PR

タチウオ釣り再開3年目にして初ドラゴン@神戸港某所[2016.11.23]

今年の目標として「タチウオ20匹」なんてことを以前に書いたような書いてないような気がしますが、シーズンが始まってからそもそもあまり釣りにいけておらず現時点で「5匹」です。なんとさみしい。

かといってこれからどんどん寒くなるから気軽に釣りに行けない。というわけで早くも20匹は諦めました。その代わりというわけではないんですが、以前から「ドラゴン級(陸っぱりから釣れる1メートル超えのタチウオ)」を釣りたいという思いがありました。私と同じように関西の波止からタチウオを狙っている人には同じようにある思いでしょう。これを目標としよう。

多分片手で十分足りるぐらい残り少ないであろう今年のタチウオ釣行。それまでにドラゴンゲットは達成できるでしょうか?

スポンサーリンク

渋い状況の中で夜明け後にチャンス到来

寒波が到来する前に

11月23日、勤労感謝の日。

前日のニュースでは寒波が到来するとしきりに伝えていました。東京では11月としては珍しく雪が降るかもとか(実際に降りましたね)。関西も寒くなるもよう。

ネットで天気を確認すると、気温が下がるのはその日の午後以降であるものの寒いことには違いなく、おまけに北風も強い予報。そもそもここ最近すっかり秋というか冬の足音も聞こえるような気候です。いくらタチウオ釣りが人気でもそろそろ人が減る頃。南芦屋浜みたいな超人気釣場じゃなければ早朝4時ごろ行っても場所確保は余裕でしょう。

今年最高の混み具合で場所がとれない…

そんなわけでサビキ要員の息子を伴い、4時過ぎに神戸港某所最寄駐車場へ到着。テクテク歩いて釣場に向かいます。確かに風は強いけど北からの追い風なんでさして影響はなさそう。寒さもたいしたことない。

そんなことを考えながら岸壁に出ると、今までこの時間に見たことないぐらいぎっしりと人の影が。そこに入るのは躊躇するな~って程度の間隔で端から端まで。なんとかいけそうな隙間を見つけて声をかけるも断られ続けます。自分なら入れてあげるけどな~と思うも、先行者に選択権があると思うから仕方ねえ。

東西に2往復ほどしてようやく気のいいおっちゃんの隣に入れてもらえました。その後も納竿までお世話になりありがとうございました。

ウキ釣りは不発に終わる

まずはウキ釣りの準備。

さりとてじっくりウキを流せるような人と人の間隔ではないので、前回と同じく竿下にウキを固定します。

結論からいうとこの日は最後までウキにアタリすらありませんでした。これだけ人がいるのに周囲も沈黙状態。周りで釣れた人をみたのはドジョウの引き釣りをしていた隣のおっちゃんぐらい。明らかに渋い日でした。

ゲッターもダメだ

いつものように並行してゲッターも投げます。

狭いので潮上のウキ釣り師が仕掛けを上げたらキャストというのを繰り返して全層さぐりますが、まるでアタリ無し。ただ巻き、リフトアンドフォール、FLAP釣法風とアクションも変えますが全く持って無反応。

そういやYouTubeを徘徊していて武庫一で撮られたテンヤのアクションについてのとある動画を観たんですが、FLAP釣法のアクションってつまりテンヤの名人のアクションを倣ってるんですね。なのでゲッターでも有効なはず。

しかし今日はダメっぽい。さすがシーズン終盤ともなればこんな日も珍しくないよな。なんてことを思いながら夜明け前後の時合いに期待します。まあ最後まで時合いなんてのも無かったんですけどね…

とりあえずアジでおかず確保

この日の日の出は6時半ぐらい。

うっすら明るくなってきた6時ごろ、とりあえずセットして底に垂らしておいたサビキにアジがかかります。今日もきてくれました。タチウオは期待薄っぽいしこれでおかず確保を目指すとします。寒くなるにつれアジの時合いが短くなってるし手返しよくいかねば。

息子にサビキ竿をまかせ、私は横でアミエビ詰め&針外しマシーンに徹します。ほぼ入れ食い状態が続いたものの30分ともたずアジは去っていきました。

18~20センチぐらいのマアジが15匹。満足とはいえませんがこれはこれで良しとしましょう。

アジが去ったあとは、なぜかガシラの猛攻が始まりました。サビキでこんなにガシラが釣れるのは初めて。しかし釣れても釣れても10センチ未満のミニガシラです。その数10匹超。全てお帰りいただきました。

最後の悪あがきでドラゴンゲット!

