやったら分かるのか?正直私も上手く説明ができません。使ってるリールによって巻取り速度は違うし、その時の潮の流れや水深などの要因によっても違うし。経験で覚える技術。ぶっちゃけ引き釣りを始めて数年経つ今でも、一定のタナで仕掛けが引けてるかというと確信は持てなかったりする…

でも太刀魚ゲッターびりびりなら大丈夫。リールを巻くとチャターが震え、その感触がラインと竿を介し手元に伝わります。リールを巻いてちょうど震えを感じ始める速度を見つければいいだけ。とりあえずそれが「適切な速度」です。難しいことは考えずそういう理解をしておこう!

実際は早めに巻いたほうがいいシチュエーションや、ゆっくり巻かないと反応しないシチュエーションもあります。でもまずは基準を身につけないといけません。太刀魚ゲッターびりびりならそれを確実に体感、そして習得することができるのです。

テクニックの習得や経験が必要ない

例えばメタルジグなどのルアーでタチウオを釣るには、ルアーを効果的に動かして魚にアピールするためのテクニックが必要になります。

エサを使ったウキ釣りは仕掛けの組み方が複雑だし、いざウキにアタリがあってからアワセるまでの過程にもある程度の経験が必要です。

その点、引き釣りであれば、とりあえず最低限20~30メートル沖に仕掛けを投げることができればまずは大丈夫。あとは一定速度でリールを巻いてくるだけ。巻く速度はさっき説明したように振動で分かる。

もちろん確実にたくさん釣ろうと思えばテクニックや経験の積み重ねが必要です。でもまずは最初の一匹を釣り上げること、それを目指しましょう。

リールを巻いていれば勝手にタチウオが掛かる

タチウオをエサで狙う方法として、引き釣りの他にウキ釣りがあります。

夜中に真価を発揮する釣り方で、ウキの反応を見ながらアワセをするスリリングな釣りなのですが、そのアワセのタイミングが難しい。ウキが沈んだからといって豪快にアワセてもなかなか針掛かりしません。ある程度の経験が必要。

その点、引き釣りであれば仕掛けを引いているうちにタチウオが自動的に掛かってくれることが多い。だからアワセのタイミングを知らなくても、経験を積まなくてもとりあえず釣れる可能性が高い釣り方といえます。

エサの付け方が簡単でスピーディ

タチウオを釣るにはエサかルアーかという選択肢があります。

どっちが釣れやすいかといえば断然エサ。テクニックがどうとかより、ルアーには反応しないけどエサには反応するというタイミングが必ずあるのでエサが有利。

とはいえテンヤのエサ付けは面倒。エサを仕掛けにセットしてワイヤーでグルグル巻きにするわけですが、慣れてないと手間取ります。エサがボロボロになって交換するときも、グルグルをほどいてからエサを付ける必要がある。このため、数釣りを狙う人は予めテンヤを複数用意してエサを付けた状態で釣り場に持ち込みます。

しかし太刀魚ゲッターであれば面倒なワイヤー巻きは必要なく、簡単にエサ付けができます。

キビナゴの取り付け方については、別の記事にまとめていますのでこちらをご覧ください。

キビナゴは柔らかいので釣りを続けるうちにボロボロに劣化しやすいですが、上下からがっちりホールドするゲッターの構造上、その劣化も多少おさえられます。

初心者と太刀魚ゲッターびりびりの相性は実証済み

息子を実験台に検証した結果

太刀魚ゲッターびりびりが初心者でも扱いやすいということをなんとなくお分かりいただけたでしょうか?まさに初心者向きの仕掛けだということを。

この「初心者向き」という仮説を検証するため、我が息子を実験台にしました。

小学校5年の息子は幼少の頃から釣りに親しんではいますが、やってきた釣りはサビキ釣りぐらい。小学校高学年になってようやく仕掛けのキャスティングが出来るようになったレベルです。釣りのキャリアはそこそこあるけど初心者そのもの。

そんな息子に太刀魚ゲッターびりびりがセットされた仕掛け一式を渡し、注意点や基本的な釣り方を教えた一時間後。

はい釣ったー!息子でかしたー!

