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真冬にサヨリが大爆釣!@南芦屋浜西側石畳[2018.12.15]

早いもので今年も残すところあと半月となりました。

氷点下に近い気温になる朝も増えてきまして、いよいよ冬本番というピシッとした空気を感じる日もあります。12月ですもんね。普通に真冬。そりゃ寒いわ。

今年の11月から12月の時期は暖冬傾向。なるほど神戸付近の海水温も平年より高い。ならばまだタチウオは釣れ続けるはず!…なんですが、今年は12月に入って早々から終わりムードを感じています。朝夕マズメ時の寒さも身にしみるようになってきたので、個人的にはもう閉幕といったところです。

しかし今年は心残りがありました。サヨリをほとんど釣っていない。

個人的に秋の釣りといえばサヨリとタチウオ。私の中にある「秋の味覚(魚部門)」はこの2魚種です。なのになぜ釣らなかったのかというと、サヨリ釣りのメッカ、南芦屋浜ベランダが台風被害で立ち入り禁止だったから。サヨリといえばあそこだろう。あそこでの釣り方しか知らないし。

そのうち立ち入り解除になればいいなと淡い期待をいただきつつ、カレンダーはもう12月半ば。例年ならもうほとんどサヨリが釣れない時期です。

しかし、釣具店の情報では最盛期のごとく釣れているというじゃないですか。しかも立ち入り禁止となっていない南芦屋浜西側で。ほんまかな?情報盛ってない?

こりゃ確かめに行かねば!

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今年の秋の釣りはどうだった?

順調に釣りに行けてそれなりにタチウオも釣った

Twitterでは元気に活動しておりますが、ブログではお久しぶりです。

釣行の記録をつけるのもずいぶん久しぶりな気がします。ブログ更新は停滞していましたがアクセス的には非常に恵まれた秋でして、1日1万PVに達する日もありました。ありがたいことです。

では釣りに行ってないかというと、10月と11月はコンスタントに週一回ペースで竿を出すことができました。タチウオも順調に釣れて、釣りと料理に明け暮れる毎週末。

去年ぐらいからやりはじめたルアーでも、毎投アタリが出るようないいタイミングに出会えたりしてなかなかに楽しい秋でした。子どもにも自力で釣らせてあげることができたし、とりあえずタチウオ釣りは満喫できた。

だから今年はもういいかなって。

サヨリ釣りをして竿を納めたい

しかし心残りはさきほども書いたサヨリ釣りです。

水面で展開するあの釣りを楽しみたい。そしてサヨリを味わいたい。でも南芦屋浜ベランダには入れない。そこへ来て問題なく釣りができる西側で釣れているという情報。

今年の竿納めは神戸でマイワシを釣ろうと決めていましたが、回遊魚なんでいつ回ってくるかは不確定。ならばサヨリを釣ってとりあえずの竿納めとしよう。とりあえずの。

朝からサヨリが爆釣する

釣り場へのアクセス経路

西側にある公営駐車場に車を停めたのが午前6時。

今日は珍しく単独釣行です。息子は餅つき大会なので置いてきました。

日の出は7時前なので、まだまだ暗く気温も0度近くです。停まっている車も数えられるほど。ほんまに釣れるんかと思いつつ、西側の石畳を目指します。

なお釣り場にアクセスするためには、一度砂浜のほうに降りて迂回する必要があります。駐車場から続く通路を道なりに進んでしまうと釣り場に降りるすべがありません。以前は手製のハシゴがあったような気がしますが。

というわけで簡単にアクセスの注意点をまとめておきます。小さかったら拡大してね。

6時時点ではまだ釣り人がまばらで、場所取りに問題はありませんでした。ちらほらとタチウオ狙いの電気ウキが見えます。

タチウオ終了を確認

適当な場所を見つけてまずはゲッターでタチウオを狙ってみます。ダメもとで。

案の定ダメでしたけど。

初めてタチウオを狙う場所、勝手がわからないのと根掛かりが不安で攻めきれません。攻めても釣れなかったでしょうが。周りでも釣れている様子はありませんでした。

4号のゲッターをテンションフォールさせて20秒ぐらいで着底したので、40~50メートル沖ぐらいでも意外としっかり水深があるみたいですね。来年またやってみよう。

気がつけば夜が明けています。

サビキでアジが釣れているという情報があったのでしばらくやってみますが、これもスカ。遠くで1匹だけ釣れてるのが見えただけ。隣の方は20センチ程度のグレを連発していました。

