快釣サヨリと白昼のタチウオ@南芦屋浜ベランダ[2016.12.04]

11月の末に念願のドラゴン級タチウオが釣れてすっかり満足してしまったので、もう今年はあれで釣り納めにしてもいいかなと考えていました。なんせもう12月です。寒いもの。

いやしかし何かやり残したことがあるような気がするぞ?せや、今年は満足にサヨリを釣ってへん気がするわ。サヨリの最盛期はタチウオの時期と重なります。サヨリといえば南芦屋浜、同時に南芦屋浜といえばタチウオ。朝3時に行ってもタチウオ狙いの人でろくに場所が空いてないという、京阪神屈指の人気釣り場。その混雑を避けて南芦屋浜に行く機会がほとんどなかったからなあ。

そんなことを考えながら迎えた12月最初の日曜日。12月にしては最高気温が17度と暖かい日だけど午後から雨が降る予報です。この天気予報ならさすがの南芦屋浜も混雑が緩和されるのではないだろうか?行ってみてもいいんじゃないだろうか?

てな感じで行ってきました。夕方までに帰る予定でサヨリ狙いに。

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27センチを筆頭にサヨリが30匹

激混みのベランダも10時台なら場所取り余裕

午前中の所要を済ませて南芦屋浜ベランダ中央の駐車場に車を停めたのが10時45分ぐらい。待つことなく入庫できて空いてる駐車スペースもたくさんあります。

2014年のシーズン中は月3回ペースで通ったこの釣場。なので経験上知っています。この時間帯は朝まずめ狙いの人が帰り始めて釣り場に余裕ができる時間帯だということを。ぱっと見で入るところが見つからないとしても、帰り支度をしている人をみつけてそのあとに入れてもらえば大丈夫。

今日も駐車場の真ん前に入っていた二人組の方々が片付けの最中だったんで、ひと声かけてあとに入れさせてもらいました。聞くと、ついさっきからサヨリが釣れ始めたとのこと。いいタイミングで来れたかも。

やはり周囲もサヨリ狙いの人だらけ。あとはファミリーでサビキ。カタクチイワシはひっきりなしに釣れてるようですがサヨリはどうかな?

正午ぐらいまでコンスタントに釣れ続く

今日は一人気ままな単独釣行なので自分の竿と仕掛けだけぱぱっと準備して11時前に第一投。天候はうす曇でうっすら日が差す感じ。水面が眩しいので偏光グラスを装着。潮はゆるくて水面のいたるところに波紋ができています。海を覗くとカタクチイワシの大きな群れ。水面近くをひっきりなしに泳いでいます。あの波紋はこいつらかな?サヨリも混じってるといいんだけど。

長く居て4時間ぐらいの予定なんで今日はアミエビブロック16切(1kg)をひとつ。そしてつけエサはイカの切り身。イカを食わない場合を考えて保険に赤アミを少々。

2投3投しているうちに気配がでてきます。

仕掛けの後ろで発生する波紋と不自然なウキの動き。 さっとアワセると掛かりました。時とおり飛び跳ねながら横にギュイーンと走る。これこれ、これがサヨリ釣りの楽しいところ。これを味わいにきた。アタリから取り込みまでが全て水面で展開され、目で楽しめるのが他の釣りにはない醍醐味ですね。

入れ食いというほどではないですが、毎投ごとに何らかの反応あり。

とりあえず11時から12時の1時間で10匹ほど。サイズ的には25センチ前後。たまに27センチぐらいのが混じります。久々のサヨリ釣りにしてはまずまずの滑り出し。昼を過ぎるとちょっと渋くなってきました。今日はもともと夕方前に帰らなくてはいけないのと、そろそろ雨の気配もあり焦ってくる。レーダーを見る限り14時ぐらいには降り出しそう。それまで集中して数を伸ばさねは。

最終的に25~27センチぐらいのサヨリが30匹ほど

ムラはありますが昼を過ぎても釣れ続けます。食いが渋ったらいつもは米粒大でつけるイカを長めにとって、1センチぐらいのタラシを入れてやると効果的でした。13時から14時ぐらいがピークでした。

しかし14時を過ぎるとやはり雨が降り出し、徐々にその強さを増していきます。カッパを着ながら続行するもののちょうどアミエビも尽きたので14時過ぎに納竿とすることにしました。最終的に3時間半で30匹ほど。

渋いってほどじゃないけど爆釣って感じでもなかったですね。とはいえこれでも周囲の人の倍ぐらいのペースで釣れてました。やっぱりイカちゃん最強。最盛期ならさらにこの2倍はいけるはず。

まあこれだけあれば晩御飯には十分です。雨の中、徒歩30秒ぐらいの位置に停めた車のハッチバックを空けて荷物をピストン輸送しつつ後片付け開始。

自分史上最速のタチウオゲット!