エサ付けからキャスティング、着水後に行う仕掛けの操作、アワセ、巻き取り、抜き上げ。すべて一人でできました。

1980年代に子ども時代を過ごした私のような世代とは違い、今の子供は振動で何かを伝えられるという経験に慣れています。ゲーム機のコントローラーしかり、スマホしかり。そういう意味でもとっつきやすかったんじゃないかと思われます。

こんな子どもでもできたんだから、きっとあなたにもタチウオが釣れるはずです。

日没から1時間ぐらいのタイミングで使うのが最適

時合いに効果を発揮

太刀魚が陸から釣れる時間であれば夕方でも夜中でもいつでも通用するのが引き釣りですが、初心者におすすめしたいのは日没から1時間ぐらいまでの間。あるいは日の出1時間前から日の出まで。

その時間帯はいわゆる時合いというものが訪れる確率が高く、仕掛けを投げて巻くだけでじゃんじゃん釣れる可能性があるチャンスタイムです。その時合いは10分から30分ぐらいで終わったりするのですが、その前後もぽつぽつと釣れ続きます。その時間帯はルアーへの反応が激減することも多いのですが、エサを使った引き釣りなら釣れ続けます。

日没前1時間ぐらい、あるいは日の出から1時間ぐらいの空がまだ赤い時間帯もタチウオを釣ることは可能です。しかしその場合は遠投して海底近くを狙う必要があります。

遠投はまだしも海底近くを狙うのは初心者にとってリスクが高く、また根掛かりで仕掛けを失う可能性も激増します。太刀魚ゲッターは千円前後するので失うと財布に痛いし…。なので初心者にはおすすめしません。

日没以降、岸近くの浅い場所にタチウオが移動してきてから狙うのがおすすめです。

釣りに慣れたらぜひ遠投して底も狙ってください。周りが釣れてないのに自分だけ釣るということが可能です。これけっこう気持ちいいです。

太刀魚ゲッターびりびりを使うためのタックル

太刀魚ゲッターびりびりを含む、引き釣りに最適なタックルは別の記事にまとめています。詳しくはこちらを参照ください。

細かい内容は上の記事をみてもらうとして、ここでは簡単な紹介だけしておきましょう。

タックルの全体像を把握

まずはタックルの全体像をみて、イメージをつかんでください。

上の図に描いてる太刀魚ゲッターはびりびりではありませんが、それでタックルに差をつける必要はありません。同じものが使えます。

竿はMLクラスのシーバスロッド

極端に言えば、太刀魚ゲッターびりびりが投げられる竿であれば磯竿でもコンパクトロッドでも使えないことはない。

しかし快適に楽しく引き釣りをして、今後もいろいろな釣りに応用できる竿を使ってほしいというのが私の主張。そこでおおすすめなのはML(ミディアムライト)クラスのシーバスロッド。こちらの記事でおすすめしているロッドなら問題なく使えます。

とにかくコストパフォーマンスを追求したいなら、これを買えば間違いない!

リールは2500番台のスピニングでPEラインを

キャスティングを繰り返す釣りなので、リールについてはあまり安いものだとトラブル頻発で釣りになりません。ハンドルがガタガタなリールもストレスが溜まります。

価格帯でいうと4000円台ぐらいから売られているリールが最低限かなと。

コストパフォーマンスを重視するなら、おすすめはシマノのセドナ2500S。私もこれをメインに使っています。

品番の「S」はシャロースプールのS。スプールの溝が浅いタイプです。

ナイロンラインで出来ないことはないですが、引き釣りをやるならPEラインを使ったほうが楽しく確実な釣りができます。感度の高いPEラインのほうがチャターの振動も感じやすいですし。太さは0.8号か1号のPEラインがちょうどいいでしょう。上で紹介したリールなら、下巻きなしにPEライン1号が110メールほど巻けます。これで十分。

PEラインの先にはフロロかナイロンで40LBの太さのリーダーを結束するのがおすすめ。タチウオ釣りというと針に近い箇所に切れにくいワイヤーを使うのが定番ですが、太めのリーダーを使えばワイヤー無しでもそうそう切られることがありません。PEラインとリーダーの結束は初心者にとって難関ですが、これは今後のためにも練習して慣れましょう。太いリーダーなので、FGノットでので結束がベストです。

