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okumaサフィーナ!それはコスパ最強にして実用的な唯一のワゴンリール

初心者向け釣具特集リール

釣り人の間で「ワゴンリール」と呼ばれているリールがあります。

それは釣具屋の店頭に設置されたワゴンに雑然と並べられていたり、リール売場下段のカゴにごちゃっと詰め込まれていたり。いずれもそのようなリールは1,000円から2000円程度の低価格で、聞いたことの無いようなメーカーの製品ばかりです。

ある程度釣りを経験した人からすれば「おもちゃレベルの実用的ではないリール」という認識だし、実際それに近いクオリティのリールが大半。お試しでサビキ釣りに使うぐらいならなんとか大丈夫なんですが、耐久性が低いからすぐ壊れたり、ハンドルががたつくなど精度が低く頑丈さも足りない。ドラグも微調整が出来ない。だからルアーフィッシングにはとても使えないものがほとんど。

しかし、そんなワゴンリール界において唯一といっていいほど、低価格かつクオリティの高い実用的なリールがあります。

それがokumaのサフィーナ。

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追記:2024年時点ではオススメしない

この記事は2016年ぐらいに書いた記事であり、その時点ではコストパフォーマンスという観点で確かにサフィーナはおすすめできるリールでした。

しかし2018年あたりからAmazonでの販売がほとんどなくなってきて、どんどん手に入りにくい状態に。そして2021年現在では元々取り扱っていたアルファタックルのラインナップからokuma自体が消えています。廃番と考えるべきでしょう。

ここ最近でokumaの日本法人が設立されたようですが、後継機といえるようなリールも登場していません。

その間、他メーカーから新商品が発売されいくわけで、安くて性能が良いリールも増えてきました。特にシマノの低価格リールは充実しています。

そんなわけで、2021年時点でわざわざサフィーナを探してまで買う価値はありません。3,000円以下でもオススメできるリールがちゃんとありますし、Amazonや釣具屋で簡単に手に入ります。

サフィーナが安くていいリールには違いないので、もし2,000円前後とかで新品が安く売ってたら買っても損は無いです。という前提をふまえて、これ以降の記事は過去の資料としてご覧ください。

低価格リール第3の選択肢「okumaサフィーナ」

2大メーカーの低価格リール

低価格リールという定義はひとそれぞれですが、ここではおおよそ3,000円以下とさせてください。

リールの国内2大メーカーといえばダイワとシマノ。そこからも3,000円前後の低価格リールが発売されています。エントリーモデル、入門機という位置付け。

ダイワからは「ジョイナス」。

一方、シマノからは「FX」が最廉価のリールとして発売されています。

いずれも値段なりのクオリティといえばその通りなんですが、やはりそこは有名メーカー。無銘メーカーのワゴンリールとは一線を画したクオリティのリールです。

これらの中から選ぶのは無難と言えば無難な選択。

しかしその2大メーカーからではなく、私はあえて低価格リール第3の選択肢を提案したい。

でもそんなリールあるの?

サフィーナ それはワゴンリール界の雄

あるんです!

それがこれ、「オクマ(okuma)」というメーカーの「サフィーナ(SAFINA)」というスピニングリールです。

上に挙げた2大メーカーの機種と同じような価格帯か、あるいは少し安いぐらいの価格で売られています。

※もう売ってません!

サフィーナは最初からラインが巻かれている、いわゆる糸付きタイプのリールです。なお上の写真はラインを巻き変えたもの(PEライン0.8号)ですのでご注意ください。通常は灰色のナイロンラインが巻かれています。

糸付きリールに最初からついているナイロンラインは使いものにならないという人もいますが、サフィーナに巻かれているラインは問題なく使えます。

アリビオやワールドスピンよりちょっと安い

ではAmazonでサフィーナの販売価格を確認してください。

おそらく2,000円台前半で売られているはずです。おなじ2500番のアリビオやワールドスピンより安いはず。

国内メーカーではなく台湾のメーカー

でもオクマなんてメーカー聞いたことないですよね。あやしい感じしますよね。最近のAmazonで売ってる商品ってこういうの多いですよね。

ほんとに大丈夫?

