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しつこいニオイはこれで消せ!魚の臭いをとる方法

釣りをする上でどうしても避けられない不快なこと。

それは「ニオイ」。いや「クサイ」と言うべきか。魚は当然クサイしエサだってクサイ。釣り場はクサイものだらけ。そして釣りをする以上はそのクサイものを手で触らなければいけません。

当然そのクサイは手にこびり付きます。ちょっとやそっとじゃ落ちません。なんとかできないのでしょうか?

そこで釣りにおける「臭い対策」について私の経験に基づいて紹介いたします。釣具屋に行けば専用の臭い対策グッズが売られていますが、ここでは身近なもので出来る対策を提案します。

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手についた魚のニオイをとる方法

釣りが終わった後の手のニオイ。まあクサイったらありゃしないです。

エサを触り、魚を触り、海水を触りしていたらそりゃそうなります。そのまま車のハンドルを握ったり食べ物を掴んだりというのはちょっと抵抗が。さてどうやって臭いをとりましょう?

ハンドソープや石鹸では臭いが残る

綺麗に手を洗うならまずは石鹸やハンドソープの出番です。

たっぷりと手に付けてゴシゴシ。

そろそろ大丈夫だろうと手の臭いをかぐと「まだいるぞ!」と妖怪「油すまし」のような存在感を主張してきます。目には見えないけど確かに存在している気がする、それが妖怪…。いや違った、臭いの話でしたね。

もちろん石けんやハンドソープを使えばある程度臭いの軽減はできますが、完全には除去できません。どこかに、そしてほのかに存在が残ります。皆さんも経験あるはず。クサイと分かってても嗅いじゃうんですよね。

本題とは関係ありませんが、これが妖怪「油すまし」です。鳥取は境港、水木しげるロードで銅像となっております。

境港の油すまし銅像

境港の油すまし銅像

「昔はこの辺に妖怪がいたらしいぞ」という通行人の声を聞いて「今でもいるぞ!」と驚かす無害なタイプの妖怪です。鬼太郎シリーズでは大の将棋好きとして知られています。

油すまし
油すまし

今でもいるぞ!

ステンレスソープもいまいち

いつの頃からか登場した、触れたら金属イオンの効果で匂いが消えるというステンレスソープがあります。

釣り用に使っていた時期がありますが、正直これの効果は部分的でした。

手のひらなど、きっちり金属と触れ合う部分は確かに匂いがとれます。しかし手にはシワがあり関節があり爪があり、ゴツゴツと起伏にとんでいるわけです。

サビキなんかで小魚を大量に扱っていると手のひらはもちろん知らず知らずのうちに手の甲や指の間、爪の間にも臭いがつきます。残念ながら、ステンレスソープだとそこに挟まった臭いまではとれません。

油すまし
油すまし

まだいるぞ!

緑茶で洗うのは効果あり

ある夏の日、釣りを終えてから持ってきたペットボトルの緑茶を飲もうとしました。

しかし夏の日差しで熱せられ淹れたてのような熱々に。もったいないけど冷たいやつを買い直してこれは捨てよう。

そこでふと思い出しました。緑茶のカテキンで消臭がなんたらかんたらと。贅沢だけど捨てるならこれで手を洗ってみよう。水で出来るだけ手を洗ったあと、仕上げにお茶でもう一度手洗い。さっと乾かして手のひらクンクン。

おっ!これは!

ほぼ完璧に匂いがとれた!石鹸とは段違い。お湯のようになっていたせいもあると思います。

油すまし
油すまし

……

しかしまあ、やっぱりお茶は食料。勿体無いですし、なんとなく背徳感も。毎回手洗いのためにこれを用意するわけにはいきません。

洗濯用の「ウタマロ石けん」が効果絶大

ここで真打登場です。

それがこの「ウタマロ石けん」。

これはいわゆる洗濯用石けんです。

子育て世帯の必須アイテム ウタマロ石鹸

子育て世帯の必須アイテム ウタマロ石鹸

これ一つで襟や袖の汚れ、ドロ汚れ、食べこぼしの汚れが取れますし、靴なんかもこれで洗えます。主婦層に口コミで広まった製品らしく、お子さんのいるご家庭になら常備されてる場合が多いのではないでしょうか?