早朝からサヨリが釣れ始める

サビキをしている途中に気づいたのですが、仕掛けを着水させた付近の水面に不自然な波紋が見えはじめます。もやもやした水の動きも。むむ、これはサヨリっぽいぞ。

サヨリというと日が出てきた時間からというイメージですが、まだ7時半で薄暗い。こんな早い時間から釣れるの?と思いつつ、サビキをサヨリ仕掛けにチェンジしてサヨリを狙います。

間もなく1匹目のサヨリが釣れました。おるやんおるやん早いやん。

なお、今日の付けエサはイカの塩辛。スーパーで買ったやつで、不自然に鮮やかなピンク色をした安いやつです。イカの塩辛の色って肝の色だから本来は黄土色のはずで、ピンク色っておかしいんですよね。さては着色料だなオメー。

でもこのほうがアミエビの色に近くて釣れるんじゃないかって算段。ほんのちょっとあれば足りるので、付けエサ代は10円ぐらいでしょうか。あとは撒き餌のアミエビレンガひとつ250円ぐらいだけなので、エサ釣りとしてはリーズナブル。

サヨリは日によってイカを食わない日があるんで保険にサシアミも用意していたのですが、今日はイカが通用する日でした。こうなったらこっちのものだ!

針のサイズは3.5号がジャスト。最初は4号からはじめて3.5号に変えたら格段にアワセが決まるようになりました。不思議なもので、針掛かりしやすいベストな針のサイズもその日のコンディションによって異なります。0.5号サイズが違うだけで釣果が変わってくるので、いくつか揃えて試すと釣果アップにつながります。

30センチを超える良型も釣れる!

そこからコンスタントに釣れ続きます。

今日は風が弱く潮も緩かったのでサヨリ釣りには好条件。アタリも取りやすいし、視覚でも楽しめるんでまさにサヨリ日和です。

サイズはほとんど20センチ台後半でまずまず。ときおり30センチを超える良型も混ざりました。

ジャンボサヨリと呼ぶにはもう一声欲しいところですが、食べるには十分なサイズです。これは料理がはかどるぞ!

最盛期ともいえる魚影の濃さ

ほんとに最盛期かと思うほど魚影が濃く、仕掛けの着水と同時にサヨリの波紋が見えてアタリもすぐにでます。仕掛けの着水後は速やかに糸ふけをとってラインのテンションをかけないと間に合いません。

ときおり、大量のサヨリが一斉にジャンプするような光景も見られました。秋の南芦屋浜ではよく見る光景ですが、この時期にこんな賑やかなのは珍しい。

サヨリをベイトにしている「何か」がいるのでしょう。ほとんどの人がサヨリ釣りをしている中でやりにくいかもしれませんが、そっち系のルアーを投げれば「何か」がヒットするかもしれません。

石畳は意外と釣りやすいけど

西側の石畳はベランダと違ってフェンスが無いので、竿先を下にして誘いやアワセができます。こちらのほうが風による糸ふけを軽減できてラインさばきがうまくいきます。ベランダでやるより手返し良く釣れるかも。

ただし足元が石畳なのでなかなか気を使います。何匹かは取り込み中にばらして隙間に落としちゃったし。うっかり踏み外して穴に足を落としちゃうと大怪我しかねんよね、ここ。今シーズンはこの釣り場が大盛況でしたが、一人ぐらい骨折した人いるんじゃないだろうか? こけないように足を踏ん張るから疲労感も増し増しでした(歳のせいでもある)。

また、海面に近い石畳はゴツゴツした見た目に反してよく滑ります。水を汲むにもけっこう危険。色が変わっているところは要注意です。手前は浅いので危険度は低いですが、できるだけライフジャケットの着用をおすすめします。

11時半、まだまだサヨリは釣れていますが、アミエビが尽きたので納竿としました。かなりたくさん釣れた気がするけど、釣りに夢中で数えていないので分からない。家で数えよう。

南芦屋浜に通い始めて今年で4年ですが、真冬のこの時期にサヨリが爆釣していることは初めての経験。寒くて釣り物がどんどん減っていく時期に嬉しいターゲットですね。

この西側釣り場は今までほとんどの人がノーマークだったはずなので、この場所だからこそ、この時期に釣れているのかもしれませんね。

ベランダの立入禁止が解除されたとしても、また試してみる価値はありそうです。

一週間後にもサヨリを狙ったけど…

それから一週間後の12/22、同じ時間同じ場所で再びサヨリを狙いました。息子にも釣らせてあげたくて。

暗いうちに釣り場へ入り、キビナゴをぶっこんでアナゴを一匹。そして前回釣れ始めた時間と同じ7時半ぐらいにサヨリ仕掛けを投げ始めたところ、サヨリの気配あります。こりゃ今日も爆釣やで!と思ったものの、その後はほぼアタリすらない状態が続きました。

