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釣り用の腕時計ならチープカシオをおすすめしたい

今をさかのぼること30年ほど前。当時の私は小学生から中学生にあがる直前の時期です。そのころ、来たるべく中学校生活に向けてずっと楽しみにしていたことがありました。

それは「学校に腕時計をしていっていい」ということ。

どういうきっかけだったか忘れましたが、比較的低学年のころから腕時計をしていて外出時に無くてはならないものでした。当然ながら小学校には持って行ってはいけない。それが中学校では解禁される。ワクワクするじゃないですか。

携帯電話の所持が当たり前になって腕時計ユーザーが減った今でも、私は必ず腕時計をつけて外出します。忘れたら不安になる。もちろん釣りに行くときも欠かせないアイテムです。

とある理由で釣りに合った腕時計を探しているとき、数十年ぶりに再開した腕時計がありました。それをつけて釣りをするうち、これこそ釣りに最適な腕時計じゃないかと思うようになったので紹介します。

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俺と腕時計の話

腕時計遍歴を振り返る

さきほど書いたように、私にとって腕時計は生活に欠かせないアイテムです。うっかりつけ忘れて外出すると不安になるレベルの必需品。

ここで自分と腕時計について幼少の頃からの記憶を辿りたいと思います。

小学生のときにつけていた腕時計はデジタル表示で、確か簡易なストップウォッチやアラーム機能があったはず。数年使い込んで樹脂製の黒いバンドが切れてしまった記憶があります。たぶん安い腕時計だったんだろう。(ここ伏線です)

中学校入学と同時に買ってもらった腕時計にはデジタル温度計機能がついていて、中学校生活ではそれを肌身離さず身につけていました。文字パネルの上にあった、たぶんアルミ製だったのであろう銀色の温度センサーを今でも憶えています。

高校のときはタイメックスの文字盤が全面光るやつを持ってたなあ。インディグロナイトライトってやつ。たしかこのミリタリーっぽいカーキ色のベルトがついたタイプ。

釣り具でもそうですけど「めっちゃ光る」アイテムってのは男心をくすぐりますよね。去年流行ったワインド用のフラッシュJルミノーバは当然の如く買いましたもの。ワインドなんて出来ないくせに。

夜中に蓄光ライトで光らせてはニヤニヤしてましたね。ワインドなんて出来ないくせに。

当然の如くスウォッチも着けてたことがありますし、フォッシルの時計もいくつか買った。思えばどれも1万円以下のチープな腕時計でした。

メタルバンドの時計で皮膚がかぶれるように

そしておっさんになった私。

腕に巻くようになった時計はロレックス…なわけなく、あいかわらずチープな時計ばかり。

つい最近まで使っていたのはseiko5ってシリーズ。具体的にはこのモデルです。

バンドがメタルバンドというかスチール製。価格はチープですが、手に持つと一万円以下とは思えない高級感があります。

seiko5は1960年代から売られている定番シリーズなので、かつて持ってた人もいるんじゃないでしょうか?私はこの時計の歴史背景を知らず、単に「安い割りに高級感があるから」という理由で買いました。そして手にした瞬間「この腕時計って自分が小さいころに父親が使ってたやつやん!」と気付きました。

この腕時計をして数年間海釣りをしてきました。

ところが去年あたりから使用後に発疹ができるようになってしまったんです。海水のせいなのか汗のせいなのか。歳をとって皮膚が弱くなったのかもしれません。釣り以外に着けてるときは大丈夫だから、金属と塩分が影響してるんじゃないかなあ。別に金属アレルギーがあるってわけでもないんだけど。

さて困った。腕時計がないのは不安だし。

「チープカシオ」ブームを知る

小学生のころに使ってた腕時計が再ブームになってるらしい

そんな中、腕時計のこととは別の調べ物でネットサーフィンをしていたところ「チープカシオ」なるキーワードを見かけました。

チープカシオ…?たぶんカシオトーンとか安くてチープな音のする楽器で作られたジャンルの音楽のことかな。実際そういうジャンルがあったはず。嶺川貴子がやってたような。

そう思いつつ詳細を見るとまったく見当違いで、どうやら腕時計のことらしい。そしてそこに並んでいる腕時計を見みるとなんとなく既視感が。すぐさま気付きました。

「この腕時計って小学生のころに使ってたやつやん!」

あれってまだ現役で売ってたのか!なになに…ホームセンターや家電量販店で1,000円ぐらいで売ってると?そういえばレジ近くのフック型陳列台に透明ブリスターケースで売ってる安いカシオの時計があったような。あれがそうだったのか!