オクマという言葉の響きは日本っぽいのですが、これは台湾のメーカー。漢字で書くと「寶熊」だそうです。

PC関連の情報に強い人が台湾のメーカーと聞くと、ASUS、ACER、Transcendなどのメーカーが思い浮かぶかも知れません。台湾って精密機器や半導体の分野に強いメーカーが多いのです。普段あまり意識はしませんがリール内部は精密機械そのものなので台湾の技術力が活かされているのかも。

なお製品は「made in china」。中国製と聞くとアレルギー反応があるかもしれませんが、国内メーカーのシマノやダイワのリールも安い価格帯のものは当然の如く中国や東南アジアでの生産。だから私は気にしません。

サフィーナの実力をチェックしよう

国内メーカーの同価格帯リールと比較すると

サフィーナはワゴンリール愛好家の間でコストパフォーマンスが高いリールとして密かに名が知れています。中にはシマノでいうとアリビオより2つほどクラスが上のナスキーに近い使用感という人さえいます。

私はナスキーより一つ下のクラスに位置付けられる、シマノのセドナ2500Sも使います。

サフィーナ2500との価格差は2000円ぐらいでしょうか。おおよそ倍の価格。

では使用感にその価格差を感じるかというと、それほど遜色ないなというのが実感です。そりゃパーツ単位で見ればサフィーナのほうが安っぽいですし巻き心地も重いですけど、実用上はそれほど問題ないレベル。

故障時などのアフターサービスについては良く分からないのですが、3シーズンほど簡単なメンテナンスをしながら使っていてトラブル無しでこの値段なのでまあいいかと割り切ってます。壊れても「仕方ないか。新しいのをもう一台買えばいい」と思える価格だし。

ラインは均一に巻かれている

デザインについて最初は「おっさんくさいな」と思ってたんですが、使い込むうちに愛着が湧いてきて今では「渋いな」というイメージです。地味だけど悪目立ちすることは無い。

バランスよくラインを巻ける

上の画像のラインは自分で黒いナイロンラインを巻きなおしたものなんですが、見ての通りちゃんと隙間なく均一に巻かれているのが分かると思います。

大半のワゴンリールってこのあたりが雑で、真ん中付近だけに巻かれて上下に隙間ができたり極端なハの字型や逆ハの字型に巻かれたりしますが、サフィーナはしっかりバランスよく巻けます。これは見た目だけの話ではなく、使っているうちに起こる可能性があるライントラブルの軽減にもつながります。

ナイロンラインだけではなく、PEラインを巻いても問題なく使えます。PEラインを巻いて3年ほど使っていますが、リールに起因する目立ったトラブルは経験していません。PEラインがちゃんと扱えるワゴンリールってサフィーナぐらいじゃないでしょうか?

ドラグも実用的に使える

ドラグも実用レベルで調整可能です。

ワゴンリールにありがちな「ドラグを締めるとラインが出ない、かといって緩めると一気にラインが出て使い物にならない」なんてことは無いです。中~上級機にはもちろん劣りますが、とりあえず実用レベルには達しています。PEラインを使って問題ない理由はここにも。

1メートルを超える大きなタチウオ。50センチ近いチヌ。40センチオーバーのハマチ。そんな大物を釣った時もこのドラグが助けてくれました。

ドラググリスを塗りなおしたらさらに快適になりました。

ルアーフィッシングにも使える

一般的にエサ釣りよりもルアーフィッシングのほうが高いリール性能が求められます。

ルアーフィッシングはPEラインを使うことがほとんどだから、ライントラブルが起こりやすかったり、ドラグが使い物にならなかったりするとまともに釣りができないためです。

ではサフィーナはどうかというと、私個人の経験からいって「使える」レベルです。ライントラブルも少ないし、ドラグも実用的に使える。サフィーナのレビューを見てるとルアーでは使えないと書いている人もいます。しかし私は問題なく使えているわけで。なんなら、ラインの扱いが私より不慣れであろうわが子でも問題なく使えております。

もちろん予算が許せばもっと高性能なリールを使うに越したことはないです。でもサフィーナはルアーフィッシングに使う上で最低限の性能は備えているといえます。

サフィーナを使うにあたっての注意点

初期状態はハンドルの回転が重い…けど

サフィーナはボールベアリングが4つ使われているようです。ほら「4BB」って本体に書いてある。

しかしその割にはハンドルが重い。買ったばかりの状態だと。

それもそのはず、初期状態ではグリスがべったり過剰に塗布されており、これがハンドルの重さの原因となっています。リールの扱いに慣れた人であれば分解してみてください。ギアには多めのグリスが塗られているはず。これは使い込むにしたがって馴染んでくるので、やがて軽快に回り始めます。

