釣り用語は独特でとっつきにくいものがたくさんあり、なおかつ地方によって表現が異なる場合があります。魚の呼び名なんて特にそう。
私が20年ぶりに釣りを再開した当初、身近に釣りをする人が居なかったので情報源はネット上がほとんど。釣具屋や個人のブログなんかを参考にしましたが、時々分からないキーワードが出てきて苦労しました。
ネット上に釣り用語辞典的なコンテンツは数ありますが、地方独特のキーワードをカバーしたものはあまり見かけません。というわけで作りました!一般的な釣り用語に加えて、関西…というか京阪神地区での陸っぱりからの海釣りに特化したキーワードも追加しています。
あ行
青アジ(あおあじ)
「マルアジ」の別称。背中が青っぽいことから。マアジに比べると味が劣る場合が多いのでどちらかというと釣れたら残念系。(関連記事)
青イソメ(あおいそめ)
海釣りの万能エサでたいがいの魚はこれに食いつく。虫エサの中ではグラム単価が一番安い。日本の在来種ではなく輸入もの。体液は乳緑色で夜釣りをしているとこれがケミホタルのように光ることがある。別名「アオムシ」「チョウセンゴカイ」など。
青魚(あおざかな)
アジ、サバ、イワシなど背中が青くお腹が白い魚の総称。分類的に同じ系統の魚かというと意外とそうではなかったりする。
青物(あおもの)
青魚の中でもハマチやサワラなど大型のものを指す。小アジやイワシを青物と呼ぶと誤解を招くおそれがある。
赤アジ(あかあじ)
「マアジ」の別称。背中が赤っぽいことから。美味しいので釣れたら嬉しい系。(関連記事)
上げ潮(あげしお)
干潮から満潮にかけての潮の流れ、あるいは水面の上昇。一般的には魚が岸に寄ってくる潮の動きとされている。
アコウ(あこう)
「キジハタ」の地方名。根魚。高級魚なので釣れると嬉しい。
アジュール(あじゅーる)
アジュール舞子の略称。明石海峡大橋の直下から東へ広がる広大な公園のほとんどで釣りができ、夏場は砂浜で海水浴も可能。ファミリーに最適な釣場だが青物も狙えてポテンシャルの高い釣場といえる。(関連記事)
アタリ(あたり)
魚がエサをくわえるなどの動きをした際、ラインを通して、竿先、手元、あるいはウキ、または目印などにその反応があらわれること。その魚や仕掛けによってアタリのバリエーションは様々。
アブシン(あぶしん)
アイナメの新子。アイナメの地方名「アブラメ」+「新子」でアブシン。春先になると岸に群れるため専門に狙う人もいる。
アミエビ(あみえび)
アキアミという小型のエビで海釣りの定番寄せエサ。基本は冷凍状態で売られており、1kgや2kg単位に角切りされている。これを”アミエビレンガ”と呼ぶ。常温パックタイプやチューブ状の容器に入れられたものなどバリエーションが豊富。夜釣りでかすかに光って見えることがあるが、これはアミエビが捕食した夜光虫による効果。気温が高い時期はすぐ傷んで悪臭を放つので釣場でこぼしたら必ず洗い流して帰ろう。
淡路島(あわじしま)
近くて(距離的に)遠い(コスト的に)釣りパラダイス。たまねぎが名産。
アワセ(あわせ)
アタリを感じたのち魚に針を掛ける動作。基本は竿を素早く振り上げることで行う。アワセをしなくても勝手にかかることを「むこうアワセ」と言う。
イカの切り身(いかのきりみ)
サヨリ釣りの最強エサ。異論は認めない。(関連記事)
石ゴカイ(いしごかい)
キスやハゼの定番エサ。”石”と名乗るわりには細くて柔らかいがその分食いがいい。標準和名は「イソゴカイ」。関東で言うところの「ジャリメ」。
一荷(いっか)
一度に2匹以上の魚が釣れることだが、少なくとも関西で実際に耳にしたことは無い。
糸ふけ(いとふけ)
風や潮の流れ、オモリの着底によってラインがたるんだ状態。ウキ釣り以外ではアタリが取り難くなるので回避したい。ルアーフィッシングでは「ラインスラッグ」とも。
浮いてくる(ういてくる)
魚が泳いでいる層が海面に近づいてくること。朝夕まずめにこの状況になりやすく、同時に魚の食いが良くなることが多い。