どうやら1,000円前後から2,000円台ぐらいで売ってるカシオ製の腕時計が「チープカシオ」あるいは「チプカシ」と呼ばれてブームになっているようです。レトロなデザインが若者にうけてるとかなんとか。

小学生のころ使っていたモデル

いろいろバリエーションがある中で、私が小学生のころに使っていた黒いボディでデジタル表示のモデルが数多くラインナップされていました。

こういうタイプのモデルですね。

バンドは樹脂製のウレタンバンドで防水性能があるから海水をかぶっても大丈夫。バックライトが付いているから夜釣りにも使える。それでいて千円程度だから、もし自分に合わなくても仕方ないなと諦められる。

躊躇なくAmazonでポチ。チープカシオにもいろいろありますが、デザインで選んでこのモデルにしました。

早速触ってみる

届いたら時刻合わせがてら側面のボタンをポチポチ。

ピッピッいうチープな電子音。左下のボタンで行うモードの切り替え。押し込むのが硬い銀色のボタン。硬いから指の腹に窪みとなって残るボタンのあと。時間の合わせ方。ストップウォッチの使い方。小学生のころの徐々に記憶が蘇ってきました。説明書を読まなくても使える!これだ、小学生のころに使っていた腕時計はこれに間違いない。う~んノスタルジー。

なにやら自分の中から湧き上がるものが抑えられなくなり、ちょうどそのころの自分と同じぐらいの歳の息子にも型違いのモデルをすぐさま買ってあげました。それがこのモデル。

実売1,000円未満。

その週末の釣行時にさっそく導入。そこで感じましたね。「この腕時計は釣りに最適かもしれない」と。これは皆に伝えないと!

なぜそう思ったか。

釣り用の腕時計にチープカシオをおすすめしたい理由

チープカシオを釣行用の腕時計におすすめする理由はこちら。

  1. 海水で濡れても平気な防水性能
  2. 汚れたらガンガン丸洗いできる
  3. キャスト時に気にならない軽さ
  4. バックライト付きで夜釣りにも対応
  5. ぞんざいに扱ってもいろいろな意味で平気
  6. 実質的に電池交換が不要
  7. アラーム機能も釣りに活用

ひとつずつ見ていきましょう。

海水で濡れても平気な防水性能

防水性能はいわゆる「日常生活防水」レベル。

水圧がかかるような水中にずっとつけるのはNGですが、雨や水滴などで多少濡らしたりするのは問題なしの防水レベル。…なんですが、実際のところ、この時計をつけたままプールで泳いだりお風呂に入ったりしても動作に問題無しでした。水が浸入した気配はなし。メーカーの使用想定外なので自己責任での使い方になりますけど。

裏蓋もステンレスなんで海水でもOK。帰宅後にさっと水道で洗うだけですが、一年以上使ってきて錆びる兆候はありません。

裏蓋の周辺に小さなキズが入ってきてますが問題ないし気にしない。刻印されている「WATER RESISTANT」は日常生活防水の証。よく見たら「MADE IN THAILAND」って書いてますね。

汚れたらガンガン丸洗いできる

さっき挙げた防水性能があるんで丸洗いもなんのその。

海水、アミエビ、その他コマセ、魚の粘液、汗等々。釣りは何かと汚れるものですが、細かいことな気にせず洗剤で洗って水でゆすげばスッキリ洗えます。メタルバンドだと隙間に汚れが入り込んだりしてなかなか汚れが落とせませんが、この時計はシンプルなウレタンバンドなんで汚れもつきにくい。

ただずっと使い続けていると窪みに皮脂的なものが溜まってくるので、気になったらブラシ的な物でこすりましょう。

ちなみにうっかりズボンのポケットに入れたまま洗濯機で洗ってしまったことがあります。何度も。慌てて取り出して確認したら「何かありました?」とでも言ってるかのごとく全く無傷で時を刻むチープカシオ君。浸水も全くなし。タフやで君は。

キャスト時に気にならない軽さ

チープカシオにはメタルバンドのモデルもありますが、軽さで選ぶなら樹脂製のウレタンバンドのモデルを。これならどのモデルも20グラム前後です。釣りのオモリに換算すると5号か6号ぐらいでしょうか。ルアーなら2/3ozとかそれぐらいの重さです。釣り人ならピンとくるでしょ?

