【釣行記】カタクチイワシを追い求め西から東へ@アジュール舞子[2016.05.08]

今年の飛び飛び歯抜けゴールデンウィークもあっという間に終わってしまいまして、また通常の週末が戻ってきました。とはいえ月金の2日しか働いていないのでゴールデンウィークはまだ続いてる気分でいるんですけども。

季節的にまだまだ安定して回遊魚が釣れないのは理解していましたがゴールデンウィーク真ん中の5/4は快晴。外に出なきゃもったいないので神戸周辺で子供とサビキ釣行。天気は快晴なれど前日に通過した低気圧の置き土産で西からの爆風でしたが、運よく群れが回遊して15cm程度の良型カタクチイワシが30匹ほど。いずれも卵か白子を抱えており、産卵前のようで脂がのっていました。天ぷらにしましたが当然の如く美味!

天ぷらを食べながら「そういや去年も同じ時期にアジュールでカタクチイワシを釣ったなあ」ということを思い出しました。

大阪湾では南もしくは西へ行くほどサビキ釣りの対象となる回遊魚の釣れ始めが早い。じゃあちょっと様子見がてら去年と比較、そして同じ時期の湾奥と比較してみるかってことで5/8日曜日に息子とアジュール舞子へ行って来ました。

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西ワンドは回遊魚おらず

この時期にしては人が少ない

4時に自宅を出て5時過ぎに現地着。日の出が5時ぐらいだったので既に明るくなっていました。だんだん夏が近づいてるのを実感しますね。

駐車場から荷物を引きずりつつ釣り場に出てみるとあんまり人が居ない。ということは釣れてないということなのかな?

日差しを避けたかったので今日はセトレ側で竿を出すことに。ここはやや人が多いですが場所選択には困らない程度。

朝ご飯を食べつつ仕掛けの準備をします。余談ですがいつもアジュールへ来るときは駐車場に一番近いローソンで朝ご飯を買っていました。しかい去年の秋に残念ながら閉店。早朝は店長らしき年配の男性がレジに立っておられ、子供に優しく声を掛けてくれたりしていいお店だったのですが。なので今日はその手前のなか卯やサイゼリヤと隣接しているファミリーマートでおにぎりなどの朝ごはんを調達。が、このときの買い物が後々トラブルに発展してしまいました。それに気づくのは5時間後のこと。これについては後ほど。

受太郎がやってきた

まずは足元をシラサエビで探り釣りです。いつもの短竿にいつもの両軸リール(ダイワスーパーコロネット)をつけて足元のキワキワへ仕掛けをスルスル落とす。季節柄、波打ち際に屈強な海草が生えてて回収時に邪魔をしてくるので厄介です。

そうそう、竿受けを導入したんですよ。第一精工のスーパーパイプ受太郎。

この写真では無理矢理2本の竿を差しちゃってますが、基本は一台一竿です。

私は基本的にフェンスがあるところでしか釣りをしません。なので受太郎を導入することで”待ちの釣り”をするときが非常に快適になりました。がっちりと堅牢な造りでさすが第一精工という感じです。この竿受けについては色々な場所で使ってから詳しくまとめたいと思います。

黄砂に霞む明石海峡

しかし今日は視界が悪い。明石海峡大橋と対岸の淡路島が黄色く霞んで見えます。これは明らかに黄砂の影響。この時期良く見る光景ですが、せっかくの絶景がもったいないです。

私自身もそうなんですが、同行している息子は気管支が弱くて赤ちゃんのころから喘息気味。ここ最近は一日の気温差が大きいせいもありだいたいゲホゲホしております。そこにきてこの黄砂。これは多かれ少なかれ気管支にダメージを与えます。これが原因かどうか定かではないのですが、後々トラブルに発展してしまいました。それは12時間後のできごと。これについても後ほど。

え?ぐだぐだ風景写真と蛇足と思わせぶりなこと書いてないで釣果を書けと?はい分かりました…(察してください)

ガシラがパラパラ カタクチ回遊なし

探り釣りは退屈しない程度にアタリはあったものの特筆することはなく、リリースを含めてガシラが15匹程度。どうやらフグがエサ取りをしていたようで、頻繁にハリスが切られます。一度針掛かりして海面まで上がってきましたが20cmほどの立派なフグでした。

サビキも粘ってみたんですが5時間ほどやって回遊を確認できず。スズメダイも湧いてこない。分かってたんだけどまだまだサビキをするには早いですね。そりゃ釣り場も空いてるわ。あと一ヶ月も経てば豆アジも回遊して賑やかになるはずなんで来月リベンジしたいと思います。

お隣さんグループは投げ釣りをされていて、30cmぐらいある肉厚なカレイを2枚ほどあげていました。羨ましい。ワンドの外では30号ぐらいのスパイク天秤を投げて釣るのを見たことがあるんですが、ワンドの中でも釣れるんですね。もう時期的に遅いから来期やってみよう。

時計は10時をまわってお腹も減ったので一時撤退することに。しかしエサイチの特売でアミエビレンガが1個180円だったので2個購入し1個まるまる余ってます。お腹を満たしてから場所移動してサビキを続行することにします。

東ワンド(温泉裏)へ移動してサビキ続行

スズメダイしかいない!

