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「テンヤホタル」で引き釣り用タチウオテンヤをカスタマイズ

私は1978年生まれ。

1980年代後半、ちょうど小学生の時期にミニ四駆ブームが訪れました。ご多分に漏れずミニ四駆(正しくはレーサーミニ四駆というべきか)を手にし、カスタマイズに勤しむ日々。

当時はスピードアップのための軽量化という目的でシャーシにボコボコと穴をあけて肉抜きを行い、穴の部分を軽量のメッシュに置き換えるという改造テクニックが常套手段となっていました。穴開け用のドリルなんて持ってなかったから、プラスドライバーをプラスチックのパーツにグリグリ押し付けて回し、無理矢理穴を開けていたのを思い出します。

結局、ジャパンカップみたいな公式大会に出ることはなかったし、コースで走らせたのも数えるぐらいで、果たしてその軽量化に意味があったのかどうかすら怪しいのだけど。

とにかく、その時期に「既製品をカスタマイズすれば性能アップするはず」という固定観念が刷り込まれ今に至るわけで。シンプルなものであれば手を加えたくなる性分といいますか。

釣具とて同じ。他人と同じ仕掛けでは差を付けられないかも、違う釣り方をしてみよう、仕掛けに何らかのパーツを加えよう、カスタマイズしてみよう、自然とそういう考えが湧いてきます。正味なところこれは経験や腕の差から目を背けて飛び道具に頼ろうという発想に他ならないのですけどね。ダメだこりゃ。

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「テンヤホタル」でタチウオテンヤに光を!

テンヤ投げてる人少なくない?

というわけで、目下の獲物タチウオ。これを釣るためにどうやってライバルに差をるけるか。いや、ライバルってのもおかしいし差を付ける必要もないんだけども。

どういうわけだか、自分がよく行く南芦屋浜などではテンヤの引き釣りでタチウオを釣ろうとしている人が少ないように感じます。皆さん判を押したようにワインドかウキ釣り。何故だろう?テレビの影響だろうか?そういや四季の釣りでテンヤを使ってるのはほとんど見ないし。「波止のタチウオといえばのう、昔はテンヤで釣るのが主流だったんじゃ。」(郷愁)

ということで、テンヤを使っている時点で既に大多数と差別化ができてるとポジティブに考えよう。ワインドには負けないぞ!

なにか追加要素を

メーカーはどこか忘れたけどテンヤはこれがお気に入り。

なんとなく2本針は安心感があるし、餌固定用の突起も3本あるからしっかり餌付けしやすい。何号のウェイトなのか忘れましたが、磯竿で投げるのにちょうど良い重さで、そこらでワインドを投げてる人より遠くに飛ばせたりして気分爽快。

ただずっと使っていると何か物足りない気がしてきて。何か追加できる要素はないか。

前の方にトレブルフックを垂らしているのを雑誌で見たことがありますが、ルアー用の道具は一切ないからスプリットリングを開くのも道具を買い足さなきゃなあ。ルアー用のブレードを後部につけてビリビリブルブルさせるというのも「関西のつり」に載っていましたが、あれもルアー用の道具やパーツがいるしなあ。金属加工のスキルも無いしねえ。

そんなとき、ケミホタルコーナーで目に留まったのがこれ。

「テンヤホタル」で光モノを足そう

ケミホタルのルミカから出ているテンヤホタル。テンヤにケミホタルを取り付けるためのホルダーです。これ手軽でよさそう、ということで高いモンではないし買ってみました。

ホルダー3つとケミホタル2つで、エサイチ店頭価格200円台だったと思う。クリアとブラックがあったのでクリアを選択。そもそも光ってナンボなのになんでブラックがあるんだろうと調べたら、スリットから光が漏れることで点発光になるからよりリアルということらしいです。よくわからん。

?実際に取り付ける

本体は思ったより柔らかい

本体は長さ1cmちょっとぐらいの小さな樹脂パーツ。

?長いほうをテンヤの軸にかぶせるようにセットして、穴が開いた短いほうにケミホタルを仕込みます。軸は1.5mmから1.8mmまで対応となっていますが、多少の無理はききそうだから、たいがいの市販タチウオテンヤには取り付け可能かと。思ったより柔らかい素材だったので無理なくセットできるはず。

船でのテンヤはもっと太いからこの商品では無理だろうけど、ちゃんと1.8mmから2.2mmまで対応した船用もラインナップされているみたいです。

対応するケミホタルは25mm

ケミホタルのサイズは25mmのみ対応。本体の付属品として2本だけケミホタルが同梱されていました。取り付けるとき、テンヤの針に指を刺さないよう注意。ダイソーケミ25mmでも問題なく取り付けられました。

タチウオゲッターにもOK

もちろんタチウオゲッターにも装着可能。

竿先ライトとしても使えた?