同じくラインローラーも初期状態ではちょっと回りが硬いというか、ラインを巻いているとスースーというパーツが擦れるような異音がします。これも使っているうちに馴染んできて異音も無くなり、スルスル回るようになります。キャストを繰り返す釣行を3回ほどこなすと違和感はなくなりました。なおラインローラー部分はベアリングではなくカラー(金属や樹脂製の輪っか)が入ってます。気になるならオイルやグリスを差したり、シリコンスプレーを吹けば改善できます。

私はサフィーナを数台所有していますが、いずれも使い始めはハンドルが重い状態でした。

私以外にもネット上のレビューでは概ね同じ感想が。これはサフィーナ、あるいはokumaの特徴なのでしょう。気になるひとは分解してグリスを拭き取ったりしてるみたいですが、使っているうちに馴染んでくるので私はそのままです。

サフィーナはワゴンリールゆえ、店頭で簡単に動作チェックができます。使い込まれたものなら別ですが、ある程度リールに慣れている人が店頭で試用した感想は、たぶん「ハンドルが重いな」になると思います。そこでダメなリールと判断してしまうともったいないので、その時はこの記事を思い出してください。

ストッパーにラインが引っ掛かりやすいデメリットも

そう、あと一つネットで散見されていて私自身も実感しているデメリットが。

それはキャストをするときラインストッパーにラインが引っ掛かりやすいこと。ラインストッパーとはスプールにある部品で、収納時にラインの端を引っ掛けておくアレです。頻繁に起こるものでもないし致命的な欠陥でもないのですが、なんとか対策できないかなと考え中。

サフィーナのラインナップ

1000番台から10000番台までの厚いラインナップ

サフィーナはサイズのラインナップが妙に幅広いのも特長。

小さいサイズだと1000番台から。

※もう売ってません!

大きいのは10000番台。こんなパワーのあるリールが3000円台で買えるとは。

※もう売ってません!

ちなににAmazonの商品画像は1000番も10000番も全部一緒っぽいですね。実際はサイズによってスプールと本体のバランスは変わってくるはずです。未確認ですが10000番はハンドルがT字型というレビューもありました。

1000番台から2500番台の本体は同じもの

ラインナップについて注意してもらいたい点がありまして、1000番から2500番までは全てリール本体が同じサイズのもののようです。どうもこのサイズ帯はスプールのサイズや溝の深さで番手の差をつけているらしい。

このことは公式サイトを確認すればわかります。サイズごとに掲載されている最大巻上量が、1000番から2500番で同じ数値になっているということで分かると思います。

しかも自重は1000番から2500番の間で1000番が一番重いという謎。たぶんスプールの溝が浅いのでその分アルミの量が増えてるんではないかと思います。

例えばアジングや管釣りに使おうと1000番を買ったからといって、シマノやダイワのような小さいリーではありません。1000番にしては大きくて重いリールになっちゃいます。この点は注意ください。

おすすめは2500番

サイズがたくさんあるのは分かったけど、初心者はどれを買えばいいか混乱しますよね。

そんなあなたには2500がおすすめ。これからいろいろな釣りにチャレンジしていくんだという段階の人であれば、2500を買いましょう。これ一台だけでいろいろな釣りに使い回せます。

※もう売ってません!

大きすぎず小さすぎない2500番は万能選手。サビキなどの小物釣りはもちろん、メーター級のタチウオだってこれで釣れちゃいます。このリールで釣りに慣れてから他の番手を手に入れるのがいいと思います。

【まとめ】初心者用 そして予備のリールとして

サフィーナはコストパフォーマンスという点で言えば本当におすすめできるリールです。

ただし、あまり過剰な期待をして買うものでもありません。あくまでこの価格帯にしてはとても出来ているというレベル。釣りに慣れた人や予算が潤沢な人には他の選択肢もあります。もう数千円出して、シマノやダイワのリールを買うほうが満足度は高いでしょう。

でも初心者用としては最適。初心者に限らず経験者にも。

予備として持っておくのもいいですし、たまに同行する家族や友人に使わせるリールとしてもぴったり。出所不明なワゴンリールを使わせてトラブルが頻発するよりよっぽど有用だと思います。

手を出しやすい価格ですし、一度手にとってみてはいかがでしょうか?

この記事は関西在住の釣り人が書きました

1978年大阪生まれ大阪育ち大阪在住。

家族共通の趣味を持つべく2014年に20年ぶりの釣りを再開。京阪神の海にて活動する小物ハンター。釣りの目的は現実逃避とおかずの確保。海は大きい、自分で釣った魚は美味しい。それでいい。

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