時間は正午前。

東ワンド、またの名を温泉裏とも言う釣り場に来ました。このところ某釣具屋の釣果情報でイワシが釣れるとよく紹介されているので人も多いですが、海面もおだやかでのんびりムード。

ほとんどの人がウキをつけて投げサビキをしています。到着してからしばらくボーっと眺めてたんですが何も釣れている様子がありません。 タイミングを逃してしまったか…

海を覗くと干潮近くて水が澄んでいるからか底がはっきりと見えました。足元から竿先ぐらいまでは1m四方ぐらいの敷石がビッシリと敷き詰められているようです。適当に穴も空いてて根魚が潜んでそうですね。西ワンドもこんな感じなのかな?

目を凝らすと黒い小魚の群れ。上の写真でオレンジのウキの下ぐらいにも写ってますがスズメダイです。息子と「アレを釣って暇つぶししよう」と合意して狙うことにしました。この時期は美味しいし意外とよく引くからね。

でもこれが釣れない。狙ってないときは釣れるのに。くやしい。息子と相談しながら「カゴの色が黄色で目立つからじゃないか?」「ウキがついてるからじゃないか?」「オモリが重くて不自然な動きをするからじゃないか?」と色々試行錯誤し、最終的に”サビキはピンクスキンではなくハゲ皮サビキ、アミエビの煙幕は必須、針掛かりするのは仕掛けのフォール時のみ”というパターンを発見し何匹かゲット。エサ取り相手に本気です。

帰ってから捌いてみるとお腹がパンパンでもれなく卵か白子持ちでした。個体差があって明太子のように鮮やかな卵も。

まさに今が産卵前、つまりのっこみ期です。”のっこみスズメダイ”って聞いたことないけど。とにかく今が脂ノリ最高で旬。

唐揚げにすべく開いてから揚げたんですが、骨も気にならなくて美味しかった。ほんとみんなこの時期のスズメダイは食べるべきです!

ちなみにガシラはこの前みそ汁を作ったもののイマイチの出来だったのでスズメダイと同じく唐揚げというか姿揚げに。じっくり低温の後に高温でカラッっと2度揚げすると頭から骨までサクサク食べられます。ただ尻ビレの付け根にある骨は硬いので注意してね!

参考までに調理方法はこんな感じ。

  • 水洗いしてヌメリを取るが完全に除去する必要は無いので適当に。ウロコもそのままでOK。
  • 割り箸を使い、つぼ抜きで口から内臓とエラを抜き取る。腹腔内に浮き袋など多少の内臓が残るけど気にしない。
  • 中途半端な三枚おろしをする感じで、背中から中骨あたりまで切れ込みを入れる。反対側も。これは骨までバリバリ食べられるように火を通しやすくするための処理。
  • キッチンペーパーなどで水気をふき取って片栗粉をまぶす。背中の切れ込みにもまぶす。
  • 骨まで食べられるよう低めの油温でじっくり揚げてから一旦取り出してしばらく置く。この時点では油でベトっとしているが気にしにない。
  • 高温の油でキツネ色になるまでカラっと揚げる。焦げないように気をつけて。
  • ガシラ自体の旨みがあるので、味付けは塩コショウか塩のみで問題無し。
  • 頭からかぶりついてバリバリ食べよう。

帰り際に釣れ始める法則発動と大物の釣果

1時間ほどやってアミエビが尽きたので帰り支度。ふと周りを見るとカタクチイワシが釣れ出していました。よくあるんです、道具を仕舞うと時合いがくる法則。とはいえ再開する気力もアミエビも無いし、カタクチイワシなんぞこれからナンボでも釣れるわい!と自分に言い聞かせて釣り場を後に。

ワンドの開口部付近で釣りをしていたので駐車場を目指して奥へテクテク進んでいると、海を見て息子が騒いでいます。何?と覗くとロープに繋がれた青物がゆらりと泳いでいました。ハマチというには大き過ぎるのでメジロ、ブリに近いんじゃないかというサイズのメジロでした。そばに居たお父さんに聞くと、ここで呑ませをして釣れたとのこと。

