初夏から夏の釣果があまり良くない感じだった大阪湾岸のタチウオ。そのため今年は湾奥タチウオの釣れ始めが遅いんじゃないかという予測もありました。しかし9月半ばに南芦屋浜で1本目があがったようです。ここ数年だと若干早いタイミングかな?
結局蓋を開けてみないと魚の回遊状況は分からないですね。いろんな兆しからあーだこーだ予想するも楽しいですけども。
ともあれ、これにて大阪湾全域でタチウオが釣れるチャンスが到来したことになります。まだまだ釣れ始めの時期なのでムラはあるでしょうけど。
一週間前の三連休最終日、台風一過で晴れて釣りができそうな天気ではあるものの台風明けでゴミだらけになって釣り辛いだろうと釣行を避けました。でもこれがどうして各地で爆釣の報せが。クヤシー!
悶々としていたところ今週土曜はちょうど予定が空いたので、満を持してタチウオ狙いに行ってきました。場所は神戸港某所。釣果はいかに。
真昼間から釣れるタチウオ
激混みの季節が到来
釣り場には13時半到着。
ありゃー、見渡す限り端から端まで人がぎっしりで気軽に入れそうな隙間がありません。出遅れた。今年もまたこの激混みの時期がやってきました。自分もそこに加担してるんだし仕方あるめえ。
まあそのうち誰か帰るでしょとフラフラ徘徊しつつ、ちょうど片付けを始められたファミリーさんに声を掛けて後に入れてもらいました。今日は家族4人で来てますが、ちょうどいい広さが確保できてまずは一安心。まあ数時間後には無法地帯になるんですが…それはまた別のお話。
13時台にタチウオが
今日は中潮で14時半ぐらいを境に上げ潮に転じる予定。そっからが本番だろうとのんびり用意を。とりあえず家族用にサビキを2本準備して足元に垂らしておきます。
海を覗くと緑っぽい濁りでかなり透明度低し。空はどんより曇り気味。あんまり気持ちのいい感じではないですが、日差しが無くて過ごしやすいからいいとしましょう。
と、近くでジグを投げていた人が何かを釣り上げました。サゴシかな?と目をやるとなんと銀色に輝くタチウオ。時計を見るとまだ13時台。まじっすか。早過ぎないっすか。思わず駆け寄り「もう上がったんですか?」と驚いていると「遠投してたら釣れました」とのこと。
濁りが強い上に日差しがないから早い時間に接岸してきてるのかな?と判断して自分もジグを投げて遠投&底狙い開始。が、斜め前からの向かい風かつ20gのジグなのでイマイチ飛距離が出ません。潮も早くて底がとりづらい。
今使ってるシーバスロッドがこれ。スペック上は28gまでのルアーがキャスト可能。
実際30gを投げてもたいして問題ないんでしょうけどやっぱり躊躇します。重めのジグで遠投かつ底とりできるよう、MHクラスのロッドが欲しいところ。
いろいろルアーをローテーションしつつしばらく狙いましたが手ごたえ無し。でも周囲ではパラパラと釣れてました。こんな釣れ方をする日もあるんですね。
途中飽きてきてサヨリを狙いましたがこれは全く気配なし。数投で見切りをつけて夕まずめを待ちます。その間、家族はサビキでガシラ、マアジ、カタクチイワシ、ウルメイワシを順調に上げてました。
マアジはアベレージ14センチぐらいです。今年はちょっと成長が遅い感。 そういえば夏前までアホほど釣れていたサバはどこいったんでしょうね?
絶好の時合い到来!そしてゲッターとの別れ
16時過ぎに今期1本目
今日の日の入りは18時前。
それまでまだ2時間ほどありますが、曇り空のせいか16時を過ぎると薄暗くなってきました。なんとなくまずめっぽい雰囲気が漂います。
そろそろ真面目にタチウオ狙いに切り替えましょう。
使い慣れた5号の太刀魚ゲッターにサビキで釣れたばかりのカタクチイワシをつけて遠投します。この5号のゲッター、2年前に購入してからずっと使い続けている戦友みたいな存在。こいつなら必ず釣ってくれるはずという信頼感すら芽生えています。頼んだぞ!
