ちょうど一年前のこと。神戸港某所で30センチを越えるマルアジを釣り上げました。
自分としては「陸っぱりから尺アジが釣れるなんて奇跡や!」レベルのテンションになったんですが、近くに居た常連っぽいお父さんに聞いたところ「たまに釣れるで(冷静)。」レベルだったらしく。事実、周囲の釣果を調べますと秋の神戸港周辺ではたまに、いや結構頻繁に釣れるようです。
2016年も秋を迎えました。某MAXの釣果情報だと神戸港周辺でまずめ時に尺アジが釣れてるとのこと。よっしゃ今年も狙ってみるか。
タチウオゲットならず
日が昇るまではタチウオ狙い
奇しくも釣行日は去年と同じ10/3の朝まずめ。場所も同じところです。なおこの日は平日の月曜ですが、息子の運動会の代休としてちゃっかり私もお休みをいただいており。息子に何がしたいか聞いたところ「釣り」と出来た回答をしてくれたので平日釣行となりました。
到着は午前3時半。一週間前に同じ場所で今期初タチウオが釣れたので、もう当たり前に釣れるだろうと2時間後の日の出まではタチウオ狙いです。
今日は平日。されどタチウオの時期。それなりに人が居ますが場所選びには困りません。海を見ますとかなり浮遊物が多いですね。川から流れてきたと思しき枯れ草や枝、大きいのは丸太まで。先週半ばに降った大雨の影響がまだまだ残ってます。
余談ですが、この時期にこういうコンディションになるとラインが切れた電気ウキが漂流しているのを必ずと言っていいほど見かけます。中には明るくなってから岸壁にたどり着くものも。今回も帰り際に1本回収させていただきました。潮の流れから察するに南芦屋浜方面からドンブラコと流れてきたのかと。せっかくなので有り難く使わせていただきます。
あれこれ狙い方を変えるも
ウキ釣りの仕掛けを投入しつつ、並行して今話題のコイツを投入。
まあ正味釣れればええんや。ワイは魚を美味しく食いたいだけやからな。
蓄光させては投げ、YouTubeで勉強したアクションを繰り返します。繰り返します…疲れました。やっぱりワインドはグリップが長い専用ロッドじゃないとキツイんじゃなかろうか?
「夜中のタチウオは早い動きについてこれへんのちゃう?それにこれシャッドテールやし。」とただ巻きに変更。ひたすら投げては引き、タナを変えて引きを繰り返します…飽きました。ぼくルアーむいてへんみたいやわ。いつものようにゲッターでの引き釣りにチェンジ。投げては引いて投げては引いて…
と、気がつけば時計の針は6時を回り夜が明けていました。その後も30分ほど底狙いで続けますがあえなくボウズ。アタリはあるっちゃあったんですが上手くのせきれず。ウキもエサが齧られたりしてたんですがアタリらしいアタリは無いまま。周囲の方々も同じく。
タチウオはまだまだこれから
この前釣れたのと同じぐらい小さいタチウオだったとしたら針掛かりしにくかったのかも?先週いよいよ始まったという気がしてたんですが、どうも水温の下がり方が鈍いようでその辺りも関係しているのかもしれません。日中は30度を超えたりこの時期にしては異常なほど暑いですしね。
まあまだ先は長い。焦らない焦らない。
尺アジもゲットならず
沖と足元の底を攻める
気を取り直して次は尺アジ狙い。
暗い時間は何故かコオロギの捕獲に精を出していた息子を呼び寄せてレッツサビキング。私は尺アジを期待して投げサビキで沖の底を、息子は足元サビキで竿下の底を狙います。
やはりアジは裏切りません。20センチを最大サイズとして17センチ前後のマアジがどんどん釣れます。
何投かしていると30メートル沖ぐらいでウキがスコーンと沈んで妙にずっしりした手ごたえが…きたか?口切れを警戒してドラグを緩めゆっくりとラインを巻きます。
釣れてきたのは尺アジではなく20センチ弱のマアジが4連。これはこれで嬉しいけどちょっと違う。こんな風に期待と落胆をくりかえしつつ今日の尺アジは断念。
尺アジは釣れずとも大漁といえば大漁
並行してジグサビキなどにうつつを抜かしましたが釣れてくるサイズは同じ。根魚狙いで足元に垂らしていたサバの切り身にもどういうわけだか同じサイズのマアジが連発。っていうかマアジってサバを食うんやね…。キビナゴの切り身でも釣れるし結構フィッシュイーター的な側面あるな。
さて、終わってみますとそれなりにいい型のマアジがジャスト60匹クーラーに入っていました。まあこれはこれでおかず確保という目的としてはいい結果ではないでしょうか。帰ってからの果てしない処理に地獄を見ましたが。