さらにマックスの釣果情報を見ると同じ日にヒラメも釣れたらしい。しかも81cm!?出鱈目かと思うほどすごい。あんなプールみたいな場所で釣れたのか!夢があるな。

2016年5月8日@アジュール舞子 釣果等まとめ

ガシラが15匹とスズメダイが5匹。なんとも形容しがたい釣果ですがボウズじゃないからまあいいか。

来月あたりに豆アジが釣れ始めたらまた行こうと思っております。京阪神では一番釣れ始めるのが早いからね。豆アジは食材として大好きだし。

釣果情報

  • 釣行時間:2016年5月8日(AM5:00~PM01:00)
  • ポイント:アジュール舞子西ワンド~東ワンド
  • 天気:晴れ(晴れてるけど黄砂で空気が霞んでモヤモヤした感じ)
  • 気温:16℃~25℃(日差しはきついがそれ以外は快適)
  • :ほぼ無風
  • :大潮で早朝7時ぐらいを満潮に下げ潮
  • 混雑具合:西ワンド東ワンドともにほどほどの混み具合
  • 自分の釣果:ガシラ×15匹、スズメダイ5匹
  • 周囲の釣果:ガシラ、スズメダイ、カレイ、フグ、カタクチイワシ、メジロ

料理方法

  • ガシラ:唐揚げ(内臓だけとって姿揚げ)
  • スズメダイ:唐揚げ(頭を取って開いて中骨付きで)

アジュール舞子釣り場情報(2016年5月8日時点)

  • 交通手段:自動車がベスト、電車ならJR舞子駅が最寄りかな?
  • 駐車場:大型有料駐車場あり 200円/1時間で上限設定なし
  • トイレ:ワンド中央にある異人館風建物の裏に男女別トイレあり、おそらく日中のみだが西側の舞子公園事務所内のトイレも利用可(石鹸付き、エアコンありで快適)
  • 安全性:1m以上のフェンスあり、数箇所に浮き輪の設置あり、公園のため警備員の巡回あり
  • 喉が渇いたら:ドリンクの自販機が数箇所あり
  • お腹がすいたら:公園の北側すぐに飲食店があるがそこは高級和牛専門店、1kmほど東に行けばサイゼリヤやなか卯あり、基本的には何か持参しよう
  • 近隣釣具店:フィッシングマックス垂水店が車で5分ほどの距離にあり
  • コンビニ:1kmほど東に歩けばファミリーマートあり
  • 釣りに飽きたら:緑地帯があるので飽きたら軽いボール遊びぐらいはできる、夏は東側のビーチで海水浴ができるので釣りとの2本立てで遊ぶことも可だしその季節以外でも磯遊びなど出来る、近隣に三井アウトレットパークがあるため家族とは別行動で釣りを楽しむなんてことも可能、アウトレットの隣にはスーパー銭湯もありその前のワンドでも釣り可能

こぼれ話集(ついてない日編)

以降は思いっきり蛇足、ただの日記です。お暇ならお付き合いください。

6時間越しのお釣り

早朝にコンビニで朝ご飯を買った話の続き。トラブルの顛末。

千円札がないけどコンビニでくずせばいいか

コンビニに到着する前にフィッシングマックス垂水店でシラサエビを一杯だけ購入しました。その時点で財布には万札が一枚と五千円札が一枚そして小銭が少々あるのを確認。

確かアジュールの駐車場って清算のときに千円札か硬貨しか使えないんだよなあということが頭をよぎるも、コンビニでご飯を買えばくずれるやんとすぐに気づいて、予定通りコンビニで買い物。レジでの会計中、頭の中は既に釣りのことでいっぱいでした。

千円札がない?お釣りもらってない?

そして午前の釣りを終えて一旦駐車場を出庫しようと財布を覗くと、万札が一枚と小銭だけ。あれ?何で?コンビニでは千円以内の買い物で五千円札を出したはずだから千円札が4枚あるはず。が、どこを探しても無い。

早朝の記憶を辿る。

そいういえばコンビニでお釣りをもらってないような?いや、もらってないかどうかは記憶が定かでないが、少なくともお札はもらってないような気がする。もしかして五千円札を千円札と間違われた?慌ててレシートを探すもこれも受け取っていないようで見つからない。そもそも受け取ったのはTポイントカードのみだったような?ような…ような…。つまりのところはっきり覚えていない状態。

