2020年。
憎っくきコロナの影響で屋内での密を避ける傾向が強まり、キャンプなどアウトドア趣味への人気が高まったとされる1年となりました。
釣りも例外ではなかったようで、いつもの釣り場に初心者らしき釣り人が増えたという実感を持った人も多いと思います。
そして初心者向けの釣り具紹介にウェイトを置いている当サイトにおいても、その影響が実感できる1年となりました。釣り具の販売サイトとしてAmazon、楽天、Yahooへのリンクを設置しているわけですが、そのクリック数や売り上げが明らかに伸びたからです。
この中で特に売り上げが多いAmazonで売れた商品について、2020年のベスト10を紹介します。
80sっぽいアイキャッチはこちらのサービスで適当に作成しました。ほんとに80年代ブーム来てるの？
2020年のAmazon売上概要
まず端的に伸び幅を書いておくと、2019年と比較して注文数も売上額もほぼ2倍となりました。
5月にあったGoogleのアップデートによってアクセス数が伸びたという要因もありますが、その割合に比べても大きな伸び幅です。実際にAmazonから受け取る報酬はその数%でしかないのですが、売り上げ額だけ見れば新築の家を買えるようなデカい数字でビビります。
その額は生々しいので、どれだけ商品紹介のリンクがクリックされて注文に至ったのかという数字だけ書いておきたいと思います。
- クリック数…270,923
- 注文数…17,033
私個人の発信から、これだけ人の行動を促してお金のやり取りが発生したという。そう考えると、嬉しいと同時に怖さもあります。果たして手にされた釣り具は役に立っているだろうか、満足してもらえてるのだろうか？
そこに何のポリシーも責任もない「人気釣り竿ベスト50」とか適当な記事を書いているつもりはないので、どうか石は投げないで欲しい。1記事1万字以上書いて1本の竿だけをオススメしたり、やるときは全力でやってるつもり。だから石は投げないで欲しい。
そんなこんなで、売上数が多かった商品を1位から紹介していきたいと思います。
2020年のAmazon売上個数ベスト10
【1位】シマノ アリビオ2500
2020年に発行されたカタログから除外されて廃番となり、釣具屋の店頭からは次第に姿を消していったアリビオ2500。何故かAmazonでは亡霊のように生き残り、ほぼ年内いっぱい販売され続けました。結果として2019年と同じく売上一位をキープ。その数605台。
さすがに2021年1月現在は在庫なしとなっており、その長い商品生命に終止符を打ちました。本当に長い間お疲れさまでした。どれだけの釣り初心者を沼に引きずりこんだことでしょう。
その役目は今、シエナとFXが担ってくれていますよ。だから安心しておやすみください。
なお、605台も売れてどれぐらいの報酬がもらえるかというと、ちょうどステラ1台分という額です。これを高いと見るか安いと見るかはあなた次第。
【2位】シマノ シエナ2500
アリビオ2500の後継機種ともいえるシエナ2500。順位的にもなるほど後継機種だという位置におさまりました。売上個数は306個。
2021年はアリビオに取って代わるはず。私も一部の釣りに使っています。もちろん価格帯が上のリールに比べたらいろいろな面で性能は劣るのですが、サビキ釣りからサヨリ釣り、タチウオのウキ釣りぐらいまでならこれで十分に対応できます。
【3位】シマノ ルアーマチックS86ML
2019年は売上2位でしたがほぼ同位置をキープ。売上個数は304本。
でも2020年の夏ぐらいから年末までの半年間、ほぼ在庫が無い状態になっていました。本来なら最も必要とされる海釣りのハイシーズンなのに入手が困難な状況に。多い日は1日に20本も売れるような状況だったので、在庫があればたぶん売上個数1位になっていたと思われます。
2020年の始めに書いたルアーマチックS86MLについての記事が一年で10万PVほどになり、多くの人に届きました。
さっきも書いたんですが「おすすめ釣り竿20選」とか「人気釣り竿ランキングベスト30」とか、キュレーションサイトのクソみたいな記事があるじゃないですか？釣り〇ックとか〇らしーのとかがやってる、クソの役にも立たない内容の。
ああいったクソ記事に対してのアンチテーゼとして書いたつもりなんです。根拠に乏しい無意味なアイテムの羅列に対抗して、1つのアイテムをアホみたいに丁寧におすすめしてやろうという対抗心で。