ウミタナゴ(うみたなご)
年中釣れるが低水温に強い魚のため冬場でも釣れる魚。釣果情報でこの名前を頻繁に見かけることで釣りのオフシーズンを感じさせる冬の風物詩。専門に狙う人は少ないが塩焼きにするなどして水分を飛ばすと意外と美味い。
エサ取り(えさとり)
ターゲットに設定した魚ではない魚のうち、かすめとるようにエサを食っていく魚。フグやカワハギなど捕食が上手い魚が代表。水温が高い時期に多い。
エビ撒き釣り(えびまきづり)
シラサエビを撒き餌にする関西で盛んな釣り。1回のエサ代に数千円が必要なセレブの釣り。
追い食い(おいぐい)
サビキなど2本以上針が付いている仕掛けで魚が掛かっても、しばらく回収せず追加で魚が掛かるのを狙うこと。複数の魚が釣れるが、反面で仕掛けが絡まりやすいというジレンマがある。
大サバ(おおさば)
梅雨明け前後ぐらいに明石海峡付近に回遊してくる40センチぐらいの大型サバ。関西の海釣りにおける初夏の風物詩。その年によって回遊にムラがありハズレ年もある。
陸っぱり(おかっぱり)
船を使わず陸から釣りをすること。もともとはバスフィッシングで使われていた言葉と思われる。
置き竿(おきざお)
仕掛けの投入後に竿を手で持たず竿受けやフェンスなどに置いたままアタリを待つ竿のこと。場所取り用にエサもつけていない置き竿をするのは感心しない。
オセン(おせん)
スズメダイの別称。その昔お仙という女子がスズメダイを食べたが、喉に骨が刺さり死んでしまったことからそう呼ばれるようになったそうじゃ。一般的には外道扱いだがゴールデンウィークあたりに釣ると脂がのってて美味い。
オマツリ(おまつり)
釣り人同士の仕掛けが絡まってしまうこと。原因が明らかな場合を除いてどちらが悪いか特定するのは野暮なので絡まったらとりあえず謝ろう。
か行
かけ上がり(かけあがり)
岸に近い底で急に水深が深くなる場所。魚が集まりやすいため狙うべき良いポイントとなる。
ガシラ(がしら)
標準和名「カサゴ」の地方名。波止の癒し系。ウルトラ怪獣ガラモンの元イメージだとされている。
ガッチョ(がっちょ)
標準和名「ネズミゴチ」をはじめとするネズッポ科の魚の総称で、泉州地方でそう呼ばれる。キス釣りの外道でお馴染みの不細工な魚だが天ぷらにすると美味。神戸周辺では「テンコチ」。関東でいうところの「メゴチ」。
黄アジ(きあじ)
マアジの別称。背中が黄色っぽいことから。釣れたら嬉しい系。(関連記事)
聞き合わせ(ききあわせ)
アタリがあった際にそっとラインを張り魚の様子をうかがうテクニック。タチウオのウキ釣りでよく用いるテクニック。「聞く」とも。
北公園(きたこうえん)
ポートアイランドの北端にあるポートアイランド北公園の略称。海側から神戸の街を一望でき、夜景が綺麗。(関連記事)
昨日は釣れてた(きのうはつれてた)
それが事実だったとしても聞きたくなかった言葉。同義語は「さっきまで釣れてた」。
去年は良く釣れた(きょねんはよくつれた)
なぜか毎年聞くフレーズ。類義語は「昔は良く釣れた」「今年はアカンな」など。”今年の風邪は厄介”とだいたい同じニュアンスなので話半分で聞こう。
食い上げる(くいあげる)
針に掛かった魚が水面方向に泳ぐ状況。ラインがたるんだりウキが横に寝たりする。仕掛けが絡んでしまうので早々に仕掛けを上げること。
食い渋る(くいしぶる)
そこに魚が居るのは確かなのにエサに食いついてくれないこと。「口を使わない」とも。魚が釣れない時のいい訳として有用。
グレ(ぐれ)
標準和名「メジナ」の地方名。グレが標準和名だと思ってました。
ケーソン(けーそん)
一般的には防波堤などの水中構造物を指す用語だが、京阪神の釣り場で単に「ケーソン」と言えば西宮ケーソンを指すことが多い。
消し込む(けしこむ)
ウキが勢いよく水中に引きこまれる状況。
外道(げどう)
ターゲットに設定した魚ではない魚のこと。通常は釣れて嬉しくない魚を指す言葉だが、思いがけず価値のある魚が釣れたら「うれしい外道」となる。
