この記事は2015年に書かれた記事です。最新の海水浴情報はアジュール舞子のウェブサイトをご確認ください。
昨年2014年に釣りを再開するようになって以来、神戸のアジュール舞子には何度か足を運びました。おかげで明石海峡大橋に近い通称ワンドと呼ばれている場所には馴染みが深くなりましたが、その東側に広がっている砂浜にはまだ足を踏み入れたことすらなく。
阪神間で釣りをする人には名の通ったアジュール舞子ですが、私と同じような人はわりと多いんじゃないでしょうか?
息子7歳もスイミングに通いだしてから1年経過しずいぶんと泳げるようになりました。それにNHK「ダーウィンが来た!」で海水浴場の自然を特集していて興味を持ってました。7月下旬に来た台風11号の爪あとも無くなってきただろうし、ここはひとつ、アジュール舞子で家族揃って初めての海水浴といきますか!
ということで2015年の8月1日土曜日、アジュール舞子へいざ出発!
渋滞に巻き込まれつつ朝9時に到着 混雑具合は?
釣りにいくときとは違う時間帯だったので…
釣り目的でアジュール舞子に行くときはだいたい早朝4時に出発し5時過ぎぐらいに到着します。なのでほとんど関係ありませんでしたが、週末朝の阪神高速3号神戸線は三宮の手前ぐらいでいつも渋滞している印象があります。それをすっかり忘れており7時出発。8時には案の定その渋滞に巻き込まれてしまいました。不覚。
予定では8時過ぎに余裕で着くはずだったのにアジュール舞子についたのは9時前。ちょっくら釣り場を覗きつつ場所取りでもしようかと見積もっていましたが出鼻をくじかれた~。
砂浜はほどほどの混み具合
アジュール舞子のウェブサイトには土日祝は9時から遊泳可能と書いてあったので急いで砂浜へ。その時点ではまだ9時まであと10分ほどあったけど、既に泳いでいる人もチラホラ。これは監視員とか居ないけど自己責任でOKということなのかな?
砂浜の後方には葦を屋根にした日よけスペースが設置されていて、私たちが着いた9時前頃にはあと2~3組で埋まるぐらいの状況でした。日陰が有ると無しでは快適さが大違いなので、パラソルやタープなどを持ち合わせていない人は早めに来て場所取りをしたほうがいいかも。
更衣室などの設備は充実
無料更衣室と有料コインロッカー
場所取りもそこそこ、さっそく泳ごうということで水着に着替えるため更衣室へ。駐車場近くのゲート付近に男女別更衣室がありました。更衣室自体は出入り自由で利用は無料です。
中には豊富にコインロッカーが設置してあって使用料は1回400円ぐらいだったかな?基本はコインが戻ってこないタイプだけど、ロッカーの扉に小さな荷物が取り出せる小扉がついているタイプもあって、それは100円追加で何回でも取り出し自由になる仕組みでした。財布の出し入れとかに便利そう。
今回は貴重品だけ一番小さい100円のロッカーに入れっぱなしにして、着替えは日よけスペースに置いておきました。
売店の価格は良心的価格
ゲート付近には売店もあって、カキ氷やフランクフルトなどの定番メニューが売られていました。たぶん夏季限定だと思いますが移動販売のおしゃれなカフェっぽい出店も。
浮き輪とかの海水浴グッズも売っていて価格は良心的です。市営の海水浴場だからかな?そのせいかいわゆる海の家的な施設は無く、須磨と比べたら全体的にのんびりした雰囲気です。
水質は文句なし!
透明度の高いキレイな海
着替えたら早速海へ!釣りで何度も見てきて分かってはいましたが、この辺りの海はいつも透明度が高くて見るからにキレイです。
ポートアイランド辺りの神戸東端は暖かい時期だと赤っぽく淀んだ海でとても泳ぐ気になどなれない水質ですが、ここは同じ神戸市でも大違い。
少し西へ進んだ兵庫突堤も大差ない水質ですが、そこから少しだけ西の須磨辺りから急激に水質が良くなるイメージがあります。10kmほどしか離れていないけど何が違うんだろう?やっぱり潮流の速さでしょうか?