30分限定タチウオチャレンジ

何往復かして残る荷物はクーラーとバケツだけ。

片付けの仕上げに散らかったアミエビをバケツで洗い流します(みんなもやろうな!)。そのアミエビが落ちた先の海面に目をやると相変わらず海面を覆い尽くさんばかりのカタクチイワシの大群。一方で雨は強さを増して、空には厚く黒い雲。ただ今時刻は14時半過ぎ。この時間にしてはかなり薄暗い。

ん?なんかこの雰囲気は夕まずめっぽいぞ。本来の日の入りはあと2時間後だけど、日の入り1時間前ぐらい暗さ。このシチュエーション、もしかして今日はタチウオの接岸が早いのでは?冬に近づくほど釣れ始めが早いし、見ての通りベイトのカタクチイワシもたっぷり。もしかするともしかするんじゃない?有り得なくもないんじゃない?

晩御飯に間に合うよう帰るとしてもあと30分は余裕で居られます。タチウオ用のタックルはあるしいっちょやってみっか!車のハッチバックを雨避けにしてロッドを組みラインを通しスナップを結ぶ。それとジグとゲッターだけ持って急いで釣り場へ逆戻り。

「遠投×底層」を狙う

明るい時間のタチウオならなるべく沖の底層がセオリー。夕方であれば沖から接岸中というイメージです。まずは28グラムのダイソージグをぶん投げます。雨が降り出して人が減ったので休日の南芦屋浜といえど自由にのびのび投げ放題。どりゃ!結構飛んだ。

飛んだはいいものの、そういえばジグでタチウオを釣ったことがありません。いやタチウオどころかサバぐらいしか釣ったことないぞ。タチウオにはゆっくり目のワンピッチジャークとフォールが有効と聞いたことあるようなないような気がするのでそんな感じでやってみます。しかしどうもしっくりきません。

ゲッターで14時台にタチウオゲット!

時間も限られていることだし、やっぱりここは使い慣れたゲッターにしよう。

サヨリの仕掛けに掛かってきたカタクチイワシをキープしていたので、それをエサにしようとクーラーから探しますがサヨリに紛れて見つからない。でも安心してください。サヨリが回ってこないなら根魚でも狙おうと数匹だけキビナゴを持ってきてましたよ。やっぱり塩締め冷凍でストックしとくと便利。

キビナゴを塩締めしてタチウオ釣りのエサを自作しよう
タチウオはフィッシュイーター。つまり肉食の魚です。その習性を利用してエサ釣りには様々な生エサが使われます。波止釣りだとサンマやサバなどの身を短冊状に切ったもの、船釣りだとイワシを丸ごと使ったものがポピュラー。関西では引き釣りという釣り方でド...

まだ明るい時間ですが、少しでもアピールできるようダイソーケミ25もテンヤホタルでセット。つまりのところ私の標準セットです。

さあ遠投。5号のゲッターなんで21グラムとキビナゴを併せて20グラム台後半でしょうか。28グラムのジグと同じぐらい飛びます。エサ持ちもいいんで全力で投げてもでえじょうぶだ。カウントしつつ底をとってから水深を把握。中の下、下の上ぐらいのタナを引くイメージで巻いていきます。

でもまあ釣れないだろうな。いくら暗くてもまだ昼だし。そんなことを考えつつ投げ続けて数投目。タイムリミットが迫った15時前です。リトリーブ中にズーンと竿が重くなった。えっ?マジですか?

そんなに強い引きではないけど、ググッと引いたりフワッと軽くなったりの引きをします。これは間違いない。アイツだ。タチウオだ。ほんとにきたよ!