小アジ(こあじ)
明確な区切りはないが10~20センチぐらいのアジ。刺身、アジフライなどいろいろな調理方法で食べられる。(関連記事)
コウイカ(こういか)
広義には「シリヤケイカ」「コウイカ」「モンゴウイカ」の総称、狭義には「コウイカ」そのものを指す。釣具店などの釣果情報において神戸湾奥で釣れたとされるコウイカはだいたいシリヤケイカ。
コッパ(こっぱ)
「木っ葉」。手のひらサイズの魚を指す。コッパグレ、コッパガレイなど。
こまい(こまい)
関西で「小さい」の意。釣場では小さい魚のこと。「こんまい」とも。
さ行
竿1本分(さおいっぽんぶん)
竿1本分の距離のこと。一般的には5メートル。タナや足元からポイントまでの距離を表現する場合に使う。竿2本分は10メートル。
下げ潮(さげしお)
満潮から干潮にかけての潮の流れ、あるいは水面の下降。
サゴシ(さごし)
サワラの若魚。秋ごろに陸っぱりから釣れる。歯が鋭い。
誘い(さそい)
竿をあおるなどして仕掛けを動かし魚の興味を引くテクニック。
サビキカゴ(さびきかご)
サビキ仕掛けでアミエビを入れるためのカゴ。関西ではオモリが付いたカゴで仕掛けの一番下に付ける。「アミカゴ」「まき餌カゴ」とも。ダイソーでも安く買えるがオモリが外れるので買ってはいけない。
サヨリヤドリムシ(さよりやどりむし)
サヨリのエラ蓋をめくると高確率で見つかるダンゴムシ風の寄生虫。人間に害はない。つぶらな瞳がチャームポイント。
時合い(じあい)
魚がまとまって釣れるタイミングのこと。一定のセオリーはあるが同じ魚でもその日の状況によってタイミングが異なる。
潮がスケスケ(しおがすけすけ)
海水の透明度が高く海底が見えるような状態。魚が釣れない時のいい訳として有用。
潮が飛ぶ(しおがとぶ)
潮の流れがとても速くまともに釣りができない状況。魚が釣れない時のいい訳として有用。
潮が早すぎる(しおがはやすぎる)
潮の流れが早すぎて釣りがやり辛い状態。魚が釣れない時のいい訳として有用。
潮が悪い(しおがわるい)
潮の流れがほとんど流れが無い状態。あるいは釣りに向かない潮の流れ全般。魚が釣れない時のいい訳として有用。
四季の釣り(しきのつり)
サンテレビで放映されている釣り番組。メーカーや釣具屋の宣伝を露骨に織り込むのが特徴だが、レポーターの伊丹さんが放つ謎の爽やかさで鼻につかない。
渋い(しぶい)
なかなか魚が釣れない状態。魚が釣れない時のいい訳として有用。
しゃくる(しゃくる)
竿を振り上げて仕掛けを動かすこと。
ジャンボ(じゃんぼ)
30センチを超える大型のサヨリ。「カンヌキ(閂)」とも。冬場に脂ののった群れが明石海峡付近に回遊してくるが、高級魚のため漁師と釣り人のいたちごっこになることがある。
ショア(しょあ)
船を使わず陸から釣りをすること。「陸っぱり」と同義。対義語は「オフショア」。
シラサエビ(しらさえび)
淡水産の「スジエビ」のこと。テナガエビの仲間でY字型の小さなハサミを持つ。活発に動くので魚の興味をひきやすく海釣りの万能エサといえる。死んで動かなくなると格段に食いが悪くなるのでエアーポンプで活かして釣場に持ち込む。関西では比較的安価なエサであり、「1杯で500円(だいたい100匹ぐらい)」が相場。
新子(しんこ)
関西ではその年に生まれた幼魚全般を指す。地方によってはコノシロやソウダガツオなど特定の魚の幼魚を指す場合がある。
捨て石(すていし)
堤防や岸壁の基礎として海底に設置されている石。根魚などの住処になり魚が増える反面、根掛かりの原因ともなる。
捨て竿(すてざお)
何か釣れたらラッキー程度の気持ちでエサを付けて放置しておく竿およびその仕掛け。意外といい獲物が釣れたりする。
すれ掛かり(すれがかり)
魚の口以外の場所に針が掛かること。口に掛かった場合より重く感じる。
底を取る(そこをとる)
仕掛けが底に到達したことを確認して水深を知ること。仕掛けを沈めて竿先の動きやラインの張り具合を観察して判断する。