これを泡立てて手のひらと手の甲全体に広げ、指の間や爪の隙間も軽くゴシゴシ。泡切れがいいのでサッと水で流せます。そして手の臭いをクンクン。

パーフェクト!

臭いは完全に除去できました!石けん自体のいい香りだけが残ります。

あくまで洗濯用の石けんであり、手洗い用ではないことを認識した上でお使いください。とはいえ界面活性剤も入っておらず、そのへんの食器用洗剤に比べたら手にも環境にも優しいはずです。もちろん洗剤なんで手以外にも釣具を洗うのに使えます。

そのまま持ち運ぶとかさばるので、私はこれを1号のオモリぐらいの小さなかけらに切り出してからビニールに入れてタックルボックスに忍ばせています。あるいは洗濯に使い続けてペラペラにすり減ったやつを有効利用したり。

水道がある釣場ならそこで、なければ帰りの道中にある手洗い場で使ってます。これで帰宅中もスッキリ。

男性用洗顔フォームも効果あり

もうひとつ、大きな効果が確認できたのが男性用の洗顔フォーム。

たとえばこんな製品。

消臭効果が高いことに加え、泡立ちやすいので細かい手の隙間にもしっかり浸透します。おそらく肌質がオイリーな男性用というのもポイントだと思います。

釣りから帰ってお風呂で疲れを癒やすのは最高に幸せな時間。その際に、手を洗顔フォームで洗ってください。そのうえでお湯に浸かれば完璧に魚のニオイを取り除くことができます。

クーラーや調理器具についた魚のにおいをとる方法

塩素系のキッチン用漂白剤

魚が入っていたクーラー。 素材はプラスチックなので、魚を取り出した後にすぐ台所洗剤で洗えばそれほど臭いは残りません。

ですが細かい傷がたくさんあったり、うっかり数日放っておいたものなんかは臭いが残ります。また、汚れが残った状態で蓋をしめて保管してあったりすると、再び開いたときにこもった臭いで「ウッ」っとなったり。

これはキッチン用の漂白剤で簡単に無効化できます。

臭いだけとるのであればけっこう薄めて使っても大丈夫。

使用後に塩素系のツンとした臭いが残るかもしれませんが、この臭いは屋外で日光にあててやれば消えます。包丁やまな板なんかもこれで消臭&漂白してすっきり。シンクに魚の臭いが残るようなら少量振りまいてしばらおけば臭いがなくなります。

コーヒー豆の出し殻で鍋を洗う

コーヒーの出がらし

コーヒーの出がらし

我が家の朝はコーヒーが定番で、毎日手挽きのミルでコーヒー豆を挽いてドリップします。こだわり?いや違うんです。手挽きミルしか買えなかったんじゃよ。本当は電動が欲しい…

さておき、ドリップして残ったコーヒー豆の出し殻。もしくは出がらし。あるいは豆のかすとでも言うんでしょうか。これを乾かしてトイレに置いたりして消臭剤にするアイデアはよく聞きます。確かに消臭とコーヒーの芳香で嫌な臭いが軽減できます。

しかし私はこれを食器洗いに使っています。

カレーを煮込んだ鍋。あれって臭いもさることながら鍋へのこびりつきがあるじゃないですか?そこにフィルターに入れたままのコーヒー豆の出し殻と少量の中性洗剤を混ぜてゴシゴシやるとあらスッキリ!臭いもこびり付きも無くなります。いやマジで。