水面に細長い魚影が見えました。南芦屋浜はけっこう水面まで遠いのでギリギリまで巻き上げてよいしょと引き抜き。

時計を見ると14時55分。

サイズは指3本の80センチでたいしたことないけどこの時間に釣れたことに意味があります。15時台じゃなくて14時台なのも大事。

状況を把握してそれに対する策を考えて実行し結果が出た。釣りをしていてこんな嬉しいことはないです。浮かれて写真を撮ったけど、嬉しさで手が震えてタチウオにピントが合っていないのはご愛嬌。

その後もしばらく投げ続けて何度かアタリはありました。たまたまはぐれ1匹タチウオが釣れたというわけではなく、ちゃんと群れが接岸しようとしてたタイミングだったと思われます。

いやしかしダメもとでやってみるもんだな。そして太刀魚ゲッター最強説を改めて唱えたい。

遠くまで飛んで早く沈む。それはメタルジグとかのルアーも一緒だけど、ゲッターに付ける生エサには敵わない。まずめ時や夜中はもちろん、ゲッターなら今回のようなシチュエーションにもばっちり対応できます。ウキじゃ無理ですよね。

15時を過ぎるといよいよ雨が強くなってきて私のタイムリミットも迫ってきました。今度こそほんとに納竿。いい釣りができた。満足。

帰り際に駐車場から西側を望む。時刻は日没まで1時間となった15時45分。けっこうな雨足なのにみなさん残って釣ってらっしゃいます。

東側も見ておきましょう。さすがに空いてる。いつもこれぐらいの人出なら快適なんですけど、通常はこの10倍ぐらいになりますからね。

今年はいつまでタチウオが釣れ続けるでしょうか。年末にまだ釣れているようならもう1回行ってみるかな。

しかしまあ片づけしてトイレによって最後に見る光景がこれ。相変わらずヒドイ。

みんな分かってるんだろう?ここがゴミ捨て場じゃないって。

2016年12月04日@南芦屋浜ベランダ釣果まとめ

それなりの数とサイズのサヨリが揃えられたので満足してたら、タチウオのおまけまで。もしかしたらと思ったら試してみるモンですね。

タチウオ終了の鍵をにぎる水温をみてると、いまのところ去年よりも若干高く推移しているようです。寒気がはいらなければもしかすると去年以上に長くタチウオ釣りが楽しめるかもしれませんね。

私はそろそろ釣り納めかな?とこの時期毎回言ってるような…

釣果情報

  • 釣行時間:2016年12月04日(11:00~15:15)
  • ポイント:南芦屋浜ベランダ
  • 天気:うす曇→くもり→雨
  • 気温:この時期としては暖かい(過去天気
  • :釣りには支障ない程度の北東風
  • 自分の釣果:タチウオ×1、サヨリ×30、カタクチイワシ×4
  • 周囲の釣果:上に同じ

料理方法

  • タチウオ:炙り刺し、骨と頭は出汁に
  • サヨリ:刺身、干物、余った骨は出汁に
  • イワシ:冷凍しタチウオのエサに

南芦屋浜 釣り場情報(2016年12月04日時点)

  • 交通手段:自動車がベスト、電車だと最寄駅からかなり距離があるためバスなどの移動手段が必要
  • 駐車場:ミズノスポーツプラザの駐車場が24時間利用可能で200円/1時間かつ上限1000円、ベランダ直近の市営駐車場は朝8時半から駐車可能で200円/1時間(最初の30分無料)上限設定無し
  • トイレ:駐車場付近に男女別トイレあり(多目的トイレも併設)
  • 安全性:1m以上のフェンスあり、いつも混雑気味なのでキャスト時は周囲に注意
  • ゴミ箱:ゴミ箱は設置されていないので必ず持ち帰ること。トイレ横のスペースはゴミ捨て場じゃない
  • 喉が渇いたら:ドリンクの自販機が砂浜の東側トイレ横にあり、ミズノスポーツプラザの駐車場にもあり
  • お腹がすいたら:中央の市営駐車場のそばにイタリアンレストランと和風カフェあり、島内にコンビニとスーパーとファミリーレストラン等もあるが徒歩で往復30分以上かかるのでちょっと遠い
  • 近隣釣具店:フィッシングマックス芦屋店が車で10分以内の距離にあり
  • コンビニ:セブンイレブンが島内にあるが徒歩で往復30分以上かかる
  • 釣りに飽きたら:西側に磯遊びが出来る場所がありカニやヤドカリなどの水棲生物や小魚が捕まえられる、砂浜があるが遊泳は禁止