このブログで初めての記事を公開したのが2015年の5月。
それからおおよそ1年半が経過し、この9月で累計で50万PV(ページビュー=サイト内のページが表示された回数)を超えました。釣りブログとしてこの達成時期が早いのか遅いのか分かりませんがこれはひとつの節目です。
いろんなブログ運営者さんが「運営報告」という形で月ごとのアクセス状況や収益を発表するという趣旨の記事を書かれています。色々な意見があると思いますが個人的にはそれを読むのが結構好きだったりします。「すげー!なんでこんなアクセスあるんやろ?」とか「おっ、これならウチの方が勝ってるわ…ふふふ…」などと頭の中でつぶやきながら読んでます。ふふふ…
今までその手のことはほとんど書いていませんが、いい機会なので諸々の総括をして「運営報告」的にまとめてみたいと思います。釣り関連のブログではあまりこういう記事を見ないので、釣りブログを運営されている方、これから始めようと検討されている方の参考になれば幸いです。
アクセス状況のまとめ
アクセスは休日に上昇 長期的には夏高冬低
単刀直入に日別のPVをGoogleスプレッドシートでグラフにしたものを貼ります。GoogleAnalyticsの画面キャプチャを貼るとGoogle神様のお怒りを買うらしいのでこうしました。インタラクティブにしたから細かい数字まで見れちゃうぞ!どりゃ!(結構思い切ったことをしたつもりです)
スマホでご覧の場合はこちらのリンクをクリックしてグラフを表示してください
一年半という期間を横に圧縮したので急激にアクセスが伸びているように見えますが、実際はそれほどでもないです。それにしてもトゲトゲして汚いグラフだ…。細かな増減でギザギザの折れ線、そして全体的には大きな増減の推移がありますね。
まず細かな増減ですが、これは週末と祝日にアクセスが伸びるため山になり週半ばに谷となるため結果としてギザギザの折れ線になるというわけです。レジャーやアウトドアをテーマにしたサイトはだいたいこうなるんじゃないでしょうか?
一方で見える大きな増減。夏から秋にピークを迎えて冬にドンと減る傾向があります。これは釣りのオンシーズンである夏秋とオフシーズンである冬を顕著に反映しているといえます。
メジャーな釣り場に行く人は実感できると思いますが、釣り場の混雑具合を見てもなるほど納得できるデータですね。夏秋はファミリーでごった返していた釣り場も、冬場は嘘のように人が居なくなります。なんせ寒いし魚も釣れないので。
このブログはファミリーフィッシングを対象としていますので顕著に夏高冬低傾向になるわけですが、冬の釣りであるメバリングやカレイ釣りなんかにテーマを絞ればまた違った傾向になるかもしれませんね。
昨年末は初めて迎えたブログの冬越えだったので、12月から底無しに落ちていくアクセスに震えていましたが、2月半ばを底に上昇に転じたのでホッとした記憶があります。12月から翌年5月のGWぐらいまでの増減は、ちょうど気温の上下と連動しているのが面白いです。
「冬場に狩猟活動をやめてひきこもる。」
冬眠こそしませんが、人間が恒温動物だと気付かされる一面です。
あとから伸びるタイプ
記事はおおよそ週一ペースで追加して今現在75本。1年半で75本というはおそらくのんびりペース。ただひたすら更新頻度だけを気にしたような薄っぺらい記事は書きたくないので、今後もこのペースかあるいはそれ以下になると思います。
アクセスを集めるという点においてはSNSで拡散されるとかバズるとかは期待していません。そういうの疲弊しそうで苦手っス。
なので検索エンジン経由での流入をメインに据えており、実際それが全体の8割を占めます。記事を公開した直後は若干アクセスが上がりますが、その後数週間は右肩下がりで一桁台に。その後時間をかけてウケる記事だけが伸びていき、安定的にアクセスを集めていく流れになります。
一例を挙げますとこの記事。 今年春に書いた投げサビキの解説記事です。
4月19日に公開してからつい先日までのアクセス状況。
スマホでご覧の場合はこちらのリンクをクリックしてグラフを表示してください
公開して2日ほどは常連の方々に見ていただけるせいか少し伸びるのですが、そのあと1ヵ月ほど低迷します。その後Googleでの評価が高まるにつれて露出が増えていき、ファミリーフィッシングのシーズンインと相まって右肩上がりになってます。
その間、記事のリライトやタイトルの再考などを行っていますが、SNSにリンクをシェアしたりとか能動的に記事を広めることはしていません。そういうの苦手やねん。