11時までもがいてみたものの、結果としてなんと1匹のみ。

周りもまあそんなもん。

仕掛けを遠投している名人っぽい雰囲気の人がポツポツと釣り上げていましたが、一週間前とはほど遠い激渋状態でした。某釣具屋情報では「ちょっと渋め」なんて表現を使っていましたが、ちょっとどころじゃなかったぜ!

前日に降った雨などの影響も考えられましたが、そもそもシーズン的にもう終わりで当たり前なのかもしれません。先週までボーナスステージが続いていただけ。

仕方ないですね。また来年。

いろいろな調理法でサヨリを食べる

多分過去最高の77匹

帰宅して数を数えてみます。

大きめのボールに入れるとずっしり重い。3~4キロありそう。

ボールからクーラーに戻しつつ数を数えると77匹。おそらく過去最高の数です。4時間の間ほとんどムラなく釣れてペース的には時速20匹程度。3分に1匹。

これだけ数があればいろいろな料理ができそうです。

サヨリの刺身

写真を撮り忘れていましたが、25センチを超えると刺身で食べても美味しい。ちょっと寝かせれば旨味も強くなる。

ウロコは手でこすれば落ちるし、身は大名おろしで三枚におろせばいいので意外とラクです。腹腔の範囲が長いので腹骨の処理はちょっと面倒。腹骨自体は柔らかいので、25センチ程度ならそのままでも気にならず食べられます。すき取っておくに越したことはありませんが。

こちらの動画が参考になります。

動画ではそこまでやっていませんが、刺身で食べるなら皮は剥いだほうがいいでしょう。ここでは割愛しますが、包丁の峰を使って皮を剥ぐテクニックをマスターすればスピーディーに処理できます。

サヨリのマリネ

酢に砂糖を溶かして適当な野菜と一緒に1時間ほど漬け込めばサヨリのマリネの完成。

疲れた体に酢が染みます。サヨリの白身とも合います。

いや、マリネってこの作り方で合ってるのか実は知りません。適当です。でもちゃんと美味しく食べられました。オリーブオイルとかレモン汁を混ぜるのもいいみたいですね。市販のマリネ液を使うのもいいと思います。

仕上げにイタリアンハーブソルトを散らすといかにも「それっぽく」なります。カルディで売ってるミル付きのスパイスシリーズを愛用してます。

このシリーズの麻辣ペッパーも好き。炒めものに合う。

サヨリの身をくるっと巻いて串に刺したヤツ

タチウオでもよくやる、身をくるっと巻いて串に刺して焼くヤツです。「マルメーターノ」と勝手に呼んでます。元ネタはソーセージマルメターノです。

今回はみりん醤油と先ほども使ったイタリアンハーブソルトで仕上げました。

中骨さえとってしまえば、サヨリの骨は子どもでも食べれる細さなので処理も簡単です。 串に刺して焼くとなんでも数割増しで美味しそうに見える法則も発動します。

定番の一夜干し

さすがに80匹近くも釣っちゃうと数日で食べきれないので、あらかじめ一部のサヨリは一夜干しにして長持ちするようにします。

干物は頭と骨がついているべきというこだわりがあるので、頭を付けたまま腹開きして5%の塩水と料理酒を混ぜたものに浸して1時間。あとは1日程度干すだけ。

さっと炙って食べれば酒の肴に最高でございます。

今回は塩加減が上手くいったので残すのはもったいないと思い、頭までバリバリ食べてしまいました。なんなら骨も食べられる。それで初めて知ったんですが、頭の部分って旨味が詰まってて美味しい!