とりあえず出庫したいのでアジュールのビーチにある売店でジュースを買って万札を千円札にくずしてから清算。

昼食を取りつつ自問自答

ひとまず落ち着いて腹ごしらえということでコンビニに隣接するサイゼリヤで昼食をとります。視界の端にある緑色のストライプを意識しつつ自問自答。

「お店に言ったところでレシートも無いし、五千円札を出した確固たる証拠も無いし何の証明もない。レジ担当も交代してるだろうし。そもそも自分の記憶があやふや。ややこしいヤカラと思われるかも。たかだか4,000円の損だし諦めるか。その場で確認しなかった自分も悪いし。いやされど4,000円…もし4,000円自由に使えれば…。Tポイントカードとレジの情報が紐付けされてたりしないかな…」

なんだかもう気が小さくなってサイゼリヤの主要メニューで一番安いミラノ風ドリアしか頼めず。

諦め半分ダメもとでお店へ

ダメもとでとりあえず聞くだけ聞いてみようと食事後に意を決して入店。うわ、お昼のピークでレジ混んでる。忙しいところ申し訳なくて聞きにくいがバイトの人をつかまえて事情を話す。が、やはり確固たる証拠がないので要領を得ず。ダメか~。

あそうだ、”レジ閉め”、”差額”。大学生のころ青色のコンビニでバイトしてたことがあるのでそんなキーワードを思い出しました。千円のマイナス出してめっちゃネチネチ怒られたことあるわ。もし数千円の誤差が出てたとしたら結構おおごとになってるはず。「差額の申し送りとか聞いてないですかね?」と聞くとピン!ときたようで、その場では不在だった店長に電話で取り次いでくれました。

お釣りが返ってきた!

確かに4,000円ほどの差額が出ており店長にも話が通っていたようで、 その後はすんなり話が進む。そして早朝5時の買い物から6時間越しのお釣りを受け取ってその場を後に。きっちりその場で確認しなかった自分が悪いのに柔軟に対応していただいて感謝!これからアジュールに行くときは毎回利用させていただきます!

なお、その後、気が動転していたのか車の運転がおぼつかず、縁石でタイヤをこすったり、駐車場の背後にある微妙な段差に気づかずバンパーの下をガリガリ削ったりしたのはまた別のお話。よく無事で帰ってこれたわ。

釣果もぱっとしなかったし「今日はいろいろついてない日やったな。まだなんかあるかも知れんな!」。帰りの車中、息子と冗談交じりにそんなことを語り合ったのでした。

そしてその夜…

息子「締め付けられるように苦しい…」

睡眠不足できつい日差しのもとで釣りをしたため体はクタクタ。午後8時、早めにお風呂に入りそのまま布団に全力バタンキュー。

ふと目が覚めると22時半。息子のいびきがうるさい。鼻が詰まってるし喉も調子悪そうだからしゃあないかと思ってると、だんだん咳き込み始めました。しかも今までに聞いたことが無いような重たい咳。大量のタンが喉にからんでるかのような重たい咳。例えがいいのか分かりませんが、水族館にいるオットセイの鳴き声のよう。コンコンじゃなくてゴォウッ、ゴォウッみたいな。

明らかに様子がおかしいので起こして聞いてみると「しめつけられるように苦しい…」と搾り出したような声で訴えます。おっ、こいつそんな高度な表現ができるようになったのかと感心しつつもある言葉が脳裏をよぎりました。この子が赤ちゃんのころ子供急病センターで喘息の診断をされた際、担当してくれた若い医者の言葉。

「高熱が原因で死ぬ人はいないけど、呼吸が出来ないと人は死にます。苦しそうだったらすぐ何回でも診せにきてください。」

死…、慌てて発作止めの薬(メプチン)を吸入させ水を飲ませると若干おさまりましたがまだ苦しそう。

こりゃアカンと夜間対応してくれる子供急病センターへ車を走らせました。この子が赤ちゃんの頃は毎月のように来てたなと感慨にふけりながら受付を済ましてすぐに診断。結果的に血中酸素濃度の値は満点の100で喘息ではなくて喉の炎症らしい。咳の様子から「クループ」っぽいとのことでした。初めて聞く言葉。あとで調べると「犬の遠吠えやオットセイの鳴き声のような独特な咳」とありました。なるほど。

確固たるきっかけは分かりませんが、黄砂で空気が悪い中、一日中野外にいたというのも一因じゃないかと思います。早朝に起きて寝不足というのもあるし。

のどの腫れをしずめる吸入をするとだいぶ楽になったようで、1日分の薬だけもらって帰路へ。ラジオを聴きながら帰っているとちょうど零時の時報と共に「日付が変わって5月9日」とのコメント。

「やっぱり今日はついてない日やったな…」

息子と笑い合いつつ、大事に至らなかったことにほっとした長い長い日曜日でした。