「これはニッチだけど需要がある情報に違いない」という内容を思いついたらなるべく密度の高い記事にまとることにしているのですが、当たるのは半々ぐらいですかねえ。
狙ってやっていることではありますが、このブログのアクセスはだいたいこのパターンで増えていきました。いわゆるロングテール戦略というヤツですね(ドヤ顔)。このほうが長期的にアクセスを集められるので堅実だし、情報として資料的な価値が認められた結果じゃないかとも思います。
収益をアミエビレンガに換算すると
釣りの費用を釣りブログの収入でまかないたい
今年の初めにも書いたのですが、このブログを始めたきっかけは「遊ぶ金が欲しかったから」。これに他なりません。
正確に言いますと、釣りの記事を書いて得た広告収入をそのまま釣りの費用に充てようということです。それ以上は望んでいません。そりゃ多けりゃ多いで嬉しいですけども。よもや「プロブロガーに俺はなる!」的なことを言い出したら張り倒してください。
収益として得た金額をそのまま書くと生々しいし規約違反になるという話も聞きますので、ここは釣りブログとして釣りの費用に換算することにします。ファミリーフィッシングらしく、アミエビレンガ(16切=1kg)の個数で表現してみましょう。ちなみにアミエビレンガはだいたい一個200円から250円が相場ですかね。
使っているアフィリエイトは「Google AdSence」「A8.net」「Amazonアソシエイト」の3つ。
果たして一年半でアミエビレンガを何個ゲットできたか?
「AdSence」はアミエビレンガ[200個分]
毎度お馴染みのGoogleアドセンス。
初心者への解説として1PVあたり0.1円という目安がありますが、これはほんとそのままの数字になりました。つまりRPMでいうところの100ぐらいです。
今までは1ページあたりに掲載できるアドセンス広告数上限が明確に設定されていましたが、この夏にそれが撤廃されました。更新されたGoogleの規約を意訳して「お前らに任せるけど節度は守れよ。濃いコンテンツやったら多めに貼ってええで。」というメッセージであると私は解釈。なので広告数を1つだけ増やしてみたところ、今までの1.5倍ぐらいに収益が上がりました。このブログのように比較的長文のブログであればやってみていいかもしれません。
「A8」はアミエビレンガ[80個分]
A8は今のところほぼ1記事のみに広告を貼っています。 それがこれ。

宿の紹介と宿泊予約サイトへの誘導として「じゃらん」へのリンクを広告として掲載しています。春や秋に予約が入ることが多いのですが、高い割合でキャンセルも発生しますのでぬか喜びさせられることが多いのが実情。
ていうか、みんな結構平気で宿の予約をキャンセルするんやね…
「Amazon」はアミエビレンガ[200個分]
記事中で紹介した商品については、Amazonでの取り扱いがある限りはAmazonのアフィリエイトを貼っています。楽天は嫌いなので極力使わない方針。
Amazonでの売上もブログ自体のアクセスと同じく夏高冬低の傾向。今年の夏以降は売上が延びてAdSenseを余裕で越えました。ボーナス特需だったのかな?金額は伏せますが利益の推移と各アフィリエイトの構成比はこんなかたちになります。
ついで買いかたまたまリンクを踏んでくれたのか、意外なほど幅広いジャンルの商品が売れます。当然ながら売上の中心は釣具。
中でも数が出ているのはこれ。竿先のリペアキットです。

この記事経由でなんと200点ほど売れています。みんなじゃんじゃん壊してるんだな、竿先。これからも壊していいんだぞ、竿先。自分で直せるんだぞ、竿先。
200点も売れれば結構儲けたんちゃうん?と思うかもしれませんが、500円程度の低額商品かつ釣具の報酬は売上の4%。つまり報酬は1回飲みにいけば消えてしまうような金額です。いやいや、それでも買ってもらえるのは有り難いです。残念ながらAmazonが全品送料無料をやめてからはグンと売れるペースが落ちちゃいました。仕方あるめえ。
もう一つAmazonで売れて印象深いのはこの記事で紹介したシマノの磯竿ランドメイト3-450PTS。自分でも使っていて気に入ってるので初心者用1本目の竿として提案しました。

こちらは今までに20本ほど売れまして、自分が竿を購入した金額を報酬で回収できたかたちになります。これは「釣りの記事を書いて得た広告収入を釣りの費用に充てる」という目的において、達成感を得た出来事でした。
「遊ぶ金」はまかなえたのか?