太刀魚ゲッターびりびりの重さは4号がベスト

太刀魚ゲッターびりびりは、オモリの重量別に数種類がラインナップされています。どれを選べばいいか迷うところですが、時合いに釣るという前提であれば4号がベストです。これを選んでおけば問題なし。

ヘッドの色は正直なんでもいいと思います。

太刀魚シーズンの10月になると例年売り切れるお店が出てきますので、見つけたら早めにゲットしておきましょう。シーズン終盤になると重たくて使いにくい6号や8号サイズしか残っていないということがよくあります。

なお、ダイワから発売されている快適波止タチウオテンヤにも、びりびりと同じチャター付きのタイプがあります。

エサ付けは従来からあるワイヤー巻き方式ですが、太刀魚ゲッターびりびりと同じように扱えます。エサ付けにさえ問題なければこちらを選ぶのもいいと思います。値段的には太刀魚ゲッターびりびりの半分ぐらいでお買い得。

こちらも同じく4号がおすすめです。

実践!タチウオゲッターびりびりの使い方

さてここからは実際に太刀魚ゲッターびりびりを使ったタチウオの釣り方を解説していきます。先程も書いたように、最適な時間帯は日没前後や日の出前後の時合いです。

とりあえず遠投

まずは仕掛けを遠投しましょう。

遠投とはいえ、時合いの最中なら50メートルも投げれば十分です。じゃんじゃん釣れてるタイミングならもっと近くてもOK。

遠投したらどこに着水したか必ず確認するようにしてくださいね。他の釣り人とのトラブルを防止する観点からも必須です。

テンションフォールさせる

着水と同時にリールのベールを戻してラインの放出を止めます。たるんだラインは巻きとってピンと張っておきましょう。

そこからラインを張った状態のまま仕掛けを沈めていきます。ラインを張った状態なので、竿先を中心点に緩やかなカーブを描きながら手前寄りに沈んでいきます。このとき竿先に仕掛けの重みを感じることを必ず意識してください。これ大事です。

もし重みを感じないようなら、風などの影響でラインがたるんでいます。素早く巻き取りましょう。このラインがたるんだ状態を「糸ふけ」や「ラインスラック」と呼びます。これを利用する釣りもありますが、通常はトラブルの元になるので早めに巻き取って解消しましょう。

このようにラインを張って仕掛けやルアーを沈めることをテンションフォールと呼びます。ラインを放出させたまま自由落下させていくフリーフォールもタチウオ釣りでは有効なのですが、タチウオの歯にラインを切られる可能性が高まるので、まずはテンションフォールで狙ってみましょう。

フォール中にアタリがでることもあります。ラインを張った状態ならアタリが分かりやすいですし、いざアタリがあったときにもすぐさま竿を立てて対処できます。

着水からカウント

着水したら、一秒ずつカウントしていきます。

テンションフォールで仕掛けの重みを感じつつ、1秒、2秒、3秒、4秒、5秒。時合いの最中で4号サイズなら5秒も沈めれば十分。

なぜカウントをするかというと、これを基準にして今後の狙い方を決めるためです。

例えば3秒のカウント後に仕掛けを引き始め、その最中にタチウオのアタリがあったとします。そしたら今はその層をタチウオが泳いでいて、そこが狙い目のタナというわけです。次のキャストでも3秒沈めたタナを狙えばタチウオが釣れる可能性が高まります。

アタリがなければタナを変えて、タチウオがいる層をどんどん絞り込んでいきます。

なんとなく投げてなんとなく沈めても釣れるときは釣れるんですけど、しっかり集中して釣れるタナを把握することが釣果の秘訣。

一定速度でリールを巻いて引いてくる

任意のタナまで沈めたらあとは仕掛けを引いてくるだけ。

一定以上の速度でリールを巻くと太刀魚ゲッターびりびりのチャターが振動し始め、ラインと竿を通して手元にブルブルとした感触が伝わります。その速度がとりあえず適切な速度。仕掛けが足元にくるまでその速度をキープしてください。

速度を変える、一旦止める、ちょんちょんと竿を動かして誘う、そんなテクニックが有効なときもあります。YouTubeで「タチウオの引き釣り」と検索すれば、引き釣り名人がそんな技を披露している動画を見つけることができます。

でも最初は難しいことは考えない!慣れないうちにいろいろやろうとしてもブレるだけ!とにかく真っ直ぐ引いてこい!名人の真似は慣れてからやれ!

