釣り初めでサヨリ狙い…だったけど@平磯海釣り公園~アジュール舞子温泉裏[2017.01.04]

明けましておめでとうございます。今年もゆるくやっていきますのでよろしくお願いいたします。冒頭の写真は今年最初に釣れた魚です(とても小さい)。

2017年。皆さんは釣り初めに行かれたでしょうか?年末付近の寒波で一気に水温が下がっていくと思いきや、ご存知の通り今年のお正月は暖かくおだやかな天候が続いて水温も高めを維持したまま年を越しました。ゆえにまだまだ魚は活発です。場所によってはまだタチウオやサゴシが釣れてたり。今シーズンはアジも遅くまで釣れてますし、毎年恒例の大きなマイワシも神戸付近に回遊していてこの時期としてはサビキの釣果も上々。冬なのにターゲットが盛りだくさん。

そんな中で迎えた1月4日。

私は釣り初めのターゲットとして平磯海釣り公園のジャンボサヨリを選びました。年末ギリギリまで平磯の釣果にあがっていたし、年明け2日、3日はアジュールでも釣れてたみたい。こりゃ釣れる可能性大。しかも1月4日は年明け最初の開園で釣り大会が催されるらしく、規定サイズ以上の魚が釣れれば入園券がもらえるらしい。

マダイやチヌは40センチ以上…これは専門に狙ってエサ代をつぎ込まないと釣れない。メバルやガシラは20センチ以上…夜はまだしも昼間は釣れそうで釣れない絶妙な高さのハードル。その他魚種30センチ以上…おっ、これはこの時期のサヨリなら余裕で超えれるんじゃない?

よし、今回入園券をゲットして月末ぐらいにもう一回行くぞ。いざ平磯!

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平磯にてサヨリと根魚狙い

1年前の平磯での経験をもとに

1月の平磯は朝7時オープン。この時期とはいえそれなりに混むかもしれないので早めに出発して到着が6時20分でした。既に10台ほど入園待ちの列が。

1年前に平磯でジャンボサヨリをたくさん釣り上げました。

その日と同じく今日の釣りの最中も上げ潮で西向きに流れるはず。できれば今回も潮が緩むテトラ帯の西側に釣り座を構えたいな。

15分ぐらい前倒しで開園して7時前に受付。お年賀のホッカイロを貰って急いで釣り場に向かうとちょうどその場所が空いていたのでそこで竿を出しました。海を覗くと潮が澄んでいて底がはっきり見えます。案外足元付近って平坦な敷石が入ってるんですね。

もう少し日が出ないとサヨリは回ってこないけど、いつきても対応できるようサヨリの仕掛けは前もって用意しておきました。

ジャンボサヨリの仕掛け図(深ダナ対応)

夏や秋のサヨリは水面付近のごく浅いタナで釣れます。なのでそのタナを想定した市販の仕掛けをそのまま使えばOK。頻繁に交換が必要な針もハリス付き針をそのまま使えるのでお手軽です。

しかし明石海峡周辺における冬のジャンボサヨリは1ヒロから2ヒロほどの深いタナで釣れることが多いのです。だから市販の仕掛けとハリス付き針との組み合わせでは短すぎてそのタナに届きません。深いタナに合わせた工夫が必要。なんとかして仕掛けを延長しないといけない。

そこでいろいろ試行錯誤した結果、このような仕掛けに落ち着きました。まずは全体図をご覧ください。

こうして図にすると自作したように見えますが、この市販仕掛けをベースに一部を改造しただけです。

私は2年ほど前に観た「四季の釣り」でジャンボサヨリの存在を知りました。たしかこの放送だったと思う。

そこで紹介されていた仕掛けは市販のサヨリ仕掛けに2ヒロの長いハリスを結んだもの。ですが2ヒロのハリスがついたハリス付き針なんてありません(今はFマックス垂水店で売ってるみたいですけどね)。

じゃあ自分で作らないと仕方ない。1号のハリスと5号の袖針を買ってきて、慣れない手つきで外掛け結びに挑戦。釣り人を名乗っておきながら実はこのとき初めて針とハリスを結んだのでした。しかし豆粒より小さい袖針にハリスを結ぶのは大変です。サヨリ釣りは針の交換が大事なのに時合いを迎えた現場でこんなことしてられない。