遠投して底まで20カウントのところ、17カウント付近の底狙いで引いてきます。周囲でもぼちぼち釣れ始めてるので、これで釣れなかったら自信無くす。
と、数投目でガツンと根掛かりライクなアタリ。キタキタ!これですよ。ずっとこれを待ってた。
巻き上げ中にフッと軽くなるタイミングが数回あり、小さいサイズなんだろうなと思いつつ抜き上げて今期1本目をゲット。時計は16時を過ぎたあたり。
指二本半弱ぐらいです。小さいけどこの時期こんなもんでしょう。とりあえず釣れて安心。
順調に2本目3本目も
時間が経つにつれどんどん気配が濃厚になっていきます。
浮いてきたタチウオが目視できるレベル。アタリも頻繁にある。タチウオ釣りを再開して3年ほど、これほど活性が高いタイミングに出くわしたのは初めてかもしれない。いつ行っても周囲でパラパラ釣れる程度だったし。いいぞ今日。
短時間で2本目3本目も釣れました。それぞれ指3本と2本半。ええで今日。
そのうち適当に投げても毎投アタリがある状況に。楽しい!これは楽しい!今日は2桁いける!なんて思ってましたね。その時がくるまでは…
ライントラブルでゲッター逝く
そのうちキャスティングするごとに違和感を感じ始め、数十メートルラインが出たあたりでPEが絡み毛玉状態になってることが分かりました。いつの間に…
とりあえずそれでもなんとかキャストできるので続けているうち毛玉が同時多発に発生。こりゃ近いうちに切れちゃうなと思いつつアタリがあったタイミングでアワセたら、ドラグがキツキツになっていたせいもあってプツンと高切れ。最終的にこんなことになってました。
途中子供に巻かせていたのがきっかけなのか、初めて遭遇した致命的なPEラインのトラブルで続行不能に。こんな絶好の時合いの最中なのに。無念。
2年間連れ添った思い入れのあるゲッター5号が持っていかれたことが更にショックでした。さよならゲッター。ありがとうゲッター。いつか神戸周辺で5号のゲッター(ヘッドは蛍光イエロー)を咥えたタチウオが釣れたのなら、それは私のものです。ご連絡ください…
後が続かず終了
もちろんリールもゲッターも予備はあったので続けますが、ラインはナイロンでリールも足元サビキ用のちゃちいやつ。投げるときも引くときも違和感だらけで何をやってるのかさっぱり分からない。PEライン偉大。気がつくとウキ釣りじいさんに挟まれててキャスト自体も難しくなりました。これにて引き釣りは終了。
用意だけはしていたのでウキ釣りもしてみましたが、潮が早すぎてやりづらいのと集中力の途切れで結果は残せず。19時を前に納竿。結局3本釣れたのみでした。
ルミカの格安集魚灯「VOLT」
そうそう、出かける前に釣具屋を覗いてたらルミカが安い水中集魚灯を発売してたんで衝動買いしたんです。このVOLTってやつで1,600円でした。
ずっとハピソンの集魚灯が気になっていたものの高くて躊躇してたんですが、手が出しやすい1,000円台だったので。暗くなる前にセットして沈めといたんですが潮が早いせいか効果が分からず。これはまた試してレビューしたいと思います。 結構明るいよ。
年末まで楽しみましょう
なにはともあれ今年もタチウオが釣れたので満足といえば満足。
さあどんどん釣るぞ!といきたいところですが、今年の秋はいろいろ忙しいのであまりタチウオ釣行ができないかもしれません。まあ仕方ない。みなさん私の分まで楽しんでください。寒くなった頃にまた出没したいと思います。
あと混雑するのは仕方ないのですが、周りの空気を読んで竿を出すことを心がけたいもの。あと挨拶。
今回も時合い直前、無理な隙間に”無言で”入ってきて、回りがワインドやら引き釣りなどの投げ物系の釣りをしてる中で平然とウキ釣りを始めた人がいました。潮が早いしまあ当然の如く周囲と絡みまクリスティ。そのうち憤慨する人すら出てくる始末。私は潮上だったので被害は最小限でしたが。そんな中、なおもウキ釣りを続行する根性には驚きましたね。たぶん周りが悪いって思ってんだろうなあ。
年は重ねてもああはなりたくないものだ。
釣果情報
- 釣行時間:2017年09月23日(13:30~18:30)
- ポイント:神戸港某所
- 天気:うす曇
- 気温:20度台前半で過ごしやすい
- 風:日の出ている時間はやや風強し 日没後は無風
- 自分の釣果:タチウオ×3、小アジ(14センチ前後)×50、カタクチイワシ×20、ウルメイワシ×3、ガシラ×4
- 周囲の釣果:上に同じ、サゴシ、大き目のアジ(目測25センチぐらい)
料理方法
- マアジは三枚におろしてカルパッチョに
- タチウオの刺身
- タチウオの炙り刺し
- タチウオのキムチ和え
- ガシラのみそ汁
そうそう、タチウオのお腹の部分とか、刺身の形を整えるために切り取った部分とか、失敗して不恰好になった部分とかを集めたら結構な量になったんですよ。これなんかいい食べ方ないかなと思って、冷蔵庫にあったキムチと一緒に和えてみようと思い立って。
タチウオの切れ端、キムチ、ごま油、醤油、すりおろしニンニク。これを適量ずつ混ぜて仕上げにネギをパラパラ。これがなかなか美味かったのです。ご飯に合う。皮付きの身がユッケみたいでなおいっそう美味いんです。コチュジャンを足して卵黄を落としたら更に美味そう。
最近韓国でタチウオが珍重されているらしいですが、韓国料理の調理法に合うのかもしれませんね。
今回釣れた3本、以外にも一番小さい指二本半弱が卵もちでした。そして一番大きい指3本は結構脂がのってて刺身が美味かった。これからどんどん美味くなるぞー!