足元ゴツゴツだけど波は穏やかで安全
ここでちょっと話が過去へ飛びます。
中学生のころだから1990年代前半ぐらい。それぐらいの時期に垂水漁港で釣りをしました。明石海峡大橋の橋脚が建設されはじめたぐらいの時期です。当時垂水漁港より西側はコンクリートの護岸ではなく砂浜がずっと続いていた記憶があります。海岸線も今より北側にあったはず。その後、アウトレットの建設などで海岸線の風景は一変しました。
よってこのアジュール舞子は人工の砂浜だと思われます。砂粒は粗めで所どころこぶし大の石が混じっており、波打ち際付近が特に多い感じ。角がとれた丸っこい石なのでそうそう怪我はしないと思いますが、足の裏にはゴツゴツした感触が伝わってきます。無くても困るということはないけど、マリンシューズ、ウォータシューズがあるなら履いたほうが快適かなと。実際、オフィシャルでそいういうアナウンスがされていますね。
波は穏やかで潮の流れもなし
防波堤に囲まれた内湾にあるので波は穏やかです。夏の午後は海風が吹きやすく多少は波も出てくると思うので小さい子供連れなら午前中がいいかと。人も少ないですし。
釣り人の感覚だとこの辺りは川のように激しい潮の流れというイメージがありますが、防波堤で区切られた内湾だから潮の流れは特に感じません。警告のブイを無視して湾外に出たらあっという間に流されるんだろうけど!
それとGoogleMapの衛星写真を見て気づいたんですが、アジュール舞子の砂浜にある3つの湾のうち、一番西側の湾だけ防波堤と防波堤の間にテトラが沈められているように見えます。これなら潮流や波の影響も軽減されるでしょうから、この海水浴場で最も安全なエリアといえるでしょう。↓この衛星写真を拡大してみてください。
このテトラ、ほぼ釣り人の手が入ってないだろうからデカイ根魚とかウヨウヨいそう…。ホテル南側のエリアからアクセスできそうに見えるけど、確か砂浜のあたりから先端は立ち入り禁止。真ん中らへんにある防波堤なら干潮のときにジャンプして飛び移れないかな(無理です)。
生き物採集はちょっとキビシイかな?
そうそう、今日ここに来た目的として海水浴以外に息子と海辺の生き物採集をするというものがありました。少し前にNHKで放映された「ダーウィンが来た!」の内容に影響されてます。その番組は駿河湾に面する海水浴場が舞台で、深海魚がふらっと現れたり面白い内容でした。
波打ち際付近でゴーグルをかけて偵察しましたが、特に生き物は発見できなかったので西の端にある岩場付近で探すことに。
あんまり生命感の無い岩場
砂浜の西端は大小の岩が点在していて、遠くから見ると磯っぽい雰囲気。これは期待できるかもと近づきましたが、なんというか角のとれたのっぺりとした岩ばかりで作り物の自然という感じ。予想に反してあまり生き物が見当たりません。足元は角の取れた丸っこい石が敷き詰められていて、こちらもほとんど生き物が見当たらない…。うーん、なんか期待したのと違うなあ。人工浜だし、怪我を避けるための配慮かもなあ。
その時は大潮の満潮から折り返したぐらいだったので、干潮のときはまた違った状況なのかも知れないですね。浅瀬で海水の動きが無かったからお湯のような水温だったのも影響してるかも。
防波堤の際がポイントだった
仕方なく岩場を突き進んで防波堤に突き当たります。裏側の外海に面した部分は釣り場のはず。ああそういえばアミエビ臭い。不意に釣り人の業を感じた瞬間でした。(アミエビは流して帰ろう!)