なおマルアジもかなりの数が釣れましたが、相変わらずサイズが15センチ未満で小さいのでリリース。あとはカタクチイワシとサバが数匹。
サヨリは好調に釣れました
夜明け前から常にサヨリの気配
タチウオを狙っていたまだ暗い時間帯、水面になんか気配があるなとライトを照らすとサヨリが寄ってきていました。大きな群れではないものの常に足元にサヨリがいる状況です。
ひとしきりマアジを釣り終えて最後にサヨリを狙うかと切り替えたのは午前8時半。試しに「おるかー?」とアミエビを撒いてみると水面でパシャパシャと音を立てて寄ってきます。小マルアジが。またお前らか。今年は本当にマルアジが多い。
マルアジの嫌がらせに負けず
マルアジに遅れてユラユラとサヨリが現れました。
「よーし!おるな!いくわ!」ということでサヨリ釣り開始。今日は3.5号の袖針、さし餌はイカの切り身。竿2本分ぐらい沖に投げて誘いをかけつつ引いてきます。西方向への潮の流れが速くてちょっとやりづらい。
何投目かで水面がざわついてきて待望のアタリが。玉ウキがスイーっと横に動きます。パシュッとアワセて釣れてきました。小マルアジが。もうええって。そんなんオモロないから。
めげずに「ここやで」と同じポイントに打ち返し続けているとサヨリ独特の気配が出てきました。分かりますかね?仕掛け周辺の海面がモアモアする感じ。アレです。さし餌の付近でパシャっと水しぶきがあがったので反射的に合わせてサヨリゲット。17センチぐらい。まだ小さいな。
その後打ち返すごとに気配が濃厚になって、最終的にアミエビが尽きても仕掛けを潮に乗せて流すだけでアワセる必要もなく釣れるように。エサもちのいいイカだから出来ることで、サシアミだったらこうはいかないな。
とはいえ体力の限界が近づいてきたので10時を目処に1時間半のサヨリ釣り終了。結果20匹ぐらい。続けたらナンボでも釣れてたと思われる。平均17センチ最大20センチ強ってとこでした。
なお息子はサヨリが釣れるたびその鰓蓋を開き、サヨリヤドリムシ(ダンゴ虫っぽい寄生虫)を取り出すという作業を淡々とこなしていました。なにそれ気持ち悪い。そこから得た何の役にも立たない情報ですが、かなりの確立でサヨリヤドリムシが抱卵していました。いわゆるのっこみ期ですね。狙うなら今!
マアジはカルパッチョ サヨリはマリネに
疲労で聴覚異常になります
帰宅後、疲労で聴覚に異常を覚えつつ100匹近い小魚を処理。私は疲労があるボーダーを越えると異常に聴覚が鋭くなる体質らしく、水を流す音が大音量のノイズとして耳に入ってくる瞬間があります。私なりの体の危険信号。今日はこの季節にしてはかなり高温で湿気も高く、思った以上に体にこたえていたのかもしれません。
そんな状態だったので、料理の写真を撮り忘れたことを先にお伝えしておきます。
アジとサヨリの一部はカルパッチョに、サヨリの大半はマリネにしてその日の夕食でいただきました。
市販品の味つけはいいぞ!
サヨリのマリネは数年前にやっていた「青空レストラン」で観た調理方法でずっと気になってました。が、レシピを調べるとめっちゃ手が込んでてとても今出来そうにない。
なので市販のマリネ液を買って玉ねぎなど適当な野菜と一緒に漬けお茶を濁すことに。
魚のマリネと聞いて真っ先に思い出すのはスモークサーモンですが、サヨリの身とも相性良し。酢の風味が疲れた体に染み渡るような感覚で美味でした。手軽でいい。そして下手に自分で調合するより市販品の味付けのほうが信頼できます。
ちなみにカルパッチョも市販品のソースを使いました。これも信頼のキューピー製で当然美味い。
秋はおかずハンターの季節
自分の中にある「どうやっても美味い魚四天王」のうち、タチウオ、マアジ、サヨリがたくさん釣れる時期がやってきました。ちなみにもう一種はガシラです。
ほんとこいつらは生でも焼いても揚げても干しても美味い。なんなら骨まで美味い。今年は出刃包丁を買ったことで料理欲(?)に勢いがついています。どんどん釣ってどんどん食べよう。
あっという間に終わる短い秋だけど楽しんでいきたいと思います。
釣果情報
- 釣行時間:2016年10月03日(03:30~10:30)
- ポイント:神戸港某所
- 天気:曇り時々雨(過去天気リンク)
- 気温:この時期にしては異常に蒸し暑い
- 風:ほとんど無風
- 自分の釣果:マアジ×60、サヨリ×20、カタクチイワシ×5、サバ×2、マルアジ多数(リリース)
- 周囲の釣果:上に同じ
料理方法
- マアジ:刺身、カルパッチョ
- サヨリ:マリネ、カルパッチョ、骨を出汁にしたかき玉汁
- カタクチイワシ:刺身