2017年初夏の大阪湾。
ネット上で釣果を確認していると、6月時点で「今年はいつもと違うな」と思うことがいくつかあります。まずは沖堤などでブリやサゴシなどの青物が好調に釣れていること。良型のマアジが広範囲で釣れていること。やたらと豆サバが湧いていること。まだまだ釣りを再開して4年目のひよっこなので単に知らないだけなのかもしれませんが、少なくともここ数年では見なかった状況です。
このまま季節が進めば今年の秋は例年の秋と違った状況になるのでしょうか?毎年同じような時期やサイクルで魚が釣れるのかと思いきや、予想できないイレギュラーが楽しめるのも釣りの醍醐味ですね。豆サバは嬉しくないけど、青物なんて夢がありますし。
青物は自分の対象外として(釣りたいけど)、ファミリーフィッシングを掲げてブログを書いている以上、アジとサバは自分の目で確かめねばなりません。件のアジとサバ、加えて心待ちにしている豆アジの回遊状況も調査しに行かねば!
去年と同じ場所同じタイミングで豆アジ観測
去年の大阪湾奥豆アジは6月11日に確認
あれ?前回も「豆アジ調査」みたいなこと言ってなかったって?
ああそんな感じのこと言ってたね。
すまないがあれはノーカンということにしていただきたい。アジュールや垂水はアウェイだ。私のホームはあくまで湾奥なのだ。そういうことにしておいてくれないか。
というわけでせっかくなので去年と比較した定点観測にしたい。定点観測というからには場所と時期を前回と近いものにしなければいけません。去年の豆アジ初観測はこちらの記事で。
ちょうど予定が上手く設定できたので、去年とほぼ同じ6月10日、場所も同じ神戸港某所でサビキ釣りを決行。
サバ祭りあるいはサバ地獄
午後3時に釣り場着。
夕まずめに回遊してくる可能性が高いであろうマアジをメインに据え、ちょっと早めに竿を出します。今日は大潮で午後8時頃に向けて上げ潮の時間帯。潮の流れはいい感じ。
まずは大阪湾全域で豆サバが湧いているという情報を確かめておこう。嬉しくないけど一応ね。サバの横っ走りで仕掛けが絡んでも泣かないよう、まずは安いサビキと使い古しの再利用サビキでチェックです。
うん確かに湧いてる。アミエビを撒くと表層付近に群がるトラ模様のサバが目視できます。釣れる釣れる。
今日は家族総出で釣りをしたので皆にサビキを任せてましたが、帰宅してクーラーボックスを開けると豆サバが数十匹。まじですか。誰ですかこんなにキープしたのは。
サバは体液ネバネバで処理が大変。その苦労が報われる美味さかというとそうでもなく。とりあえず竜田揚げにして食べようか。
そりゃ!(と軽く書いたが豆サバの下処理は深夜にまでおよぶのだった)
翌日の夕食に揚げたてをいただく。
久々に食べたらこれはこれで美味い。10センチ程度なら揚げると骨ごといけるから楽ですね。少なくとも20センチ程度になればいろいろアレンジも効く食材になるので健やかに成長してください。
僅かながらも豆アジの回遊を確認
サバと遊びつつ時間は夕方17時ぐらい。
さすが昼間が一番長いという夏至に近いこの時期、まだまだこの時間は明るい。とはいえだんだん夕まずめっぽい雰囲気になってきました。
今日は家族にサビキを任せていたので、私は最初からせっせとジグサビキを投げていました。件の大きなマアジ狙いと、鳴尾浜や南芦屋浜でツバスが釣れているという情報があったのであわよくば釣ってやろうと。
サビキは去年使ってて実績のあったこれ。

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Amazon価格は多分定価より高いので買わないように。釣具屋だとこの半額以下です。結果的にこのジグサビキでは成果を出せませんでした。カタクチイワシがスレ掛かりしたのみ。
なのでこの時間ぐらいから投げサビキに浮気。サビキは豆アジ用のハゲ皮0.5号。
竿3本先ぐらいの沖へトリャッ!タナはベタ底。30分ほど音沙汰なしでしたが、しばらくしてウキがポコポコと特徴的な動き。サバとは違う。こりゃ待望のあれっぽい。
というわけで3連ぐらいで今年初の豆アジが釣れてきました。おかえり!