というわけで50万PVで得たアミエビレンガの総数は480個。こんだけあればアミエビレンガ小屋が作れそうです(めっちゃ臭そうだし溶けたら悲惨)。
このアミエビを世界のどこかにあるという、そこに行けばどんな夢もかなうというアミエビ換金所に持ち込んで…さていくらになったのか?果たして「遊ぶ金」は手に入ったのか?教えて欲しい。(ガンダーラ)
釣りにかかる経費として交通費や飲食代を含めてしまうと足りませんが、純粋に釣具代と餌代だけで考えるなら…この夏ぐらいからカバーできるようになってきたかな?というところです。やったね!
いやほんと、これはこのブログに来訪していただいた皆様のおかげです。ひとつひとつは小さくとも集めれば大きな価値になる。皆さんの元気玉が届きました。この場を借りてありがとうございます。
ゆるくいくけど手は抜きません
300日分の重み
というわけで私なりのブログ運営報告でした。これからもさらなる飛躍を目指して…などと言うつもりも無く、今まで通りのんびりゆるくやっていきたいと思います。
ゆるくとは書きましたが記事を書くにあたって手を抜くつもりはありません。
アホな計算ですが50万PVがどれだけ人の時間を消費したか考えてみたんですよ。そしたらとても手を抜いてる場合ではないなと。以下アホな計算結果です。
50万PVですがセッション的には「36万」。セッションというものはサイトに訪れた延べ人数だと解釈してください。そして平均セッション時間が「72秒」だそうです。一人当たり1分12秒このサイトに滞在して記事を読まれたと。
つまり36万×72秒で「2,592万秒」。これをこのブログが表示された総時間としましょう。これは60秒で割って「432,000分」、さらに60分で割って「7,200時間」。これを24時間で割って「300日」!
そう、このブログのせいで人様の時間が300日も奪われてしまったわけですよ。これは責任重大。時間を返せとか言われても取り返しがつかん。そんなんドラえもんでも出来へん。えらいこっちゃ。ちゃんとせな。
インターネットの閉塞感
私はWindows95の時代からインターネットに触れています。56kbpsのモデム、テレホタイム、そんな時代。ちょうどインターネットが爆発的に普及し始めたけどまだまだやっている人は”オタク”のように思われていました。もう20年も前なんですよね。そりゃおっさんになるわけだ。
このところ気になっているのですが、インターネットで調べられる範囲だけの情報を集めて切り貼りしただけのようなサイトが増えてきました。まるで全てパソコンの前で座ったまま情報収集を済ませてるかのような。
どこかで聞いたようなフレーズ、そこかしこで見かける同じフリー素材のイメージカット。検索でヒットするたび「またこれか」とうんざりしつつ、だんだんインターネットに閉塞感を感じるようになってきました。昔はインターネットに無限の広がりを感じていたのに「インターネット狭っ!情報薄っ!」って気分。企業がやる分には、効率化やコストの軽減という点で理解できなくはないんですけどね…
せめて自分はその流れに乗っちゃいけないという思いがあります。だからブログに掲載する画像は可能な限り自分で撮影したものを使いますし、掲載する情報は可能な限り自分で確かめたものだけというポリシーを持ってブログを書いています。
幸いにして釣りは家の外に出てアクティブに活動する趣味です。他の方が書かれている釣りブログも頻繁にチェックしていますが、ほとんど閉塞感を感じることはなく楽しく読ませていただいています。
インターネットを変えてやる!なんて大それたことは思いませんが、より良くより濃いインターネットを構成するほんの一部にでもなれたらなと思う次第です。