この重量、着けていることを忘れるぐらいの軽さです。チープさゆえの軽さ。キャスト時も全く気になりません。

バックライト付きで夜釣りにも対応

一応バックライトがついているので夜でも文字盤の確認ができます。でもスマホなんかの明るいバックライトにすっかり慣れてしまった現代人には「暗っ!見難っ!」ってレベルのバックライトなんで、ここはあんまり期待しないでください。かなりチープです。

時間を確認するには支障ないんですけどね。

ぞんざいに扱ってもいろんな意味で平気

さきほど書いたようにめっちゃ軽いので落としても全然平気。ある程度重量のある腕時計だと落としてカバーガラスが割れるとか内部にダメージ受けて時間が狂うとか支障がでますが、チープカシオはノーダメージ。そもそもかなり丈夫です。先ほども書きましたが、洗濯機で洗っても平気。

文字盤を覆うカバーはもちろんガラスではなく樹脂製。傷はつきやすいですけど、軽いし安いしそこは目をつぶろう。

で、そもそも安いんで「別に壊れてもいいや」ぐらいの気分で雑に扱って、たとえ壊れたとしても「まあ仕方ないか」で済みます。いやもちろん丁寧に扱って長く使い続けるに越したことはないですけど。壊しても無くしても精神的ダメージはそれほど受けないかと。

実質的に電池交換が不要

ソーラーや自動巻きの機構があるわけではないので、もちろん電池駆動です。ボタン電池が内蔵されていて交換も可能。

しかしながら脅威の電池持ちで、通常のモデルは公称7年の電池持ち、モデルによっては10年電池がもつという脅威の低燃費。

正直言ってこれ、日常的に使っているなら電池が尽きる前にバンドがダメージを蓄積して切れると思います。もしかしたらいくらか改良されているかもしれませんが、私が小学校の時につかっていたチープカシオは電池寿命が来る前にバンドが切れて引退となりました。本体だけになった時計をポケットに入れていたのを覚えてる。

バンドが切れたらバンドだけ交換という選択肢もありますが、チープカシオに限っては買い換えるほうが安上がりになるんじゃないかな。

アラーム機能も釣りに活用

あと基本的な機能としては2タイプのアラーム機能があります。ひとつは毎時0分にピピッとお知らせしてくれるアラーム。もうひとつは時間を指定してアラームを鳴らす機能で、目覚まし時計的に使えます。

釣りをしていると時間を忘れてしまうので、毎時0分にお知らせしてくれるのは地味に便利です。

もうひとつの時間指定アラーム。例えば私は夕まずめにタチウオを狙うときは日没の一時間前から引き釣りを開始すると決めています。なので予め日没の一時間前にアラームをセットしておいてスタートの合図にアラームを鳴らしています。さあやるぞという気分にさせてくれます。

なお肝心かなめの時計についてはまあ普通の正確さ。二週間に1回ぐらい時刻合わせをすれば問題なく使えます。

チープカシオは安くても実用的な腕時計

カシオには「釣り人用」の時計もあるけど

カシオはSPORTS GEARというシリーズで、まさに釣り人をターゲットにしたと思われるモデルもラインナップされています。

「月齢」とそれに関連するなんらかのアルゴリズムではじき出された「釣りに適した時間帯」をお知らせするモデルなど。

これらも5,000円以下なんで安いっちゃ安いです。十分に「チープ」な類に入る腕時計。

結論!チープカシオで十分

でもね、釣りに行く日のタイドグラフなんて事前に調べて頭に入れてから行と思うのです。昔は釣具屋でもらう小さな冊子タイプの潮見表が必携だったけど、今はスマホがある。もっと厳密に言うなら潮の動きなんて当日現場に行かないと分からないことも多いです。

それに釣りに適した時間なんて自分の経験からはじき出すもの。面白いことは面白い機能だし何ら否定する気はありません。でもたぶんこういう機能って使ってるうちに気にもとめない機能になる気がする。少なくとも私は。

そういう意味で1,000円程度のチープカシオでも十分に実用を果たすと断言します。正確な時間が分かる、軽い、濡れても平気、壊れにくい、そしてなにより安い。釣り用の腕時計としては満点じゃないですか? 何も不足していない。

皆さんそれぞれ腕時計に求めるものと予算は違うと思いますので、あくまで私はこれでいいということで参考にしていただければと思います。