た行
太刀魚ゲッター(たちうおげったー)
対タチウオ最強兵器。投げて沈めて巻くだけ。(関連記事)
タナ(たな)
魚が泳いでいる層のこと。一定のセオリーはあるがその日の状況によって異なる。
タラシ(たらし)
仕掛けを投げる際に竿先から仕掛けを垂らすこと。あるいはその長さ。短すぎると竿を破損する原因となるので適度な長さが必要。
チヌ(ちぬ)
標準和名「クロダイ」の地方名。波止のヒーロー。
チャリコ(ちゃりこ)
マダイの幼魚のこと。秋になると岸近くでよく釣れる。
ちょい投げ(ちょいなげ)
30メートル以内程度の近い範囲に仕掛けを投げる釣り。基本的には近距離の投げ釣りのことを指すが、仕掛けを軽くなげることを指す場合も。
釣果情報(ちょうかじょうほう)
ある時ある場所で釣れている魚の情報。媒体がネットだろうが紙だろうが、発信者が個人だろうが法人だろうが、主観や偏りはある。どこまで参考にするかはあなた次第。
ちょん掛け(ちょんがけ)
エサの一部だけをちょんと針に刺すエサの付け方。エサの動きが良くなり魚にアピールできる反面、一部だけ食いちぎられたり針掛かりしにくデメリットがある。
つ抜け(つぬけ)
特定の魚が10匹以上釣れること。…八つ(やっつ)、九つ(ここのつ)、十(とう)と、10で”つ”が無くなることから。
釣れてますか?(つれてますか)
釣果とその人のなりを確認するのに有用な釣場でのあいさつ。スムーズにコミュニケーションがとれる相手なら「横入らせてもらっていいですか?」と続けると円満に釣り座が確保できてトラブルレス。無視されるようなら色々と面倒になる可能性が高いので近づかないでおこう。
手返し(てがえし)
魚が釣れる、もしくはエサだけ取られるなどして仕掛けを回収してから再投入するまでの過程。たくさん魚を釣るにはこれにかける時間をなるべく短くする必要がある。
テンコチ(てんこち)
標準和名「ネズミゴチ」をはじめとするネズッポ科の魚の総称で神戸や明石近辺でそう呼ばれる。キス釣りの外道でお馴染みの不細工な魚だが天ぷらにすると美味。泉州では「ガッチョ」。関東でいうところの「メゴチ」。
当歳魚(とうさいぎょ)
その年に生まれた魚。豆アジと呼ばれる小さなアジや、エンピツと呼ばれる小さなサヨリなど。
ドジョウ(どじょう)
夏から秋にかけて関西のエサコーナーに登場するタチウオの引き釣り用エサ。テンヤに取り付けてハリガネでグルグル巻きにする。基本は活きたまま売られている。
ドラゴン(どらごん)
陸から釣れる1メートル超えの大型タチウオを指す。船からだとドラゴンの基準が異なり、もう少し大きなサイズとなる。
な行
馴染む(なじむ)
仕掛けが水に馴染むこと。投入した仕掛けが沈んで針まで伸びきった状態。
根魚(ねざかな)
ガシラやアイナメなど海中の岩や人口の構造物に住み着く魚の総称。年中釣れるが回遊魚が居なくなる冬によく狙われる。ルアーフィッシングでは「ロックフィッシュ」と呼ばれる。成長が遅いので小さいサイズならリリースを。
のべ竿(のべざお)
ガイドが無くリールも取り付けない竿。小物釣りに使うと手軽で楽しい。
は行
ハゲ(はげ)
カワハギの別称。決して蔑称ではない。
走る(はしる)
掛かった魚が横方向に勢いよく泳ぎだすこと。青物にこの動きをする魚が多い。身近な魚ではサバなど。
波止(はと)
波止場の略。関西で防波堤や岸壁のことを指す。
ばれる(ばれる)
釣れた魚が針から外れること。外れた魚が大物だと心へのダメージが大きい。
半夜釣り(はんやづり)
夕方ぐらいから日付が変わる前ぐらいまでの夜釣り。夏場は夕涼みも兼ねられるしよく釣れる時間帯も挟むのでオススメ。
引き釣り(ひきづり)
リールを巻いて継続的に仕掛けを動かし続けながら魚を誘う釣り。一般的には投げ釣りでキスを狙う釣りを指すが、関西ではタチウオテンヤの引き釣りを指すことも。
ビッグフィッシング(びっぐふぃっしんぐ)