もともと知られているコーヒー豆の消臭効果に加えて、挽いたコーヒー豆の粒子がクレンザーのような役割を果たして簡単にこびり付きが取れるんですよ奥さん。

しかも油を吸収してくれるから油汚れにもバッチリ対応。初夏から夏の時期は小魚がよく釣れるんで天ぷら鍋で丸揚げにしたりするんですが、その時もコーヒー豆でこすればあっという間に綺麗になります。

もちろん魚を煮込んだ鍋やムニエルに使ったフライパンもこれでスッキリ。ただし色移りはするのでまな板とか白い食器類は避けたほうがいいと思います。

自分で挽いた豆でも予め挽いてある豆でもいいですが、インスタントではできないのであしからず。少し効果は落ちますが、麦茶パックの出し殻でもいけます。

調理が済んだ魚の内臓の臭いを抑える方法

最も手強いのは内臓の臭い

スズメダイの内臓(自主規制によりモザイク処理)

スズメダイの内臓(自主規制によりモザイク処理)

画像はスズメダイのカラフルな臓物ですが自主規制でモザイク処理。

魚の体表にあるヌルヌルが魚の生臭さのおおもと。しかしそれを超えて悪臭を放つのが内臓です。新鮮なものでも臭いますし、時間が経ってドロドロになり腐敗の兆候がみられるものであれば言わずもがな。

中にはガシラの胃袋など食べられる類の内臓も無くはないですが、基本はそのまま捨てるものです。捌いた翌日にゴミ出しができるならビニール袋に入れておくだけで大丈夫ですが、夏の時期やある程度日にちが必要ならそういうわけにいかない。内臓が腐敗すると本当にひどい悪臭を放ちます。

今回の記事は”臭いを消す”という趣旨ですが、内臓の臭いそのものはたやすく消せません。なんとかして抑えるしかない。

ビニールでは何枚重ねでも太刀打ちできない

これに対して今まで私は色々と試行錯誤してきました。

何重にもビニール袋を入れ子状態にして厳重に包む。一日ぐらいはこれでいけましたが、やはりどこかに隙間ができるのか2日ほど過ぎると臭いが漏れてきて何故かうっすら汁もしたたる状態に。

魚の臭みはアルカリ性なので酸性で中和すればいいと聞いて、クエン酸の粉末をまぶしたうえで先程のビニール入れ子作戦を実施。これも全然だめでした。焼け石に水状態。よく魚の臭いに対抗する策として、臭みはアルカリ性だから酸性で中和すればOK!って簡単に書いてあるけどそんな単純なもんではないと思います。

クサイなら凍らせてしまえ!

「ゴミの日まで冷凍庫で凍らせれば臭わない」

これは知っていたものの「本来ゴミであるものを冷凍庫に入れる」というのに抵抗感があってなかなか実行できずにいました。しかし暑い時期は毎週のように小魚を釣っては処理する日々。必ず出てくるゴミ。時間を置くと漂う悪臭。

知ってるかい?暑い時期に魚の内臓を常温で置いておくとタクアンが腐ったような臭いになるんだぜ。まあタクアンを腐らせたことないけどさ。

臭いに耐え切れず、いっそその辺の用水路に捨てようとか公園のゴミ箱に捨てようとか良からぬ考えも出てきたり。死体遺棄ってたぶんこういう思考の結果なんだろうなと悟ったり。

こりゃ限界ということでいよいよヤシオリ凍結作戦を実行することに。

凍るまでに汁が漏れるといけないのでビニール入れ子状態かつ広告チラシで包みました。ビニール→チラシ→ビニール→チラシ→ビニールぐらいの厳重さで。これを冷凍庫の空きスペースに入れて凍結。外側はすぐ凍るので当然のことながら一切の臭い漏れはありませんでした。

最初は抵抗があったものの一度やってしまえば気にならないもので、ゴミの日が翌々日以降であれば必ず凍結させています。

頭や骨の臭いを抑える…いやいっそ食べてしまう方法

普通は捨ててしまう頭や骨ですが、これも時間がたつと臭ってきます。内臓と同じように凍らせてしまえばいいのですが、ここはひとつ有効活用方法を探ってみましょう。

骨や頭からは出汁をとってしまえ!