なんとか手軽なハリス付き針を使えないものか。そう考えるうち「そうか!ハリスより上の部分を延ばせばええやん!」と気付きました。

そうして出来たのが上で紹介した仕掛け。どの市販仕掛けでもシモリウキが装着された部分は40センチぐらいの長さですが、ここを1.5ヒロ程度、つまり、2メートルほどのフロロショックリーダーに置き換えました。ショックリーダーを使ったのはたまたまルアー用のものが手元にあったから。素材がフロロなら水馴染みも良くて狙いのタナに到達するのが早いからうってつけ。サヨリの硬い口で針先が鈍ってもこれならハリス付きの針と交換するだけなのでお手軽です。

とはいえこの仕掛け、勺でアミエビが届く範囲かつ深いタナにサヨリが寄ってきているならロケットカゴは不要だなと思ったり。あれってアミエビを詰めるのが結構手間ですよね。手も汚れるし。市販の仕掛けじゃなくて完全自作にすればもっと手返しがいい仕掛けになるかもと思いつつ、それは今後の課題としておきます。

タナが深いのでサビキでも釣れる

なお、タナが深いのでサビキでも釣れるのが冬のジャンボサヨリ。

袖針4号から5号相当の針サイズのピンクスキンをお使いください。サビキの針は種類によって同じ号数でもサイズが異なる場合があります。なので釣具屋で袖針と並べてサイズを比べてからお買い上げください。サヨリ釣りは針サイズが重要。

そしてそのサビキを投げサビキ、というかウキサビキに。浮き下はカゴまで2ヒロぐらいで。表層で釣れるシーズンもサビキを表層に漂わせたら釣れるのかも。仕掛けの先端と終端にスーパーボールなんかを付けて浮かせたらいけそう。また来シーズン試してみよう。

でサヨリは釣れたのかというと

4時間のリミットである11時前まで頑張ったんですが、結局この日この時間はサヨリの回遊がありませんでした。無念。周囲でサヨリ仕掛けを出している人も少なく。ここ数年を見てると12月から年末付近に回遊があってからしばらく姿を消し、1月後半になってまた回遊してくるパターンのようなのでそれを期待したいと思います。

根魚はミニサイズばかり

並行してシラサエビで根魚を狙っててアタリも頻繁にあったんですが、釣れても釣れても10センチ前後のミニサイズ。ガシラ、メバル、クジメのミニサイズ。玉砕覚悟でテトラの穴を狙うも根掛かり頻発。史上最小、親指サイズのガシラが釣れたところでギブアップ。全てリリースして終了。

息子用にサビキも出してたんですが青魚の回遊もなし。アミエビを撒いたらワラワラとスズメダイが寄ってくるんですがピンクスキンには無反応でした。潮が澄みすぎているせいでしょうか?

周囲も静かなもんでしたが、西側では頻繁にコブダイが竿を曲げていました。強烈な引きで面白そう。確か冬場は美味しいらしいので気になりますが、今手持ちのタックルじゃどうしようもないですね。

4時間を超える前に片付けてそそくさと平磯をあとにしました。またくるぞ。

アジュール舞子温泉裏でイワシ釣り

マイワシを狙って温泉裏へ

さて、このまま空っぽのクーラーを持って帰るにはいきません。2キロのアミエビはまだ半分以上残っています。これを活用して神戸近辺で好調なマイワシを釣ってお土産にしたいと思います。

平磯の近郊もしくは帰り道で候補となる釣り場は、垂水漁港、アジュール舞子温泉裏、ポートアイランド北公園。1月2日に別件でポートアイランドに行った際に北公園を散歩してたら真昼間でもパラパラ釣れていました。でもあそこは柵がないんだよな。それは垂水漁港も同じ。息子もいるのでここは柵ありの温泉裏へ決定。なか卯でお昼ごはんをかきこんで温泉裏に着いたのが11時20分。

釣り場に着くとほどほどに混みあっています。なんとか入れそうなスペースを見つけて周りをみるとパラパラとイワシが釣れている様子。海を覗くと数分おきにイワシの群れが回遊してきて、カタクチイワシの群れに混じって泳ぐマイワシの姿も見えました。種類が違うのに一緒に泳ぐんだな。あとは大量のスズメダイの群れ。アミエビを撒くとわんさか寄ってきます。やっぱりまだまだ水温高いんですね。

マイワシがぼちぼち

タナはカゴまで1ヒロ強に設定して投げサビキ。Fマックスの情報で対岸スレスレぐらいまで飛ばしたほうがいいと書いてあったような気がするので全力で飛ばしますがそこではアタリはありませんでした。

今日はワンドの中央辺りが良かったようで、ちょい投げしてサビキを垂らしておくと15分ごとぐらいにウキが消し込む感じ。そんなに群れは大きくないようですが釣れることは釣れます。周囲もそんな感じ。だらだらと続けて2時間で20センチ前後のマイワシが10匹ほど。