時刻は6時半を過ぎました。分厚い雲が空を覆っているのでよく分かりませんが日が昇ったようです。

アジが落ち着いたので諦め半分でタチウオ釣りを再開。アジ釣りの最中も見ていましたが、やはり周囲でタチウオが釣れていた気配はありません。もう時合いは来ないだろうけど、自分の中では日没1時間前と日の出後1時間までをタチウオが狙える時間としています。とりあえずもうちょっとだけやってみよう。

ウキ釣り仕掛けはラッキー狙いで足元に放置、ゲッターでなるべく遠投して沖の中層~下層を攻めます。が、急激に風が冷たくなってきたのとあまりの反応の無さにやる気急降下。どーせもう釣れへんわと適当なカウントで沈めて巻いていると突然、

「ガツン!」というアタリとともに根掛かりのような重みが。

ボケーッとやってたので正直どの層でヒットしたのか記憶にありません。とにかく沖のほうから引いてる途中。

遠い位置でヒットしたので巻いて寄せますが、これがなかなか強い引き。途中何度か全く動かせなくなって「根に潜られた?」と思うほど。タチウオが根に入るわけないか。とにかくなんとか竿を立てて寄せてきます。そういえばドラグを締めすぎてたのかラインが全然出てなかったな…よく切れずにすんだわ。

明るいので海面に姿が見えました。太い!ハモか?と思いましたがやっぱりタチウオ。多めにラインを巻いてよいしょと引き抜きます。お、重い…

おっ!これはけっこうデカイんでないかい? そして太いんでないかい?

血抜きをして落ち着いてから写真撮影をしていると隣のおっちゃんがメジャーをもってきてくれました。測ってみたところ101センチ!やったぜドラゴン達成。

尻尾が完全に残っている個体だったのでかろうじて1メートル超えた感じ。指でいいますと4本と少し。

間違いなく今まで釣ったタチウオで最大。今年の目標が達成できました。いやあ満足。見よう見まねでおそるおそる組んだPEとショックリーダーのFGノットもちゃんと耐えてくれて嬉しい。

このあとも2匹目のドラゴンを狙って30分ほど遠投を繰り返しましたがアタリはなく。近くの人がサゴシをあげたのでバイブレーションなど投げてみましたが特に成果はありませんでした。

そうこうしているうち、寒気が近づいているのかどんどん風が冷たくなっていくので、8時半を目処に納竿としました。

タチウオを念願のしゃぶしゃぶでいただく

たまには火を通そうか

帰宅後まな板にのせて改めて感じるその大きさ。

さてこんな大きなタチウオどうやって食べようか。

今まではせっかく新鮮なんだから刺身で食べないともったいないということでほとんど生で食べてきましたが、たまには火を通して食べてみたいものです。かといって揚げるとかは面倒だし、そもそも脂がのった身っぽいから油を加えるのは野暮だな。

そうだ、前から「たくさん釣れたら」やってみようと思っていたしゃぶしゃぶにしてみよう。偶然にも鍋野菜セットが冷蔵庫にあるし、この大きさならそれなりに身の量も確保できるはず。

早速解体。腹身が大きく取れたので、これは串に刺してから軽く塩をふってバーナーで炙ります。ゴー(炎の音)、チリチリチリ…すごい脂や。皮目に焦げがついたところで早速パクー。こりゃ美味い。濃厚な脂がたまらんぞ。

そうそう、料理用にバーナー買いましてん。もう刺身あぶりまくり天国です。家の中がスシローもしくはくら寿司の匂いになるよ!