生のまま放っておくと臭くなる魚も煮るなり焼くなり火を通せば生に比べてかなりの臭いが軽減できます。頭も骨も。焼き魚は生臭くないですもんね。

そうか煮ればいいのかと、最初は本当に臭い消しのためだけに魚の骨と頭を鍋で煮ました。さすがに内臓を煮るとおぞましいことになりそうなのでそれは除外して。グラグラ煮えたぎる鍋を見てふと気付きました。

「これってつまり出汁をとってるってこと?」

試しにちょっと掬って口に入れると…う、うえっ生臭え~。そりゃそうだ、何も臭み取り処理をしてないし頭も骨もごった煮にしてるんだから。でもまあ舌に残る旨みはあります。

そこで次の機会にアジがたくさん釣れたので臭みをとる工夫をしました。

3枚におろしてから残った骨に塩を振って臭み抜き、念のため熱湯を回しかけてさらに臭み抜きをしました。昆布で出汁をとったものにその骨を加えてグツグツと15分ほど煮る。

それをザルで濾してから出汁だけを鍋に戻し、ショウガ、酒、醤油、塩、砂糖で味を調整。試しにちょっと掬って口に入れてみると…うめぇ!乾物からとった出汁とはまた違ったまろやかで角の取れた風味。

溶き卵と流してかき玉にしてネギをパラッで出来上がり。アジ出汁かきたま汁でございます。

以後、色々試していい出汁が出る骨は捨てずに食材として利用することにしました。

いい出汁が出る魚

ここでいい出汁がでる釣魚を紹介しましょう。

さきほど紹介したアジは夏から秋にたくさん釣れるので我が家の出汁要員。頭も一緒に煮たことがあるんですが、どんどんアクがでてくるのでやめました。

続いてはガシラ。カサゴといったほうが名の通りはいいでしょうか。これはそもそもみそ汁の出汁として釣り人には定番なので間違いなし。頭もいい出汁が出るので内臓以外全部使えます。ガシラ以外にも根魚系はいい出汁出ます。

そしてタチウオ。これは大きくなればなるほど、季節が冬に近づくほど脂がのっていい出汁がでます。骨はもちろん頭も出汁にしちゃいます。白濁したかなり濃厚な出汁が出ますよ。

手間はかかりますが、出汁に使う骨は軽く酒を振って一日程度干してから使うとさらに風味が良くなります。あれ?料理の話してたんだっけ?違う、魚の臭い対策だった。まあこの調理方法は臭い対策の産物といえますね。

骨は油で揚げてせんべいにしてしまえ!

出汁をとる以外にも骨は利用価値があります。そもそも旨みの塊だから。

やっぱり定番は骨せんべいでしょう。

しっかり火が通るよう低温の油でじっくり素揚げしたのち、仕上げに油の温度をあげてカリッとさせるだけ。旨みもカルシウムもたっぷりです。子供も好きな調理法といえます。

わざわざ揚げるのは面倒と言うことであれば、電子レンジでチンするだけでそれっぽいものが出来上がります。油で揚げたのと同等とはいきませんが、骨自体から出た脂でサクッとした仕上がりに。油を使ってないのでヘルシー。ただしレンジ内がしばらく魚くさくなっちゃいますが…。

ああそういえばこれは臭い対策の記事でした。本末転倒だわ。

魚の臭いを消して快適で楽しい釣りを

以上魚の臭いを消す方法でした。

とりあえずウタマロ石けん超オススメです。釣り専用に細かくカットしたバージョンとか紙石鹸タイプを売り出して欲しいぐらい。一度使えばその効果が実感できるはず。

臭いを除去して快適で楽しい釣りを。