10センチに満たないまさに豆アジ。
これからラッシュに入るかなと期待したもののまだままだ群れが小さいようです。おまけにいい時間なのに潮が止まってしまい、まるで魚っ気がない雰囲気に。それでも粘って結局15匹ほど。う~ん残念。
でもこれから日を追うごとにどんどん群れは大きくなっていくはずです。2周間以内ぐらいには大阪湾全域に群れが行き渡るはず。
というわけで本日より「大阪湾のサビキシーズン開幕」を宣言したいと思います!これから冬を迎えるまで存分にお楽しみください!
良型マアジもゲット!
隣で良型マアジが上がる
とりあえず周囲では一番乗りで豆アジを上げたのでホクホクしていたところ、お隣で投げサビキをしていた人が何やら大きめの魚を釣り上げました。ボラかな?と思ったら黄色っぽい魚体。まさかと思って見せてもらいにいくと例の良型マアジじゃないですか。目測で20センチを超えてる感じです。
沖で釣れたとのことなので私も続けとキャスト。…したもののわずかな時合いを逃してしまったようで無反応。むむむ。
帰り支度中に再び時合いが
そうこうしている間にどんどん時間は過ぎ、そろそろ日没19時。潮の流れも悪く食いがとまりました。夕凪のまったりとした空気感と相まって釣り場はひっそりと静まり返っています。釣り人はたくさんいるのに。
こりゃ駄目な雰囲気。
お腹もすいてきたし、残念ですがそろそろ撤収です。投げサビキだけ沖に流しつつ、ちょっとづづ道具を片付け始めました。
ふと沖に目をやるとウキがスイッと海中に消し込む瞬間が。少なくとも豆サイズのアジではないアタリ。秋にはいくらでも見れる光景だけど胸が高鳴りますね。でもまあサバだよなと思いつつ巻いてくるとちょっと違う感じ。もしや?
足元に近づいてきたのは青い背ではなく黄色い背の魚。目測20センチぐらい。なにせ豆アジ用のサビキでハリスは太いものの針は極小0.5号。バラシの可能性大なので慎重に慎重を重ねて最後に引き抜き。
ということで上がってきたのは、豆アジとともにターゲットにしていた良型マアジ。
なんとか20センチを超えるサイズ。
秋と冬の境目の時期、サビキシーズンの終盤で釣れなくもないサイズではありますが、それとは体高と身の厚みが違いますね。この時期沖堤や船で釣れる、いわゆるメクリアジと呼ばれるアジのはぐれものでしょうか。今年はこのマアジが比較的広範囲で、しかも陸っぱりから釣れているというラッキーな状況です。
この時合いを逃すものか!
陸に上げたマアジはそのまま針が外れたので、息子に回収をまかせ同じポイントにもう一投。すかさず2匹めが釣れました。どんどん行こう!と打ち返したものの群れは一瞬で通り過ぎたようでそれっきりでした。
最後にこれが釣れてよかった。満足感を得つつ本日の釣行終了。
しかしこの時期にこのサイズのマアジを釣るのは釣り再開4年めにして初めてのこと。こんな年もあるんですね。この時期のレギュラーライズと言える豆アジと良型アジを並べるとこのサイズ差。
頭落としちゃいましたがサイズ感がお分かりいただけるかと。
捌いてみると白子持ちだったので産卵絡みで接岸してるんでしょうかね。こりゃ刺し身にするしか無い。というわけで刺し身に。
脂のりはそこそこレベル。メクリアジとはまた別物なのかな?メクリアジ食べたこと無いけど。しかしまあそこはマアジ。十分に美味しかったです。
ちなみにアジの下にあるのはカタクチイワシの刺し身。皮がぼろぼろになってしまった。右にあるのはガシラの刺し身。
ようやくシーズンイン!
5月からちょくちょく釣りには行ってたんですが、まだまだシーズンは始まってないなあという感覚でした。やっぱりアジが釣れてこそのサビキです。今日からシーズンが始まった実感を持てました。これから日を追うごとに釣果は上向いていくはず。
来月にはサヨリも釣れだすだろうし楽しみがいっぱいです。
釣果情報
- 釣行時間:2017年06月10日(15:00~19:00)
- ポイント:神戸港某所
- 天気:晴れ
- 気温:20度台後半だけどカラッとして気持ちがいい
- 風:暑い時間は南からの風が強かっったものの日没前は完全に凪状態
- 自分の釣果:豆アジ(マアジ)✕15,20センチ台のマアジ✕2,カタクチイワシ✕15、ウルメイワシ✕1,ガシラ✕1,豆サバ✕たくさん
- 周囲の釣果:上に同じ