防波堤の際に目をやると、いたいた、やっと魚発見。中層にスズメダイ、底にはベラが。しかし捕まえようにも100均で買ったフニャフニャの魚とり網、水中ではとても魚に追いつけません。
なんか手はないかなと辺りを見回すと、防波堤近くに浮いたブイの下にシマシマの魚が居ついているのを発見。あれなら壁際と水面に追い込んで掬えるかも。何度かトライしてなんとかゲット!息子を前に父親としての面目躍如。
まだサンバソウと呼ぶのもはばかられるような、小さな小さなイシダイの稚魚らしき魚。黄色と黒のストライプで熱帯魚っぽい。防波堤の際に網をはわせて、こびりついた海草をそぐように網を走らせるとエビやカニもとれたので、とりあえず生き物をとるなら岩場を狙うよりこっちがいいかもしれないです。
撮影時カメラ目線になるサンバソウ
なんとシャワーが無料!ただし冷水
2時間も遊ぶとクタクタになってしまったので早めに撤収。シャワーは屋外に無料の冷水シャワーがあったのでそれを使いました。施設内に温水シャワーがある便宜上ここでは冷水と書きましたが、いわゆる常温の水道水です。猛暑のせいかちょうどいい冷たさで、これはこれで気持ちよかった。晴れた日ならこれで十分。
この写真の奥に見えている白い柱状のものがシャワーです。
更衣室に隣接した有料の温水シャワーは簡易な個室っぽい作りになっており、1回100円。自分は使ってないけど、たぶん3分とかの時間制限がついているタイプかと。
ファミリー向けかつリーズナブルな海水浴場でした
子供連れが多くのんびりした雰囲気
もう何十年単位で行ってなくて固定観念丸出しで書きますが、須磨海水浴場は元気の有り余った若者が多く、まあ率直に言うとガラが悪い海水浴場というイメージ。今は規制が増えて状況も変わってるかもしれないですが。
それに対してアジュール舞子は家族連れが多く、ファミリー向けで穏やかな雰囲気の海水浴場でした。海の家がないからという要因もあるかも。
とてもリーズナブル
海の家を利用しないと更衣室やシャワーも使えない海水浴場がありますが、ここはそれらが基本無料で使えて助かりました。海の家を使うと家族4人の使用料だけで数千円ほどかかってしまうけど、ここで使ったのは貴重品ロッカー代の100円のみ。安っ!神戸市民じゃないのにすいません。
駐車料金は別途必要だけど、1時間200円なんで海水浴場としては短時間なら安いほうでしょう。地方の海水浴場に行くと1回止めるだけで有無を言わさず1,000円徴収されるところもあるし。
クラゲとかの危険生物は大丈夫?
とりあえず自分が行った8月1日時点では寒天のようなミズクラゲの切れ端がかなり浮いていました。まあこのクラゲはほぼほぼ無害らしいから、皮膚の薄いところとかに触れさせなければ特に気にしないでいいかと。とはいえ肌の弱い人は避けるように。
その他のクラゲは砂浜付近では見かけませんでした。釣り人には見慣れた光景だろうけど、毒性の強いアカクラゲは普通にその辺を漂っているので、海水浴場で赤いクラゲを見たらその場を離れましょう。お盆を過ぎるとクラゲが現れるという定説からお盆までは大丈夫という認識があるかもしれないけど、釣りをしてたらクラゲなんて一年中海岸付近で見かけますし。
触手が長いクラゲはだいたいヤバイということで注意を。
クラゲ以外の危険生物ならなんでしょう?昼間に砂浜にいることは考えにくいんで大丈夫ですが、この辺で釣ったことのある棘で刺す系の毒魚といえばハオコゼとかゴンズイかな。あとエイもよく見かけるから一応注意。
海水浴場見取り図
自分が見た限りの範囲ですが、海水浴場の見取り図を作ったのでよければ参考に。
東西800mに広がる広大な砂浜のなかで、今回は西端の一部にしか足を運んでいないので中途半端だけども。たぶん駐車場から遠くになるにしたがって人は減るだろから、混雑している場合は中央付近から東側が狙い目かもしれません。
東端は裏にスーパー銭湯があるから、海水浴後にお風呂ってのも良さそうです。