サヨリの生ハム風ピチット仕上げ

まだサヨリは余ってます。

ちょっと変わった調理をしてみましょう。

刺身用に切り出した身をたて塩にします。たて塩とは3%ぐらいの塩水に食材をくぐらせること。これで下味がついたり、魚の身だとちょっと水分がぬけて弾力が増します。

水分をキッチンペーパーなどでしっかり取り除いて、ピチットシートに並べます。ピチットは釣具屋でも一夜干しシートという名前で置いてますので一度お試しあれ。

これは食品の水分を脱水するシートです。

2つ折りを広げたシートに魚を置いて味付けにこれまたイタリアンハーブソルトを。塩もパラパラ。これは醤油などつけずにこのまま食べるので、どちらも多目にかけてください。

そしてシートを折りたたんで上からもサヨリ身を挟みます。サヨリの身に吸い付くようにシートがピチッと張り付きます。ピチットがピチットたるゆえん。

臭みと水分をシートが吸収するので日持します。なので数日置いて身を熟成させることが可能。ほどよく水分が抜けた身はもちっと生ハムのような食感になります。

ソフトで新鮮な珍味。こちらも酒の肴に最高でござます。たぶんワインにも合うと思うよ!

使い終わったピチットには、見ての通りタップンタップンに水分が溜まります。

なるほど「脱水シート」を名乗るだけのことはある。

その他失敗作もありつつ

それと刺身用に腹骨をすいたものを捨てるのがもったいなかったんで、集めて包丁で叩いてハンバーグ状にしました。しかし味付けに失敗。

素材はいいはずなのでリベンジせねば。

あと天ぷらも食べたかったのですが、油の用意と処理が面倒だったので今回は見送りました。ホクホクの白身で美味しんだけどなあ。

【まとめ】これにて2018年の竿納めとする(暫定)

釣りそのものも、食材としてもサヨリを楽しむことができました。

もう12月でいろいろ諦めていたのでこれには大満足です。これを竿納めとしても悔いはございません。 1月にも明石海峡方面で更に大きなサヨリが釣れるのですが、毎年かなりムラがあるのでまずは様子見ですね。いっつも漁師が根こそぎ採っていっちゃうし…

とはいえ神戸近辺にマイワシが回ってきたら、再度竿納め釣行の予定。例年年末年始付近ですが、今年はどうなるでしょうか?

釣行情報

  • 釣行時間:2018年12月15日(06:00~11:30)
  • ポイント:南芦屋浜西側石畳
  • 天気:うす曇
  • 気温:終始10度以下だけど風がないので厚着すれば問題なし
  • :無風ときどき緩やかな北西風
  • 自分の釣果:サヨリ×77
  • 周囲の釣果:サヨリ、アジ、グレ

料理方法

  • 刺身
  • マリネ
  • 串焼き
  • 一夜干し
  • ピチットシートで生ハム風
  • 刺身用に剥いだ皮で串焼き
  • 刺身用にそいだ腹骨をたたいてハンバーグ風に
  • 刺身用に捌いて残った骨は冷凍保存(出汁取り用、骨せんべい用)

タックル情報

サヨリ用

竿:遠投磯竿3号4.5メートル

石畳で釣る場合は足元から水面まで距離があるので、長めの竿、3.6メートル~4.5メートルぐらいの磯竿が使いやすいと思います。短いルアーロッドやコンパクトロッドでは取り込みに苦労するはず。

リール:2500番のスピニングリール

トラブルなくキャストができるならどんなリールでもいいですが、ずっと竿を握ったままの釣りになりますので軽いほうが疲れないと思います。とはいえこだわる必要なし。

ライン:ナイロン3号

とりあえずナイロン3号としましたが、1号でも2号でも問題ないです。

仕掛け:市販のサヨリ仕掛け

サヨリ釣りで時間がかかるのは撒き餌をカゴに詰める作業です。スーパーボールをスライドさせてカゴにフタをするタイプはその作業が短縮できて手返しが良くなります。手も汚れにくいし。

針: ハリス付きサヨリ針3.5号~4号

予備のハリス付き針は2セット分ぐらい必要です。掛かりが悪くなったなと思ったらどんどん交換。適切な針のサイズは実際に釣ってみないとわからないので、2バリエーションほど用意しておきましょう。

撒きエサ:アミエビ(16切)

活性が高い場合、カゴに詰めるアミエビはカゴの1/3ぐらいの量で十分です。アミエビレンガ16切れがあれば3~4時間ぐらいもつはず。

付けエサ:イカの塩辛を米粒大に切ったもの

手返しを良くして数を伸ばすには、付けエサの選択が最重要項目です。その日のサヨリが食うエサで、かつエサ持ちのいいエサを選ぶのが鉄則。その点で最強は生イカですが、まれにイカを食わない日があるのでサシアミか極小のオキアミも用意しておきましょう。