コンビニや100均でも買える普通のカセットコンロ用ボンベが使えて便利。市販のしめ鯖なんかもこれで炙るとまた違った味に変わります。

タチウオしゃぶしゃぶの作り方

ネットでいろいろレシピを見ましたが作り方はいろいろ。要はなんらかの出汁を沸かした鍋に身をくぐらせてポン酢で食べればいいと解釈して自分流に作ることにしました。せっかくなんで出汁はタチウオ自身からとって丸ごと味わおう。

レシピはざっくりこんなところ。

  1. 昆布で出汁をとる
  2. 沸騰前に昆布をあげる
  3. タチウオの頭と骨はザルにあげて熱湯をかけ回し臭みをとっておく
  4. タチウオの頭と骨を昆布出汁に入れしばらく湯がいて出汁をとる
  5. 15分ほど湯がいたらザルで出汁汁を濾す
  6. 塩、醤油、酒で出汁の味をととのえる
  7. 白菜やネギなど適当な鍋野菜を加えて煮る
  8. 刺身より厚めに切ったタチウオの身を出汁にくぐらせる
  9. 出汁でといたポン酢をつけだれにして食べる
  10. 美味い

腹身の味、身をおろしているときのぬめぬめした手触りで分かりましたが脂がのりまくってます。サイズのせいもあるし、寒くなるにつれ脂も蓄えているのでしょう。これは期待できる。

出汁用に湯がいた頭や骨からも脂が出て油膜ができていました。調味料を加える前に昆布とタチウオだけの出汁を味見すると…ウマーイ。濃厚な旨み。ずっと飲めそう。水筒に入れて持ち歩きたい。

身は刺身で食べるより厚めの削ぎ切りに。皮もそのまま。さすが1匹でもお皿山盛りの量がとれました。この身の白濁っぷりから、分かる人には脂ノリが分かってもらえると思います。

あとはもう普通のしゃぶしゃぶの流儀に従うだけです。

出汁に野菜を入れて煮立ったらタチウオの身をしゃぶしゃぶとくぐらせる。もちろん元々刺身で食べられる鮮度だから皮が縮んで身の外側が白くなったレア状態でもOK。締まった身のコリコリ食感と適度に脂が溶けてプルプル濃厚な味の皮が楽しめます。

しっかり火を通して身をホクホクにしても美味い。身の旨みは刺身より強くなりますね。つまりのところどうやっても美味い!これからは大きいのが釣れたらこれだね。刺身もいいけどしゃぶしゃぶもね。

今気付きましたが、肝心のタチウオしゃぶしゃぶ完成の写真を撮ってませんでした。

ちなみに15匹のマアジは我が家の定番カルパッチョで。ほとんど子供二人が食べて15匹が5分で消えた…。

満足したので釣り納めとする(かもしれない)

タチウオ釣りにおいて目標にしていた「ドラゴン級(メーター超え)を釣る」というのが達成できました。なるほどこれがドラゴン級の引きか!という強烈な引きも体験できました。

味という点でも「寒い時期×大型サイズ」の相乗効果で最高の脂ノリ具合。これまで食べてきた太刀魚の中でも最高の味でした。

これをもって「なんか満足したし今年はこれで釣り納めでもいいか。寒いし。」という気分になってきたりしてます。現時点では。

1週間もたてば忘れてそうですけど。

釣果情報

  • 釣行時間:2016年11月23日(04:00~08:30)
  • ポイント:神戸港某所
  • 天気:くもり(過去天気リンク
  • 気温:10度前後だが寒波到来のため夜中より朝のほうが寒かった
  • :やや強めの北東風を常に背中に受ける感じ
  • 自分の釣果:タチウオ×1、マアジ×15、メバル×1(リリース)、ガシラ×10(リリース)
  • 周囲の釣果:タチウオ、マアジ、サゴシ

料理方法

  • タチウオ:しゃぶしゃぶ、腹身は串に刺して炙る
  • マアジ:カルパッチョ