それで釣れます。そこにタチウオがいれば。

もし引いてもブルブルを感じないときは多分仕掛けが絡まってます。それでは釣れないので、速やかに回収してほどきましょう。

引いてくる際の竿の角度は、斜め上、2時ぐらいの角度が最適。この角度であればアタリがあっても即座に竿を立ててアワセられます。横風が強いときは竿を斜め下に寝かせないとラインがたるんでどうしようもないときがありますが、通常は斜め上でOK。

 アタリがなけばタナを変えてみる

まあ一投目で釣れるということはそうそうないわけで。

めげずに何度も打ち返しましょう。

何度か同じタナを攻めてみてアタリがないようなら、違うタナを狙います。もしかするとまだタチウオが底に近いタナにいるかも?と仮定して、次は5秒以上深いタナまで沈めて巻いてくるとか。

あるいはもうタチウオの時合いが到来していて、意外と海面近くにタチウオが居るのかも?という前提で、着水直後から巻いてくるとか。

いろいろ試して正解を見つけてみましょう。周りで釣れている人に聞いてみるのもいいですね。

引き釣りのアタリはどんな感じ?アワセはどうする?

正解のタナを見つけて、アタリがあったとします。では引き釣りでのタチウオのアタリはどんな感じなのでしょう?

サビキ釣りしかしたことがない人なら、アタリというとブルブルっとした感触を思い浮かべるはず。 でも引き釣りでのタチウオのアタリはそれとは全然違います。

タチウオのアタリを表現する擬音として「ゴンゴン」とか「ガツン」という擬音がよく使われますが、まさにそれ。まるで海底や障害物に仕掛けが接触したかのようなガツガツした力強い感触が手元に伝わってきます。

海底付近を狙っていれば本当に障害物に引っ掛かっていただけだったという悲しいオチもあるのですが、着水から5秒以内のタナならほぼあり得ません。ゴンゴンきたならそれはほぼ間違いなくタチウオです。

なんにしろ違和感を感じたら竿を立ててアワセましょう。

軽くなっても気を抜かない

アワセて重みを感じたものの、リールを巻いているうちにフッと軽くなることがあります。

外れた?と思うけど、ほとんどの場合タチウオは掛かったまま。これはタチウオ釣りあるあるです。気を抜かず速やかにリールを巻いてラインの緩みを回収してください。緩んだままだとタチウオの歯でラインを切られる可能性が高まります。

足元まで回収できたら、海面からポーンと一気に抜き上げましょう。回収時、もう少しのところでポロリと針から外れることが多いので速やかに。

決して一番よく釣れる釣り方ではないけど

初心者がタチウオを釣りにはどういう釣り方がいいか?ということで、太刀魚ゲッターびりびりを使った引き釣り紹介しました。

ちなみにメーカーの売り込みとして「びりびりの振動がタチウオへのアピールになって釣れやすい」というものがあります。でもこれについてはあんまり期待しないほうがいいんじゃないかなあというのが個人的な見解。あってもなくても釣果に差を感じたことはありません。私が推しているのは、びりびりを感じることが引くスピードのガイドになるというポイントです。

この釣り方は一つの選択肢に過ぎません。

そしてこの釣り方が一番タチウオが釣れる釣り方かというと、そうとは言い切れないのが正直なところ。

これはあくまできっかけです。この仕掛けでタチウオを釣った経験を起点に、いろなタチウオの狙い方を試してみて自分に合うスタイルを見つけてもらえたらいいなと思います。

いろいろな狙い方ができる選択肢の豊富さこそがタチウオ釣りの魅力ですから!