30年以上の歴史を誇る関西の老舗釣り番組。サンテレビで放映されている。スタジオやアシスタントがリニューアルしても、釣りのパートになると30年来変わらないまったりした空気が。
1ヒロ(ひとひろ)
長さの単位。両手を左右いっぱいに広げたときの距離なので体格により長さが異なるが、一般的には1.5メートルと解釈する。2ヒロは3メートル。
兵突(ひょうとつ)
兵庫突堤の略称。車横付けで釣りができる神戸周辺では貴重な釣り場。タチウオの時期は激混み。
ブクブク(ぶくぶく)
水中に酸素を供給するエアーポンプ、あるいはそのポンプと水を入れる容器を合わせたシステム全体を指す。この中に活きエサを保管したり、釣れた魚を活かしたりする。シラサエビ用の場合は「エビブク」とも。
ブツエビ(ぶつえび)
淡水産の「ヌマエビ」のこと。活かしたまま釣場に持ち込む。暗いところが好きで海に撒くと海底へ向かって潜る習性がある。メバル釣りの定番エサ。国産の「ミナミヌマエビ」と外来種の「シナヌマエビ」がいるが、たぶんほとんどがシナヌマエビ。意外とその辺の用水路で捕獲できるし繁殖も容易。
ベイト(べいと)
フィッシュイーター(小魚を捕食する魚)の餌となる小魚。代表的なものはカタクチイワシ。
ベランダ(べらんだ)
一般的には海に張り出した岸壁のことだが、京阪神での釣場で「ベランダ」と言えば南芦屋浜ベランダを指すことが多い。もしくは神戸空港ベランダ。
ボラ(ぼら)
サビキ釣りで大物が掛かり場を賑わすこともあるが、外道中の外道ともいえる波止ではお馴染みの魚。湾奥で釣れるものは臭いので誰も持ち帰らないが、冬場かつ水質のいい場所なら鯛にも勝る美味らしい。
ま行
まずめ(まずめ)
日の出日の入り前後に魚の活性が高くなり魚が釣れやすい時間帯のこと。日の出前後は朝まずめ、日の入り前後は夕まずめ。
マックス(まっくす)
大阪湾岸をカバーする釣具チェーン店、フィッシングマックスの略称。広範囲かつ高い頻度で提供される釣果情報は釣行の目安として役立つ。目安として。
マムシ(まむし)
地方によっては「ホンムシ」など。体液の匂いが強いため魚を寄せる効果が強い虫エサ。だがしかし高い。虫エサの中ではかなり筋肉質で硬くエサ持ちがいい。だがしかし高い。投げ釣りそしてカレイ釣りの最強エサ。だがしかし高い。
豆アジ(まめあじ)
明確な区切りはないが10センチ未満ぐらいの小さなアジ。初夏に良く釣れる。内臓とエラさえ取り除いて油で揚げれば骨ごと食べられる。南蛮漬けが定番料理。
丸ハゲ(まるはげ)
カワハギの別称。決して蔑称ではない。「マルハギ」とも。
水潮(みずしお)
大雨が降って海水の塩分濃度が低くなった状態。基本的に釣りにはあまりいい状況ではないがサビキで狙う小魚は普通に釣れたりする。比重のため表層にいくほど塩分濃度が低い。
武庫一(むこいち)
武庫川一文字の略称。武庫川河口の沖に位置し東西4キロの長さを誇る関西一の沖堤防。タチウオ釣りの聖地。
むこうアワセ(むこうあわせ)
アワセをせずとも勝手に魚が針に掛かる状態。サビキ釣りはこの状態で掛かる。あまり「釣った感」を感じない。
虫エサ(むしえさ)
イソメやゴカイなど釣りエサとして使う多毛類の総称。虫だからといって昆虫のことではない。だいたいウネウネヌルヌルして気持ち悪い。
や行
矢引き(やびき)
長さの単位。弓矢を引くときの手から手への距離。一般的には1ヒロの半分の75センチだが人によって解釈が異なり1メートル程度とする場合も。
ら行
ライン(らいん)
広義には釣りに使われる糸全般。狭義にはリールや穂先から仕掛けやリーダーに至るまでの糸。「道糸(みちいと)」とも。
レンジ(れんじ)
魚が泳いでいる層のこと。ルアーフィッシングで使われる用語。「タナ」と同義。
以上お気づきの点があればお知らを
主観交じりではありますがお役に立てれば。
もし勘違いしてるとか追加したほうがいいというキーワードがありましたら是非お知らせください。この記事のコメントはもちろん、Twitter、フォームでも受け付けております。