ちょうど私たちが到着するのと入れ替わりぐらいに竿を納めたファミリーが「50匹ぐらい釣れたな」と言っていたので午前中のほうが良かったようです。

スズメダイ釣りに集中してみる

12時台まではパラパラ釣れていましたが、だんだんアタリが遠のいてダメな雰囲気に。もうちょっと食材を確保したいな。海を覗くと相変わらずスズメダイがビッシリと群れていますが、平磯と同じくピンクスキンサビキに全く反応しません。なんか悔しいのでなんとかあれを釣っておかずの足しにしようじゃないか。

まずはサヨリ用に持ってきた赤アミをサビキ針に付けて針先を完全に隠してみます。しかしこれはダメ。なんかサビキの装飾を見切られてる気がするし、7号の針ではあの小さな口に掛かり辛いかも。

タックルボックスを覗くと川の小物釣り用に持っていた棒ウキを発見。そこでサヨリ用の袖針を1本だけ付けたシンプルなウキ釣り仕掛けにして狙ってみます。エサは引き続き赤アミ。しかしこれもダメ。綺麗にエサだけ取られます。さすがエサ取りの異名は伊達じゃないぜ。

エサをサヨリ用に用意していたイカ(塩辛)に変えてみたらこれがヒット。さすがのエサ取り名人もイカは攻略できないみたい。赤アミに比べた食いは悪いけどスズメダイが興味を持ってつついてるうちに針掛かりしてしまう感じ。仕掛けを入れてアミエビを上撒きすれば高確率で掛かるようになりました。よし!スズメダイ攻略!スズメダイって小さいわりには引きが強いし延べ竿でやったら楽しいかも?川でマブナを釣ってる感じに近い。

そうこうしているうち、どんどん西風が強くなってきたので14時を前に納竿としました。スズメダイも10匹ぐらい。4人分のおかずとしては物足りないけどボウズじゃなかっただけ良しとしよう。

冬のスズメダイ美味いやん!

帰宅後に早速調理。

産卵を控えた初夏のスズメダイは脂がのって美味いのは分かったけど、冬のスズメダイってどうなんやろ?寒い時期の魚はたいがい脂のりがいいけど、スカスカやったら困るな…

とりあえず捌いてみたところお腹には肝と内蔵脂肪的なものでパンパン。指でお腹を掃除すると脂でヌルヌル。お、結構脂のってるんじゃない?

小さすぎるやつは背ごしにして韓国酢味噌と和えてチャリフェに。酢に漬ける時間があまりなかったので中骨が硬めなものの旨みたっぷりです。

大きい…といっても15センチぐらいですが、それは無理矢理3枚におろして皮付きのまま炙り刺しに。この1年ぐらいで小魚の調理は随分とこなれてきましたよ。

良く冷やして食べる前に皮目をバーナーで炙ります。炙ると皮が縮んでジュワーッと脂がういてくる。わさび醤油でいただきます!おお!これは美味い!そうか、皮が美味いタイプの魚だったんだ。タチウオの炙りより美味いかもしれない。惜しいのはちょっとしか身がとれないし、身をとるにも苦労すること。もっと食べたいけどあっというまに皿は空に。ジレンマ。

マイワシは迷わず刺し身で。冬の脂がのったマイワシ。これは文句なしに美味い。お店で食べるマイワシはもうちょっと身がトローッっとなっていてそれはそれでいいんですが、シャキッとした食感かつ脂がのったマイワシもいいものです。これが食べられるのは釣り人の特権やな。

ジャンボサヨリはリベンジ

目当てのサヨリは釣れませんでしたがとりあえずボウズは回避。釣り初めでおかず用の小魚のみをゲットというのは私らしくていいかもしれません。今年の釣りを暗示しているようです。

しかしジャンボサヨリは釣っておきたいですね。しばらくしたらまた回遊情報が出てくると思うので、漁師が網を入れる前にゲットしておきたいです。それを釣ったらGWぐらいまで釣りはお休み予定。

釣果情報

  • 釣行時間:2017年01月04日(07:00~14:00)
  • ポイント:神戸市平磯海釣り公園→アジュール舞子温泉裏
  • 天気:晴れ(過去天気リンク
  • 気温:この時期にしてはとても暖かい 日差しがあるとなおさら
  • :早朝はほぼ無風のちに西風強まる
  • 自分の釣果:ガシラ、クジメ、メバル、クサフグ、カタクチイワシ、マイワシ、スズメダイ
  • 周囲の釣果:上に同じ、コブダイ

料理方法

  • イワシ類:刺身
  • スズメダイ:炙り刺し、チャリフェ