1.5mmから1.8mm径の棒に取り付けられるということは、テンヤ以外のものでもその径なら取り付けられるはず。1.5mm程度の棒状のもの…あった竿先だ。

試しに手持ちのシマノランドメイト3号450PTSに取り付けてみます。シマノのサイトでスペックを見ると、ちょうど竿先の径が1.5mm。竿先に負荷がかからないよう慎重にハメてみるとピッタリじゃないっすか。

トップガイドの根元に被さるように付けたらさらに安定したので、不用意に動いてラインに干渉することもなさそう。3号程度の磯竿ならだいたいいけるんじゃないでしょうか。

これはタチウオのウキ釣りでアタリがあったときの聞き合わせ用に使えそうです。手元に感じるアタリと竿先のコツコツした動きを目視することで、よりハッキリとアタリが分かりそう。もちろんタチウオ以外でも竿先でアタリをとる釣りなら使えそう。

この使い方が公式かどうか分からないのであくまで自己責任でお願いしたいと思います。特に竿先は変な力がかかると簡単に折れてしまうので、なるべく注意深く着脱を。

これで釣果は上がるのか?

分かりません!

みんな気になるところはここだろう。付けたところで果たして釣果はアップするのか?

今までに何度かこれをつけてテンヤを投げているけど、確かにこれで何匹かタチウオを釣っています。じゃあ実際、有る無しで差があるのかどうかと言われれば、全く同じ条件で検証しない限り分からないわけで。それは事実上不可能。

確かに光り物でアピールはできるだろうけど、それでタチウオが興味を示すのか、はたまた逆に警戒するのか、本人(魚)に聞いてみないと分からない。ケミホタル自体、タチウオ釣りではマストアイテムになっているけど、有る無しで釣果の差があるかどうか、実際のところその日その場所その時間の状況に左右されるんだろう。

ただ、暗闇でテンヤの位置や向きがひと目で分かるのは間違いない。快適に釣りをするためには確実に役立つアイテム。釣果について信じるか信じないかはあなた次第…

(こんな締めでスイマセン)

【蛇足】ミニ四駆ブームについて

冒頭のミニ四駆について思うところがあったので、お暇な方はもうちょっと駄文にお付き合いを。

次世代にバトンが渡された

80年代後半の小学生時代にあったミニ四駆ブーム、その第1次ミニ四駆ブームといえる盛況は数年で急速に縮小していきましたが、どうやら何年かごとのサイクルで再燃しているらしく。

この前の週末に大型ショッピングモール(イオン昆陽)に行ったら、広場に大きなミニ四駆のコースが設置されており、小学生ぐらいの親子でミニ四駆を走行させている姿が見えました。なるほど、私ら世代の人間が子供を持ち一緒に楽しめるまでの長い期間、市場が存続していたのだな。一周回って次の世代にバトンが渡されたということか。なんとなく感慨深い。

さすが大人の財力、車体を見ればいかにも金をかけてそうなカスタマイズが施されていて、ひとたびコースに置かれれば目が追いつかないぐらいの恐るべきスピードで周回しているのが見えました。速い!速すぎる!なんじゃこれは。昔のミニ四駆は実車スケールに直すとF1の300km/hを超えるかどうかぐらいの感じだったはずだけど、どうみてもはるかにそれを凌駕している。ミニ四駆ってこんなんだっけ?

アバンテの実車化?

タイムリーなことに、翌日ニュースをみていたら1/1スケールのアバンテが作られたとの情報が。ラジコンのアバンテじゃなくてミニ四駆のほうをベースにしたアバンテ。

なにこれ!すごいカッコイイ!本物(?)スケールのアバンテが走ってる!私はアバンテJr.をリアルタイムで手に入れた世代だからなおさら興奮します。アバンテJr.からシャーシの形状が変わって性能がアップしたんだよな。それまでオフロード風のスパイクタイヤだったのがつるっとしたスリックタイヤに変わったんだ。あの時のワクワクを思い出した。

このガイドローラーは飾りで実用性はないんだろうけど、阪神高速の環状線を貸し切って、ガンガン壁に当たりながら周回してみたい。ちょっとミニ四駆買ってみようかな…。でもこれ以上趣味にお金使えないよな。うん、釣りだけで我慢します、ハイ。