【4位】ルアーマチックMB S86ML
2020年に登場したまさかのルアーマチック新モデル、4本継ぎのモバイルロッドが新たにランクイン。売上個数は246本。
実はまだ手に入れておりません。なぜなら価格が高止まり傾向だから、もうちょっと待とうかと。釣具屋で見せてもらったところ、私が持っている2016年仕様のルアーマチックとは塗装が違っていました。従来版では光沢のコーティングがされている黒いブランクスの部分が、無塗装のつや消しブラック状態になっています。だからどうってことはないと思いますが念のため。
暗くなってからの波止テンヤタチウオ用に、86MLよりちょっとライトな80Lを狙っています。
【5位】シマノ アリビオC3000
これまた廃番となっていたはずなのにしぶとく生き残っていたアリビオの亡霊。売上個数は139台。
アリビオ自体が廃番になったわけではなく、6000と8000は2021年も販売継続するようです。シエナとFXにはない大きな番手なので需要があるのかもしれません。
【6位】シマノ シエナC3000
そしてアリビオC3000の後継としてふさわしいシエナC3000が続いて6位。売上個数は136台。
今年で完全に世代交代となりそうです。ありがとうアリビオ。
【6位】第一精工 キングウキ止メゴム
同率6位で136個の売上があったキングウキ止めゴム。
Amazonだとあわせ買い対象商品で2,000円以上買わないと送料がかかるため売れにくいはずなんですが、毎年そこそこの数が売れています。相変わらず自分自身でも愛用していて、ウキ止めは基本これです。しかし今年はタチウオの不漁でウキ仕掛けを投げることがほぼなく、全然消費せずでした。
【8位】シマノ セドナ2500
ネクサーブを挟んでシエナより2ランク上のモデル。売上個数は127台。
波止からのエサ釣りをするならシエナでほぼ事足りると思いますが、ルアーを投げるならやっぱりセドナ以上が安心です。剛性も高くなるし、HAGANEギア搭載も安心感がある。
デビューが2015年、2代目である現行モデルが2017年のものなので今年はいいかげんモデルチェンジするものと期待してたんですが、特に今のタイミングで発表はなく。ランク的にライバルはダイワのレブロスぐらいになると思うんですが、17年モデルという古さゆえ20レブロスとは性能差が開いてしまっています。
【9位】シマノ FX2500
価格帯的にはダイワジョイナスのライバルといえるFX。売上個数124台。
ただ、ジョイナスよりもハンドルのガタつきが少なく、全体的な剛性も強い。選ぶならこっちでしょう。初心者がサビキ釣りやタチウオのウキ釣りなんかに使うには最適だと思います。
【10位】シマノ ルアーマチックS90ML
ルアーマチックS86MLの代替として紹介していたS90ML。売上個数は108本。
こちらもS86MLと同じく、2020年の後半はほとんど在庫がない状態でした。例年にはないケースだったので、コロナの影響で生産体制に問題でもあったのでしょうか？
ここで改めて思ったんですが、ほんとに自分そこらの釣具屋店員よりシマノの製品を売ってると思うんですよ。だからそろそろください、銀のルアーマチックとか金のステラとか。
2020年の総評と2021年の展望
2020年の釣り業界は新規参入者が増えたとされていますが、なるほど納得できる結果となりました。初心者へのサポートに軸足を置いている当サイトは、うまく…いや、たまたま世間の流れにマッチングできたのだと思います。
まだまだコロナの影響がどこまで続くのか先の見えない状況ではありますが、2021年もぶれずに同じスタンスでやっていきたい所存です。
釣具の供給は十分すぎるほどあるのに、少なくとも関西圏はそれを使う釣り場が足りていない状況。特にショアからの釣り場は明らかにキャパ不足です。要因が様々あって解決は簡単ではありませんが、メーカーや販売店を含め釣り業界全体が取り組んでいかないと何もかも頭打ちになりかねない状況だと思います。個人の力ではもう難しい。
その中で自分に何ができるのかと考えると、あまりにも力不足で打つ手なしではあるんですが、できることからコツコツやらねばと思います。それこそ、釣りに行ったらできる範囲でゴミを拾うとかでもいいと思う。
